1,800円以上の注文で送料無料

パーカー・パイン登場 の商品レビュー

3.9

37件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編ながらストーリーも魅力があり、ラストはクリスティーお得意のどんでん返し満載。どの話も面白いけど、一番好きなのは退屈な軍人の話。ほんとに結婚するの?!大丈夫??と思ったところに相手も相談者だったと読者に知らされるオチは、シンプルだけれど、だからこそはっとさせられて爽快。シリーズものにならなかったのは残念すぎる。もっと読みたかった。

Posted byブクログ

2021/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

幸せになりたい人は、パーカー・パインに相談を。 新聞広告を見て、パーカー・パインのところに相談者がやってくる。この事務所のメンバーが個性的で、また八方よしに収めたりしれっと失敗してたりするのが面白い。パーカー・パインの武器は統計というのも面白い。しかし後半はパーカー・パインが旅先で、休暇中なのに事件に巻き込まれる展開になり、ちょっと不満。面白くないとは言わないが、パーカー・パインのキャラ付けとは。

Posted byブクログ

2021/04/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

星新一のショート・ショートのような読み口 ギリシャでは偽名を使う、で最後の話のフラグ建てとヒントになってるのすごすぎる 最初の方はロマンスがありさえすればめでたしめでたしでいいでしょみたいなのを感じたけど、大金持ちの未亡人が農民になる話と死との約束のような嫌われ者夫人が毒をもられる話が好き 貴族と農業の組み合わせ、今読んでる破滅フラグのカタリナ様じゃんってなった 計らずともメンタルと体の調子を整えるのに役に立ってるのね パイン氏のお話もっと続けてほしかったな〜

Posted byブクログ

2019/10/13

アガサ・クリスティが生んだキャラクターの中でも、マイナーな存在かもしれないパーカー・パインが主人公の短編集。 読んで初めて知ったんですが、パーカー・パインさんはいわゆる「探偵」ではないんですね。 新聞に「あなたは幸せ? でないならパーカー・パイン氏に相談を」という不思議な広告...

アガサ・クリスティが生んだキャラクターの中でも、マイナーな存在かもしれないパーカー・パインが主人公の短編集。 読んで初めて知ったんですが、パーカー・パインさんはいわゆる「探偵」ではないんですね。 新聞に「あなたは幸せ? でないならパーカー・パイン氏に相談を」という不思議な広告を出し、事務所に訪れる人の悩みを解決するということをしている人です。 確かに、「悪い奴を推理で追い詰めてこらしめる」というよりも「困っている人を助ける」という面が前面に押し出されています。 そのためなのか、読み進めていくうちに、だんだんとくつろいだ気持ちに。。。 こちらの短編集には12作が収録されています。 前半6作はパーカー・パイン氏が主に事務所で依頼人を待つというスタイルで、後半6作はパーカー・パイン氏が旅先で事件に遭遇するスタイルになっています。 どちらのスタイルもとてもおもしろかったです。 興味深かったのは、前半6作の中に、ポアロシリーズに登場する人物が出てくるという点。 秘書のミス・レモンと作家のオリヴァ夫人です。 時系列的には、パーカー・パインシリーズへの登場のほうが先なのでしょうか? オリヴァ夫人はパーカー・パインシリーズが初登場らしいのですが、ミス・レモンは?? ちょっと調べてみたいところです。 パーカー・パイン氏自体がなんとなくポアロを彷彿とさせるのですが、こうした関連性を感じるとなんかうれしいですね。 さて、このパーカー・パインシリーズは全14編の短編のみです。 残り2編は「黄色いアイリス」という短編集に収録されています。 個人的にはかなりパーカー・パインシリーズが気に入ったので、今後も読み返していきたいと思います。 ◇おすすめポイント  ・パーカー・パイン氏のお悩み解決法が素敵  ・事務所スタッフも魅力的  ・トラベルミステリも楽しめる ◇こんな方におすすめ!  ・クリスティの短編を読みたい  ・ちょっとポアロやマープルじゃないものを読みたい  ・肩の力を抜いてミステリを楽しみたい

