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垂直の記憶 の商品レビュー

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35件のお客様レビュー

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2014/01/06

淡々と、1人の登山家の記録と記憶が綴られているのだが、兎に角ワクワクしっぱなしで即読了。 読む人の人生に、多少なり影響を与える一冊の一つだと思います。

Posted byブクログ

2013/11/09

山登りの自身による記録は、得てして自然と自分との葛藤であったり、自然を受け入れるしかない、と言ったお決まりのフレーズで全て語り尽くされる感があり、本書もその通りであった。しかし、後半のギャチュン・カン登攀は、壮絶な帰還の記述に思わず一気読みであった。(RJ101 AMM FCO機...

山登りの自身による記録は、得てして自然と自分との葛藤であったり、自然を受け入れるしかない、と言ったお決まりのフレーズで全て語り尽くされる感があり、本書もその通りであった。しかし、後半のギャチュン・カン登攀は、壮絶な帰還の記述に思わず一気読みであった。(RJ101 AMM FCO機内で読了)

Posted byブクログ

2013/10/06

登山店のゲスト講演会に参加。スライド写真を使って、自身のドラマチックな登山人生、なぜクライミングをするのか、聞かせてもらった。サイン入りの本書を購入し、2ショット写真も。内容はいたってシンプル。楽しいから山を仕事にした。単純だが実践出来るから凄い。

Posted byブクログ

2013/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アルパイン・スタイルのソロクライマー、山野井氏の著作。 自分には、ピクニック程度の登山しか経験がない。 憧れはするが、自分の生きている場所とは世界が違うと感じる。 沢木氏の『凍』 http://booklog.jp/users/huitaine/archives/1/4101235171 を読んだが、それに比べてご自身が書いているにも関わらず いっそこちらの方が淡々と描かれている様に思えたことが 興味深く感じた。 嘘偽りの無い事実だけを記そうとされているからだろうか。 7章に渡る内容にも関わらず、物足りないというか もっともっと読みたいという気持ちにさせられた。 作家ではないからこその生々しさ、朴訥さが、リアルさを伝えてくれる。 勝手にストイックなイメージを持たれがちなのだろうが、 我々一般人と同じ様に恐怖を覚えもするし、苛立つこともある。 それが、少し不思議な気さえする。 だが、章の合間に挿入された短いエッセイが 山野井氏のより生の声が描かれており興味深く感じた。 山頂という明確なゴール以外にも、どの山に登る、 どのルートで登る、どんな方法で登るなど いくつものゴール方法があり、 且つそれを見極めるのも達成したか否かを証明するのも自分自身 というところが、シビアでもあり面白いところなのだろうと思う。 別れ際に妙子さんの写真を撮る理由が 生きている姿はこれが最後かもしれないというところが 何度読んでも壮絶というか、悟りの境地とでも言うべきか 自分の様に安穏と生きている人間には想像しかできない心情である。 そんな写真を撮る余裕があるなら助けろ、というのは 写真家に対するよくある批評だが、 妙子さんのご両親の為にも遺すということに 意味はあるのではないかと思うのだ。 色々な挑戦の仕方があると思うので、自分はスポンサーを探すことが 間違ったやり方だとは思わない。 ただ、目指す物が変わってくる可能性があるだろうと思う。 それは多分、クライミングだけでなくどの世界でも、 たとえば音楽などの世界でも言えることだと思う。 自分の意思だけでコントロールできなくなる。 やりたいからやる、だけでは済まなくなる。 そういう意味では、 究極、自分ひとりで、単独登攀するのが一番良いとも言える。 やり方がいくつもあって、 たとえば酸素を使う、途中まで車で行く、下山はヘリを使うなど いろんな方法があって、それで本人が良いと思うならそれでも良い というのが、不思議であり面白くもある。 断崖絶壁に思える厳しい岩場と自分の能力をよくよく考えて 行けるか行けないか、どんな装備なら良いか 全て自分で選び取っていく。 あまりにも自由で、それが怖く、羨ましくも思える。

Posted byブクログ

2012/11/07

パタゴニア創業者のイヴォン・シュイナードが言うには「本当の冒険とは、生きて帰ってこれるかどうかわからない旅のことをいう」のだそうだ。 その意味では著者の山野井さんは単なる登山家ではなく、間違いなく冒険家だ。彼の生活も経歴も常に山を中心として成り立ってる。ストイックにそれだけにフォ...

