女子高生コンクリート詰め殺人事件 の商品レビュー
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最近読書からうっすら遠ざかっているからか最後まで読めなかった。かなしい。 加害者達がしたことはありえないくらい卑劣で外道、鬼畜としか言いようがない事件であることは当たり前のこと。私は当時の報道を見ていないので被害者が悪いとは1mmも思わないけど、まあそういう論調が当時あったんだなってことはわかった。ただ怒りが先行しすぎというか「そこ突っつく?」みたいなこともあるし、なんというか……まあ、市民が書いた本らしいとっ散らかった印象も大いにあった。うーん。強姦が楽しめる気持ちは本当に理解できない。とはいえ、子供産んだら性欲なくなって……とか色々あるかもしれないけど、セックスを断ったらキレる男を宥めてまで一緒にいようと思う気持ちもよくわからんかった。他の場面でも絶対優しくないじゃんね。
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裁判官の論告にあるように、この事件は「なんら落ち度のない被害者」が「たまたま被告人に遭遇したという一事のために」監禁され、41日間(…41日間!)に渡り絶え間無く陵辱・暴行を受け、衰弱死の挙句、遺体を棄てられたというものである。 しかし、マスコミの論調は違う。 「なぜ逃げなかっ...
裁判官の論告にあるように、この事件は「なんら落ち度のない被害者」が「たまたま被告人に遭遇したという一事のために」監禁され、41日間(…41日間!)に渡り絶え間無く陵辱・暴行を受け、衰弱死の挙句、遺体を棄てられたというものである。 しかし、マスコミの論調は違う。 「なぜ逃げなかったのか」を執拗に問い続ける記事。『監禁ゲーム』などと、まるで見当違いの言葉を使う有名人。果ては、被害者を不良少女かのように書き、仲間内のリンチだと匂わせる雑誌まで…… 筆者の怒りは、マスコミによる『セカンドレイプ』に向けられている。もちろんそれは許し難いことだが、著者たちは被害者少女をというよりも、マスコミの姿勢を「全ての女性」への侮辱と捉え、怒りを吐き出している気がする。マスコミ→男社会→全ての男たちへと、攻撃の対象がずれている印象を受けた。後半の座談会はただのお喋り。 それでもこの本は、事件を扱った書籍の中では、数少ない「被害者側に立った」作品だというのだから、なんだか脱力してしまう。 巻末に収録された裁判論告の写しが一番、被害者の無念さに寄り添っているように読めた。そりゃないよ…(T ^ T)
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