心配するな工夫せよ の商品レビュー
こんな人がいたんだ、それも本州の端っこ宮崎に。 それを知ってもらうだけで、多くの東京から離れた人の元気のタネになると思います。 以下、巻末の文書を引用します。 —- ある日のこと、今日はぜひ私の絵を見にきてくれませんか といわれるので、一緒に出かけた。 竹院さんは、元クラークさ...
こんな人がいたんだ、それも本州の端っこ宮崎に。 それを知ってもらうだけで、多くの東京から離れた人の元気のタネになると思います。 以下、巻末の文書を引用します。 —- ある日のこと、今日はぜひ私の絵を見にきてくれませんか といわれるので、一緒に出かけた。 竹院さんは、元クラークさんの住まわれていた洋館を借りておられて、 その一室がアトリエになっていたが、そのアトリエで 芭蕉と女の大きな油絵と、青の洞門の同じく油絵を見せてもらった。 私は絵の方は余りよくわらかないが、 竹院さん、この絵の具はどう、この色はどう、 と随分専門的な話を聞かせて下さった。 その後でお茶をいただだいている時に、私が、竹院さん、 今あなたの絵を見せてもらったので、 今度は私の絵を見てくれませんか、というと、 竹院さんびっくりして、あなたも絵を描きますか、 ぜひ見せてくれ、という。 それで自動車に乗せて、日南海岸を一緒にドライブした。 そして、竹院さん、あなたの絵はカンバスに描いてあったが、 私の絵は大地に描いているのです、というと、 竹院さん、すっかり感心して、参りましたよ、 といって大笑いになった。 しかし、この時不用意に使った、「大地に描いた絵」という表現が、 私はすっかり気に入って、以来、「大地に絵を描く」というのが、 私の夢になってしまったのである。 (中略) 私は今後いつまで会長をしているか、またいつまで生きているかわからない。 しかし、生きている限り、日向の大地に描きかけた絵を、 今後も描きつづけて行きたいと思う。 まずい絵であるが、日向の自然を私の絵で汚してはならないと、その一点だけは一生懸命に心しているつもりである。 その絵はまだまだ未完成である。 いつ完成するか、いや、いつまで経っても完成しないかもしれない。 しかし、生きる限り、描き続け、描き足していきたいと思うのである。 ——
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