ランドマーク の商品レビュー
歪みが、リアル
建築家・犬養が設計し、鉄筋工・隼人が作る建物……空に向かってねじれながら聳え立つ高層ビル。ふたりの対照的な男と、その周辺の人々は、建物と同様、奇妙にねじれて歪んでいる。その歪みが、リアル。
zxc
アンニュイな世界感で話が進み、それ自体は嫌いじゃない。ただ最後、色々な伏線が一気に結びついていくものと期待していたら、そのまま中途半端に終わってしまった感じ。
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吉田修一という作家さん、本屋や図書館、そして書評でもよく目にします。私は初読みかなと思いながら「ランドマーク」(2004.7)を読了しました。大宮が舞台で馴染みのある通りや店が沢山出てきて読みやすかったですがw、内容は「貞操帯をした男からのプロポーズに、彼女が鍵を渡してくれるなら...
吉田修一という作家さん、本屋や図書館、そして書評でもよく目にします。私は初読みかなと思いながら「ランドマーク」(2004.7)を読了しました。大宮が舞台で馴染みのある通りや店が沢山出てきて読みやすかったですがw、内容は「貞操帯をした男からのプロポーズに、彼女が鍵を渡してくれるなら結婚してもいいよ」くらいでしょうか。改めてこの作家を検索すると、「初恋温泉」「女たちは二度遊ぶ」「キャンセルされた街の案内」などを読んでました。内容はおろかタイトルもすっかり忘れていました。相性が悪そうです。
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日常を繰り返す不安からなかなかドギツいことを思いつく。その節目にランドマークという象徴を意識させられる。 今回も小さなヒントを散りばめられているのに答えを貰えないフラストレーションを抱えたながら、それでも先へ進むのを止められないドM仕様。ズルい。 いつも感心するのが、たぶん皆思ったことがあって敢えて言葉にすることをしない日常を拾うこと。それで読者が味方になっちゃうもんね。 結構驚くことをする主人公でも。
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埼玉県大宮に建設中の地上35階建ての巨大スパイラルビルに関わる設計士と現場作業員のそれぞれの日常描かれる。 何でもない日常のようで、かなりマニアックなような日常の話。 面白かった。 (図書館)
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ぞぞぞーてかんじ。 吉田修一さんの作品だな。 そぞろ恐ろしいよ。 この人の作品は本当に人間の闇を書くのがうまいなぁ。大好きです。
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ぱらっと読んでみたら大宮が舞台だったのでそのまま借りた。寮で暮らす鉄筋工の青年と、その青年が今携わってるビルの建築士とが、交互に語る。 大宮駅前やさいたま新都心、産業道路なんか出てきて、ああ、、あそこらへん?って思い描きながら読むのだけど、、、 どこへ行きつくのかな~と文字を追...
ぱらっと読んでみたら大宮が舞台だったのでそのまま借りた。寮で暮らす鉄筋工の青年と、その青年が今携わってるビルの建築士とが、交互に語る。 大宮駅前やさいたま新都心、産業道路なんか出てきて、ああ、、あそこらへん?って思い描きながら読むのだけど、、、 どこへ行きつくのかな~と文字を追ってたけど、特に行きついた感もなく、なにを訴えたかったかくみ取りにくい。 ふ~ん、で?まま、完
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うひゃー。 なんか、近いんだけど全く面識ない二人の視点からかかれている。なぜこの二人なのか? そしてなんで自殺したの?しかもわりとちかしいほうの視点からは彼がしんでどうこうって描写は全くない。 つまらなくはないけど、読後感はあまりよくない、ちょっと考えさせられる物語。 ねじれです...
うひゃー。 なんか、近いんだけど全く面識ない二人の視点からかかれている。なぜこの二人なのか? そしてなんで自殺したの?しかもわりとちかしいほうの視点からは彼がしんでどうこうって描写は全くない。 つまらなくはないけど、読後感はあまりよくない、ちょっと考えさせられる物語。 ねじれですな。
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※このレビューにはネタバレを含みます
舞台は大宮、 O-miyaスパイラルという建物を設計した犬飼 毎日朝5時に起きて夕方までO-miyaスパイラルの骨組みの施工を行う隼人 建築に情熱を注いだ犬飼 目的も目標もない隼人 若者は夢も希望もたいしてなくて、内にある可能性すら発揮されていないけれど 若いってだけでそれだけでも可能性であってもう十分だと そういうのをなんだか感じた。 著者にしては性的な表現が多かった珍しいー 舞台が東京から若干離れて大宮になっただけで新鮮)^o^(
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大宮に建設中のビルの設計者と、そこで作業をしている鉄工業者の作業員。ほとんど交差することの無い、ホワイトカラーとブルーカラーの2人の人生が、それぞれの一人称で交互に語られる。経歴や生活環境には違いはある。物質的にはホワイトカラーの方が恵まれている。でも、客観的にみると、実質的な幸...
大宮に建設中のビルの設計者と、そこで作業をしている鉄工業者の作業員。ほとんど交差することの無い、ホワイトカラーとブルーカラーの2人の人生が、それぞれの一人称で交互に語られる。経歴や生活環境には違いはある。物質的にはホワイトカラーの方が恵まれている。でも、客観的にみると、実質的な幸・不幸にはそれほど違いはないような気がした。
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