「頭がいい」とは、文脈力である。 の商品レビュー
「文脈力」、これがこの本のキーワードだ。 文脈について書いてあるところ。 『自分と人との関係づけ、つまり自他関係ばかり でなく、「他他関係」にまで気を配れる人は、 かなり文脈力に富んでいます。』 『文脈力という言葉には、人の感情世界を汲み取る、 相手が持っている文脈と自分の文...
「文脈力」、これがこの本のキーワードだ。 文脈について書いてあるところ。 『自分と人との関係づけ、つまり自他関係ばかり でなく、「他他関係」にまで気を配れる人は、 かなり文脈力に富んでいます。』 『文脈力という言葉には、人の感情世界を汲み取る、 相手が持っている文脈と自分の文脈を絡める ことができるという意識が基本にあります。』 『文章として書かれたものを読む、あるいは自分で 文章を書くという行為は、文脈力と培うために 最も有効なトレーニングメニューなのです。』 『話すことでも、あるいは書くことでも、問いを はさむ習慣をつけると、文脈を見失わずに 済みます。』 『「たとえば」は文脈を散らす。「つまり」はまとめる。 具体と抽象を往復できる力、これも文脈を 作っていくときのひとつの工夫です。 文脈というのはただ捉えるのではなくて、 流れに合わせて作っていかなければならない ものです。』 『場の文脈に対して自分の文脈を絡めていく、 自分を関わらせていくことが文脈力です。』 『「頭がいい」というのは、相手の意図とか 感情とか理論、その人が何をしたくてどうして こういっているのかがわかる人。脈絡を ぴたっとつかまえられるひとです。 生きていくうえで必要不可欠な力です。』 心に残った言葉。 『面白いと感じる三分スピーチとか、うまいと 思うエッセイは、みな起承転結をきちんと 押さえています。』 『書き言葉で「話す」練習をすること。』 『ある現実からどれだけの意味を引き出す 技術を持っているかによって、幸福度は変わる』 『「ローマンルーム法と呼ばれる記憶術。 (略) 視覚的映像というのは確実に記憶を 助けてくれます。』 『私たちが感じる充実感には、構築系と 発散系とがあります。』 『同じ時間を生きるにあたっては、やはり意味が 取り出せない人よりは、取り出せる人の方が、 充実感を味わえる。』 『ほどほどの六、七分目でやる勉強よりも、 十の力でやらなければつづかないようなことを、 からだを使って延々とやることで突き抜けていく』 『外部の風にさらされていないところは、 淀んでしまう。』 『社会的に価値を持つことが、本当の頭の よさだと私は思います。』 『「頭がいい」状態を維持することは、暗鬱な 気分を払拭できるということです。』
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- ネタバレ
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「頭が良ければ人は幸福になる」という章から始まり、人と比較するのは無意味で、頭の良さは鍛えられるという事が書かれていて、この事を知れただけでも読んだ価値があったなと思えました。 そして、頭が良いとは状態のことであって、そう考えると、自分は頭が良いとは思わないけれど、頭が冴えてるなと思う時はあるので、そういう状態を維持できれば良いんだと認識できました。 また、意味をつかまえることの大事さ、質感のある記憶が良いこと、文脈を見定める手っ取り早い方法は分岐点に戻れる事など、なるほどと思うことも多かった。 更に、いくつかある選択肢から選ぶ時にしなければならないのは、大きな☓をどれにつけるかという事、というのも、なるほどと思いました。
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「頭がいい」ということについて、筆者が「文脈力」というキーワードをもとに論理的に解説している本。頭の良さの段階別の定義から始まり、トレーニングで鍛えられること(およびその方法)、本の読み方などについても触れられており、非常に参考になった。
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月に1冊は斎藤先生の本を読んでいるわけですが、若干消化不良かも。他の著書でも触れられている内容も含めて網羅的に結論ありきでまとめられている傾向があるので、それが理由かなぁ。身体を動かしてから…とか、そのへんの具体論はやっぱり使えるなぁと思うし、これから自分でも試してみたいところで...
月に1冊は斎藤先生の本を読んでいるわけですが、若干消化不良かも。他の著書でも触れられている内容も含めて網羅的に結論ありきでまとめられている傾向があるので、それが理由かなぁ。身体を動かしてから…とか、そのへんの具体論はやっぱり使えるなぁと思うし、これから自分でも試してみたいところではあるけれど。タイトルとの一致を追おうとしているあまりにだいぶポイントがぼやけてしまった感じがありました。出版社の企画ミスではないかと。
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物事の要点は、今やっている作業の目的と、その結果何がどうなってほしいのか、を考えながら進めると理解できる。また、考えた結果を相手に問いかけることで理解を深めることができる。
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筆者は優秀な人間の要素として「文脈力」を挙げ、「その状況・会話の流れ(文脈)を感知しながら自分は何をすべきか、相手は何を望んでいるかを考え行動することが、その人の成長、ひいては幸福な人生につながる」と説いている。 結局は「相手の立場で考えなさい」ということを「文脈を読んで~」と...
