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ランドマーク の商品レビュー

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35件のお客様レビュー

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2010/08/04

この人の本はいつも物悲しい。なぜいつもこうも捻れ、閉塞感でいっぱいになる?そういうものを描こうとしているのだろうが…特にこの作品は好みが分かれる気がする。 建築についての部分が知識のない者には入り込みにくく、読み疲れた。 ただ、小説としては非常にレベルの高いものなんだろうな、とい...

この人の本はいつも物悲しい。なぜいつもこうも捻れ、閉塞感でいっぱいになる?そういうものを描こうとしているのだろうが…特にこの作品は好みが分かれる気がする。 建築についての部分が知識のない者には入り込みにくく、読み疲れた。 ただ、小説としては非常にレベルの高いものなんだろうな、という印象はある。

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2009/12/07

<あらすじ> 最高傑作長篇小説・村上龍氏絶賛!「倒壊の陰にある希望、裏切りと同意語の救済。閉塞と共存する解放、虚構に身を隠す現実。」関東平野のど真ん中、開発途上の埼玉県大宮の地にそびえ立つ地上35階建ての巨大スパイラルビル。設計士・犬飼と鉄筋工・隼人の運命が交差するその建設現場で...

<あらすじ> 最高傑作長篇小説・村上龍氏絶賛!「倒壊の陰にある希望、裏切りと同意語の救済。閉塞と共存する解放、虚構に身を隠す現実。」関東平野のど真ん中、開発途上の埼玉県大宮の地にそびえ立つ地上35階建ての巨大スパイラルビル。設計士・犬飼と鉄筋工・隼人の運命が交差するその建設現場で、積み重ねられた不安定なねじれがやがて臨界点を超えるとき。鮮烈なイメージと比類ない構想、圧倒的な筆力で<現代>のクライシスを描く芥川賞・山本賞作家の傑作長篇小説! <感想> 読みやすいのでスラスラ読み進んでしまうが内容は難解。主人公はふたり。ひとりは犬飼。スパイラルビルの設計士32歳。東京都内の瀟洒なマンションの住み、妻がいるが職場の社員と不倫もしてる。もうひとりはスパイラルビル建設に携わる東北弁が飛び交う鉄筋工のメンツの中のひとりで九州から上京した隼人。隼人はナゼか貞操帯に興味を持ち、常につけている。また、その貞操帯のカギを建築中のビルの各階に埋めていく。このふたり、どこかで交わるのか・・と期待させるのだが結局投げ出されたまま話が進む。主人公の気持ちを推し量ろうとする前に交互に場面が切り替わるので読んでる私は置いてけぼりを食ったような気持ちになる。ラストも思っているの違う場所に着地させられてしまった。重い内容なのに力めない読み心地だ。おもしろかったとも言えないし、お薦めする程でもないのだが、私にはおもしろかった。

Posted byブクログ

2009/10/04

舞台に大宮という地方都市が選ばれているのが絶妙だと思う。そこに、ねじれた形でそそり立つ建設中のビル。その建設作業員と設計士を主人公にした二つの物語が同時進行していく。相変わらず、人間の描写が細かく、生々しい。 同じ建造物に関わっているという接点だけで、一度、見かける程度のシーンは...

舞台に大宮という地方都市が選ばれているのが絶妙だと思う。そこに、ねじれた形でそそり立つ建設中のビル。その建設作業員と設計士を主人公にした二つの物語が同時進行していく。相変わらず、人間の描写が細かく、生々しい。 同じ建造物に関わっているという接点だけで、一度、見かける程度のシーンは出てくるものの、直接関わることはない。まったく別々の人生を彼らは歩んでいく。しかし、それぞれがいびつであり、不穏な空気を漂わせながら、ビルとともに螺旋状にぐるぐると進んでいくようだった。 ラストへ行くほど完成に近づくスパイラルタワーが夜の中で映える様子には、いやな迫力があってかなり不気味。

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2009/10/04

吉田さんづいていたけど、これは飛ばし読みしてしまった。主人公とその女友達がそれぞれ女/男をかうシーンは印象に残ったが。

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2009/10/04

深い。ただただ深い。読み手を選らんでしまう作品ではないでしょうか。私は好きですが。抽象的で読めない所もあるけれど、でもその奥底の何かが掴めると面白さに変わる。

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2009/10/04

あらすじ読んでちょっとどうかなと思ったんだけど(建築はさっぱりなので)、けっこう好きかもー。 建築現場で働くにーちゃんやおじさんの会話なんて聞いた事もないけど、あぁこんな感じなんだろうなぁって思えた。リアリティある。 表紙がスパイラル状の建物みたいになっているおかげで、「omi...

あらすじ読んでちょっとどうかなと思ったんだけど(建築はさっぱりなので)、けっこう好きかもー。 建築現場で働くにーちゃんやおじさんの会話なんて聞いた事もないけど、あぁこんな感じなんだろうなぁって思えた。リアリティある。 表紙がスパイラル状の建物みたいになっているおかげで、「omiya-スパイラル」の雰囲気がだいぶ掴める。 吉田さんのちょっとえっちな感じとか好き。貞操帯…笑える。笑

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2009/10/04

まだまだ読んでる吉田修一。 二人の主人公の視点で話は進んでいく。 建築家と現場作業員の二人は世界が違うけど「大宮」という同じ世界を生きている。 その世界がじわじわと近づいていく感じが良かったです。 ただ、イマイチ深く入り込めなかった作品でした。 それが吉田修一っぽいのかもしれ...

まだまだ読んでる吉田修一。 二人の主人公の視点で話は進んでいく。 建築家と現場作業員の二人は世界が違うけど「大宮」という同じ世界を生きている。 その世界がじわじわと近づいていく感じが良かったです。 ただ、イマイチ深く入り込めなかった作品でした。 それが吉田修一っぽいのかもしれないけど。 嫌いな人も多いんだろうなぁ。

Posted byブクログ

2009/10/04

8/6 吉田修一らしい風景や出来事の描写。強い小説ではないけど私はなぜかこの人の小説ってどれも好きだ。都会で暮らす若者の浮遊していく感じとか、誰も気づかないんだよ=>結婚しよう とか、なんかわかる気がしてよかった。というか好きだった。

Posted byブクログ

2009/10/04

エッチなシーンや言葉が出てくるので 電車の中で読むのに困った。 出てくる人がみんなハッピーではなくて、心にひっかかってるものがある感じがして、あんまり愉快な本ではなかった。

Posted byブクログ

2009/10/07

大宮の再開発地区に建設される地上35階建てのスパイラルビルをめぐり交差する2人の男の運命と、照らし出される現代日本の光景。芥川賞作家が圧倒的迫力で現代を衝く傑作長編

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