パタゴニア創業者のイヴォン・シュイナードが言うには「本当の冒険とは、生きて帰ってこれるかどうかわからない旅のことをいう」のだそうだ。 その意味では著者の山野井さんは単なる登山家ではなく、間違いなく冒険家だ。彼の生活も経歴も常に山を中心として成り立ってる。ストイックにそれだけにフォーカスしてて、自由というか自分に正直で自分にとっての無駄を削ぎ落とした人生を歩んでいるが伝わってくる。ぼくは登山をしたことがないから、どれほど危険かも中毒性があるのかもわからないが、頂に至ることがそれほどの快感なのかと思っていたが、著者にとっては頂での達成感もそうだろうが、それまでの過程の自然との一体感に心を奪われているように感じた。正直、8000m級の山に登る魅力は危険とストイック過ぎる環境にばかり目がいって全く魅力を感じないのだが、一度、自然との一体感を味わいたいし、頂で達成感も感じたいと思った。

Posted byブクログ

2018/12/16

自分には登山とか絶対的に無理なので、登山家とかクライマーとか、山を登れる人を無条件に尊敬してします。 あらゆる意味で、僕とは対極にある生き方かも・・・

Posted byブクログ

2012/09/24

山野井さんの静かな情熱が、本当に素敵だと思う。純粋で、冷静で、ひたすら好きなことに向かっていく姿は見習いたいと思ってます!

Posted byブクログ

2013/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ごぞんじ山野井泰史さんの登攀記。かつ、登ることへの情熱の記。 物心ついたときから惹かれ、 迷いなくそれを求め、 突き進み、 高みへ、 ほとんどの人が生涯見ることもない大地の高みへ 憑かれたように向かった人の半生。 妻・妙子さんとの、ヒマラヤの難峰ギャチュン・カンからの奇跡の生還の下りは圧巻。 「生きて帰れたら、『死のクレバス』よりすごいストーリーだな」 「そうね。寝ても死なないかな....」 という壮絶さなのに、どこか心強く読んでいられるのは、きっとこの夫婦の強い絆とパートナーシップのせい。が、この遠征で、両手両足から10本の指を失った泰史さんは、最高難度の登攀から退くことを余儀なくされる。突き詰め、突き抜けてしまった人は、宿命的にその命や体の一部を失い、物理的に不可能になるまで挑戦をやめられない。からくも命をつなぎとめた「突き抜けた人」の、これは貴重なことばを集めた一冊だ。 そんな彼が、妙子さんとの日々で、 「やっぱり結婚してよかったと、ときどき、僕は思ったりしている.....。」 こともあるらしい。そんな「OFF」の部分も、あちらこちらにほの見える。 人って可愛い、と思う。 友・なぎこちゃんレビューで知って読んでみた。引き込まれて、今度は電車にギフトのスコッチボトルを忘れそうになった。 やっぱり山岳本は電車で読んではいけない。

Posted byブクログ

2012/01/14

生きているのが不思議なくらい伝説を持つクライマー!この本は本人の気持ちがダイレクトに伝わってきます。間に載っている雪山や壁の写真を見て、ルートを想像してドキドキしてみた。

Posted byブクログ

2011/10/02

山野井泰史さんの登山記録。 友人の有機農家さんに勧められて読みましたが,とてもとてもいい本です。 というか,極限状態のクライマーがどんなことを考えているかなんて, 普通に暮らしていたら知るよしもないです。 が,この本を読むと少しだけ,少しだけですけど垣間見ることができます。 そ...

山野井泰史さんの登山記録。 友人の有機農家さんに勧められて読みましたが,とてもとてもいい本です。 というか,極限状態のクライマーがどんなことを考えているかなんて, 普通に暮らしていたら知るよしもないです。 が,この本を読むと少しだけ,少しだけですけど垣間見ることができます。 そして僕はやっぱり,山野井泰史さんみたいな生き方をすごく尊敬し, そしてすごく憧れるわけです。 2011年のイギリス短期留学に読みましたが, 旅人にとっても読んでほしい一冊です。

Posted byブクログ