青列車の秘密 の商品レビュー
色々とポーンしていたので、クリスティ作品を今再読しているのですが、本書もその一環。 ミス・グレーの言っていた「セント・メアリ・ミード」はミス・マープルの主舞台の名前。意外なところで初登場していたんですね。 あと、トミー&タペンスで登場した人物と似た名前(?)の人物も登場。...
色々とポーンしていたので、クリスティ作品を今再読しているのですが、本書もその一環。 ミス・グレーの言っていた「セント・メアリ・ミード」はミス・マープルの主舞台の名前。意外なところで初登場していたんですね。 あと、トミー&タペンスで登場した人物と似た名前(?)の人物も登場。ロシア人と言えば、ボリスなのか? 内容について言うと、丁度火曜サスペンスのような二時間ドラマを見ているような感じの内容。何言ってんだこいつ、と思われるだろうが、一読すれば私の言いたいことに賛意を示してもらえるだろう。 わりかし、平々凡々の筋。あそこまで匂わせていて、限りなく怪しくさせて、紙数の関係上からも、奴が犯人だろうなというのは想像がつく。論理的推論は経ていないが。
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久しぶりのアガサ・クリスティ作品です。 もちろん大富豪にまつわるミステリ小説。 でも、ちょっと今までと違ってるのは、殺人事件が起こったのは列車の中だということ。 で、舞台がフランスだったりイギリスだったりして世界が変わってきました~。 これ、前にも読んだことあるのかな~? 真犯...
久しぶりのアガサ・クリスティ作品です。 もちろん大富豪にまつわるミステリ小説。 でも、ちょっと今までと違ってるのは、殺人事件が起こったのは列車の中だということ。 で、舞台がフランスだったりイギリスだったりして世界が変わってきました~。 これ、前にも読んだことあるのかな~? 真犯人は誰か覚えてないけど、この話にはなんとなく覚えがあったのよ~。 ま、だいたいが「え?この人が!?」って感じの真犯人なのはわかってたけど、まさかあれだったとは~?最後までわからなかったわ。 結構、長編だったけど、新訳だったのですいすい読めちゃいました。 でもこの『新訳』ってのちょっと引っかかるわね。 昔、本屋でアガサ・クリスティの本を手に取ったとき、文字がぎっしり詰まってて何度か断念したことあるから、この本をめくったときに「あれ?」って思ったのよね。 どれだけ省いてあるのか? ちょっと疑問です。 でも、まぁすんなりと読めてしまったのでいいのかもしれないけど、旧訳はどんなだったか興味あるわ。
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一癖も二癖もある登場人物が多いのに、読み終わってみると意外とすっきり。 表紙が好きです。ミステリアスな感じがして。
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ブルートレインと書くとカッコいいのに、青列車と書くとダサく感じるのはなぜでせうw 列車の中の人物が犯人のようでそうではないかもしれないって話。 ラブロマンスも入っているよ! 特急のようにスピード感はないけれど、鈍行でゆっくりとした謎解きを味わえる作品。 火の心臓が欲しいね!
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ブルー・トレインの個室で殺された富豪の娘。別居中の夫が逮捕されるが…。不倫が絡まり合う中で、こんな隙間から真相が。絡まった人間関係の結末にもほっと一息つけました。ミス・グレイが好きです。他の女性がタチ悪いんでさらに…。レノックスは置いといて。
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どちらかと言えばあまり好みじゃない方のクリスティ作品。でも、さすがクリスティと思わせるような部分がないわけではない。 なぜ好みじゃないかというと、犯人に魅力を感じないから。クリスティ作品は魅力的な犯人が登場するものが多い。登場人物の心理描写も巧いので、そういう作品は本当に引き込...