筆者は優秀な人間の要素として「文脈力」を挙げ、「その状況・会話の流れ(文脈)を感知しながら自分は何をすべきか、相手は何を望んでいるかを考え行動することが、その人の成長、ひいては幸福な人生につながる」と説いている。 結局は「相手の立場で考えなさい」ということを「文脈を読んで~」と言い換えているだけだが、普段の会話から文脈を意識するという姿勢は非常に参考になった。 ただ、筆者は「空気が読めない=優秀でない」と考えているが、これは極論のような気がする。空気が読めないということを、相手のニーズを感知できないというニュアンスで使用しているのならまだわかるのだが、本文では「普段の会話で自分のことばかり話す」程度の意味合いで使われており、それだけで優秀かどうかは判断できないと思う。 まぁここでは「優秀=文脈力」って定義づけしているので、仕方ないっちゃ仕方ないのだが・・・。
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頭がいい、とはどういうことなのかを独自の視点から解説してくれる良書でした。 「頭がいいとは、文脈力である」という著者なりの定義の根拠を 説得力あるロジックで分かりやすく説明してくれています。 「頭がいい」とは「状態」のことなので、訓練次第で誰でも頭がいい状態になれる。 記憶の引...
頭がいい、とはどういうことなのかを独自の視点から解説してくれる良書でした。 「頭がいいとは、文脈力である」という著者なりの定義の根拠を 説得力あるロジックで分かりやすく説明してくれています。 「頭がいい」とは「状態」のことなので、訓練次第で誰でも頭がいい状態になれる。 記憶の引き出しがきちんと整理できてて、必要なときに必要な情報を取り出して、 自分の経験に絡めて再構築できること。 他人の発言やその場の雰囲気を瞬時に嗅ぎ取って タイムリーに的確なフィードバックを返せる人。 さらに、流ちょうに話すだけじゃなくて、ちゃんと文章に落とし込めること。 弁が立って、優れた文章を書ける人って意外と少ないですね。 どんだけテストの成績が良くても、社会に出て能力を発揮できなきゃ意味がない。 この人の講義を受けたらこのまとまりのないレビューももちょっとましになる気がする。
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仕事をしていると、計算が極端に早い人や情報の引き出しの多い人等と出会うことがある。 その片鱗を見た瞬間は「おぉ!?」と思う一方で、よくよく話をした結果、「あ、この人、頭がいいな」と感じる人はあまり多くはない。というか少ない。 ※完全に自分のことを棚に上げた上から目線で申し訳ない...
仕事をしていると、計算が極端に早い人や情報の引き出しの多い人等と出会うことがある。 その片鱗を見た瞬間は「おぉ!?」と思う一方で、よくよく話をした結果、「あ、この人、頭がいいな」と感じる人はあまり多くはない。というか少ない。 ※完全に自分のことを棚に上げた上から目線で申し訳ないですが。。。 そんな感覚を受ける理由が何となくではあるがわかった気がする。 ただ、それだけ。あとは「三色ボールペン」やら「技化」やら筆者の書籍に出てくる話。
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「頭がいい」とは状況を読む事ができる能力のことである、 (会話、書籍などから文脈を読み取る力) という考え方から始まり、 なぜ「頭がいい」ほうがいいのか、や その能力を鍛えるためのヒントが記載しています。 文脈力の重要性を感じさせてもらった本でした。 また、「事前予測」と「具体...
「頭がいい」とは状況を読む事ができる能力のことである、 (会話、書籍などから文脈を読み取る力) という考え方から始まり、 なぜ「頭がいい」ほうがいいのか、や その能力を鍛えるためのヒントが記載しています。 文脈力の重要性を感じさせてもらった本でした。 また、「事前予測」と「具体的記憶」の重要性について 改めて感じました。 【新発見】 ・国語の授業の重要性 →受験でのテスト問題は文脈力を問う問題である ・文脈力は曖昧ではないため、 会話でも元に戻る、違うところへ繋げることができる 【再認識】 ・相手をやり込めることが「頭がいい」ことではない →相手の文脈を読み取り、それと自分の文脈を合わせることが重要 ・主観と客観を区別しながら読む ・予めある程度の予測を立てておいて次に臨むことができると 理解は加速度的に進む →予測が外れてもそれは経験知となる ・文脈力の土台は記憶力である →記憶は経験があると増進し、 具体的な経験の記憶が作業の効率化を促進させる
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頭がいいとは何かを具体的に説明した一冊。頭がいいとはどのような状態で、その状態になるために何を意識しどのような訓練を重ねればいいのかが書かれており、とても興味深かった
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