Posted byブクログ

2019/03/07

クリスティが生み出した探偵の中でもかなりマイナーなパーカー・パインもの短編集。前半は独自の視点で結構面白いけど、後半は後にポアロものになる話の土台っぽい感じで、まあマイナーに留まったのもやむなしか。

Posted byブクログ

2015/10/10

「あなたは幸せ? でないならパーカー・パイン氏に相談を」そんな広告を頼りにやってくる依頼者の問題を解決していくパーカー・パインの活躍を描く連作短編。  前半に収録されている短編と後半に収録されている短編で大きく趣向が変わっています。前半は様々な不幸せな依頼人がやってきてパーカー...

「あなたは幸せ? でないならパーカー・パイン氏に相談を」そんな広告を頼りにやってくる依頼者の問題を解決していくパーカー・パインの活躍を描く連作短編。  前半に収録されている短編と後半に収録されている短編で大きく趣向が変わっています。前半は様々な不幸せな依頼人がやってきてパーカー・パインはそれを、コンゲーム的な趣向で解決していきます。この趣向の中では「大金持ちの夫人の事件」と「不満な夫の事件」がお気に入り。「不満な夫の事件」は夫にいろんな意味で同情してしまう短編ですね(笑)  後半からはパーカー・パインが旅行先での事件に巻き込まれるというもの。この中では「デルフォイの神託」が意外などんでん返しがあり、お気に入りの一編です。  解説にあったように前半の短編の趣向を定着させることができなかったのが残念だったなあ、という印象はどうしても受けてしまうかなあ。やっぱり後半と前半の作品群では前半の方が印象が強いです。

Posted byブクログ

2015/08/26

前半の依頼人が訪ねに来るパターンのほうが好きかな。 しれっとオリヴァ夫人が登場していたりするので、 ポアロを読んでいるとニヤっとできる。

Posted byブクログ

2015/01/31

探偵ではなく心の専門医というパーカー・パイン。優れた分類能力で人々の悩みを解決。 全部で12編の短編集。オフィスで引き受けた6話と休暇中の旅先で関わることになった6話。 ポアロでも登場するミス・レモンとオリヴァ夫人も登場していてびっくり。 たまに失敗もあったりしてそこも面白かった...

探偵ではなく心の専門医というパーカー・パイン。優れた分類能力で人々の悩みを解決。 全部で12編の短編集。オフィスで引き受けた6話と休暇中の旅先で関わることになった6話。 ポアロでも登場するミス・レモンとオリヴァ夫人も登場していてびっくり。 たまに失敗もあったりしてそこも面白かった。

Posted byブクログ

2012/06/17

新潮文庫版の短編集で昔読んだことのあるパーカー・パインもの。クリスティー文庫で再読しました。幸せを求めてパイン氏のもとを訪れる客たちの問題は、少し皮肉で温かい終幕を迎えます。こちらの文庫は訳がちょっと現代語すぎるかなと思ったけれども。

Posted byブクログ

2011/10/19

短編アンソロジーで、興味を持ったので読んでみた。 時間に余裕のあった、良い時代。 事件のない日常が退屈で、危険を欲する人。 夫に不満のある、婦人。 自分勝手に浮気(未満だけど)して、妻が同じ行動をとると面食らう男性、 などなど。 パーカー・パインは探偵ではないけれど、観察力がすご...

短編アンソロジーで、興味を持ったので読んでみた。 時間に余裕のあった、良い時代。 事件のない日常が退屈で、危険を欲する人。 夫に不満のある、婦人。 自分勝手に浮気(未満だけど)して、妻が同じ行動をとると面食らう男性、 などなど。 パーカー・パインは探偵ではないけれど、観察力がすごい。 前半は、広告を出して請け負った仕事。 後半は、旅行中に起きた問題を扱った話。 困っている人を無下にできない、優しい人。 クリスティーは、やっぱり上品で読みやすい。

Posted byブクログ