どちらかと言えばあまり好みじゃない方のクリスティ作品。でも、さすがクリスティと思わせるような部分がないわけではない。 なぜ好みじゃないかというと、犯人に魅力を感じないから。クリスティ作品は魅力的な犯人が登場するものが多い。登場人物の心理描写も巧いので、そういう作品は本当に引き込まれる。けれど、その犯人に魅力を感じないとなると・・・。残念! 気になる人物があちらこちらに出没。 まずは骨董商・パポポラス。どうやらこの事件の17年前にポワロに事件を解決してもらったことがあるらしい。短編にでもあるのかな? でもこのミステリの中で犯人をばらしてしまっているから作品にはなっていないのかも・・・と思いつつ、クリスティは過去の作品のネタばらしを結構やっちゃうので、もしかしたらこれもそのひとつかもしれない。 あとは被害者の父であるアメリカ人の大富豪、ヴァン・オールディンが情報屋として使うゴービー。相手の方を全く見ずに語る彼・・・。ポワロもよく使う情報屋もゴービーという名ではなかっただろうか。 そして、青列車(ブルー・トレイン)の車掌の名がピエール・ミッシェル。これはねぇ、かの有名な「オリエント急行殺人事件」に同じ名前の車掌(だっけ?)が登場しているのだ。車掌の名というのはこういうものだというのがあるのかしら? さて、ミステリ自体はというと。トリックと呼べるほどのものはないかな。2時間サスペンスに良くあるような「時刻表トリック」のような感じだろうか。ミステリ色より冒険色の方が強いかもしれない。ポワロが珍しく動き回る。そうして少しずつ小さな事実を積み上げて事件を解決へと導く。その過程は面白い。ポワロが語る言葉は、どんなものであれ無駄なモノはない。これは他の作品にも言えることだけれど。今回はそれを強く感じた。 ポワロが事件の関係者に協力を求める場合、2つの可能性がある。その人物のことを本当に信頼していて事件解決に役立つと思っている場合と、逆に犯人だと怪しんでいる場合。この作品では青列車の乗客で殺される直前の被害者と話をしたという女性、キャサリン・グレーにポワロは協力を依頼。さて、ポワロの意図はどちらか・・・。それは読んでからのお楽しみ、ということで。 このクリスティ文庫は2004年に新訳で出版された。ところどころポワロの語り口調に違和感を覚える箇所がある。例えば執事であるジョージに向ける言葉。私の中のポワロはジョージに対しても丁寧に語りかける。けれど、この作品の中のポワロは少々品性に欠けるように思えるのだ。ポワロらしからぬ口調・・・。これが結構引っかかる。 さて、どんでん返しというか、犯人の意外さでは他の作品に引けをとらないミステリ。DVDでは少々人物描写が薄くなっているけれど、逆に愉しめるかもしれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
青列車がブルートレインのことだと気がついたのは、解説(あとがき)を読んだときでした。 たしかに、ブルートレインは、直訳すれば青列車なんです。 自分が意味も分からずに言葉を使っていたのが恥ずかしかった。 内容は、いつものように、大どんでん返し。 いろいろな伏線は、2度目読んだ時も、半分も気がつかず、 3度目で、だいぶ、いろいろ気がつきました。 それでも、3年たったら、ほとんど忘れていて、また楽しく読むことができました。 ps. 新しいシリーズ(系列)は、表紙のデザイン(設計)が斬新で、本箱に並べて置くだけでも楽しく、文字が大きいので電車などでお読みやすいのが嬉しいです。
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最後、犯人がわかる段階で大どんでん返しがあります。 多分、ミステリー市場に残り続ける内容だと思います。
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もう本当におもしろかった! いつも通り、犯人にあっと言わされたし、全くノーマークの人が犯人だった。 新事実がでてきてから犯人に結び付くのではなく、今まであった記述を元に、裏付けするようにポアロは犯人を導いてくれるからすごい。 ロマンス的な要素もあって良かった。クリスティーが書くロ...
もう本当におもしろかった! いつも通り、犯人にあっと言わされたし、全くノーマークの人が犯人だった。 新事実がでてきてから犯人に結び付くのではなく、今まであった記述を元に、裏付けするようにポアロは犯人を導いてくれるからすごい。 ロマンス的な要素もあって良かった。クリスティーが書くロマンスは、誠実でロマンチックで好き。 ポアロの機転のよさ、発想力、観察力、灰色の脳細胞最高です!
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世話をしていた老婦人が亡くなりその遺産を相続することになったキャサリン・グレイ。 これをきっかけに都会へ出ようとブルー・トレインに乗り込むが、まさに彼女の人生を変える事件がそのブルー・トレインの中で起こったのだ。 なんて劇的な書き方をしてみたりして(笑) キャサリン・グレイがど...
世話をしていた老婦人が亡くなりその遺産を相続することになったキャサリン・グレイ。 これをきっかけに都会へ出ようとブルー・トレインに乗り込むが、まさに彼女の人生を変える事件がそのブルー・トレインの中で起こったのだ。 なんて劇的な書き方をしてみたりして(笑) キャサリン・グレイがどれくらい素敵な女性なのか実物を拝みたい気持ちになる。 グレイの瞳をのぞいてみたくなる。 ポアロおじさんも一役買ってめでたしめでたしとなるのだけど(被害者にとっては当てはまらないが…)、キャサリンの今後の幸せを、そしてレノックスにも幸せが訪れるように願わずにはいられない気分で本を閉じた。
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