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香乱記(上巻) の商品レビュー

3.4

10件のお客様レビュー

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主人公主体の小説を望む。

この書で初めて知った田横、知るのが遅過ぎて残念なくらい素晴らしい人物。 でも作品自体は、田横を主軸に描いて欲しかった。 宮城谷氏の中国歴史小説の殆どが時代背景を描こうとしてなのか、 あっちへ飛びこっちへ飛びして、結局主人公が誰だか分からなくなる。 氏に望むのはとにかく主人...

この書で初めて知った田横、知るのが遅過ぎて残念なくらい素晴らしい人物。 でも作品自体は、田横を主軸に描いて欲しかった。 宮城谷氏の中国歴史小説の殆どが時代背景を描こうとしてなのか、 あっちへ飛びこっちへ飛びして、結局主人公が誰だか分からなくなる。 氏に望むのはとにかく主人公を描いて、って事だけです。

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2018/05/19

田横のイメージがない中で読んでみている。 秦末から楚漢戦争時代は血なまぐさいエピソードが多いイメージだが(他の時代より日本の故事成語が多いだけかも)どうなんだろう。

Posted byブクログ

2017/11/08

(上巻) 宮城谷さんはどちらかといえば「静」で「精神」の作家さんだと思うのですが、この作品では主人公を剣の達人・田横に置いたせいか、なかなかダイナミックな展開です。 観相家による予言や、田横を中心とする七人衆の集合など、中国的な伝奇要素も織り込まれています。こういう物語は好き...

(上巻) 宮城谷さんはどちらかといえば「静」で「精神」の作家さんだと思うのですが、この作品では主人公を剣の達人・田横に置いたせいか、なかなかダイナミックな展開です。 観相家による予言や、田横を中心とする七人衆の集合など、中国的な伝奇要素も織り込まれています。こういう物語は好きなんですよね。中・下巻が楽しみです。 (中巻) いやー、速い展開です。次から次に国や登場人物が現れます。借りてる本ということもあり、面白いこともあり、一気読みしたのですが結構混乱します。じっくり地図などとあわせながら読むと頭に入るのでしょうが。。。 しかし、面白い。 (下巻) やや、気が抜けました。中巻から下巻までが少し時間が開いたせいもありまが。 でも根本的には項羽と劉邦像に対する違和感でしょうね。どうしても司馬さんの感覚が抜けない。また、何のかんのと言いながら、中国全土を制圧しようとした2大英雄を単なる大量虐殺魔と、大詐欺漢で片付けるのはチョットね。別の理想を追い求めた人位にしたほうが良い様に思えます。 結果的にみれば、田横は理想を追い求めつつも、ジリ貧に追い詰められていく王でしかないようにも見えます。(当然、追い詰められながらも、理想を追い続けた人ともいえますけれど) なんだか司馬さんの「峠」を読みたくなりました。河井継之助。なんとなく田横に似てますよね。

Posted byブクログ

2015/11/24

秦末、斉の田横そして田家三兄弟を描く。どうも創作っぽい人物と逸話が多い気がして(未確認)、どっからどこまで史書にあるのか気になる。 登場人物に田さんが多すぎて困る。

Posted byブクログ

2011/10/15

香乱記〈全3巻〉 紀元前200年 始皇帝から漢王の時代に関しての物語。田三兄弟が仁義を貫きながら他国と戦っていく様子が描かれている。この後の時代も気になっていく本であった。

Posted byブクログ

2009/10/04

後漢末、赤壁の戦い前、呉を説得に行った諸葛孔明が引き合いに出し孫権を鼓舞した、不屈の人・田横。 天下屈指の人相見・許負に「3人とも王となる」と予言された田儋、田栄、田横。 さらに田横には「ただし七星をみつけなければ、事は成就せぬ」という予言を残す。 そして、陳勝・呉広の乱が...

後漢末、赤壁の戦い前、呉を説得に行った諸葛孔明が引き合いに出し孫権を鼓舞した、不屈の人・田横。 天下屈指の人相見・許負に「3人とも王となる」と予言された田儋、田栄、田横。 さらに田横には「ただし七星をみつけなければ、事は成就せぬ」という予言を残す。 そして、陳勝・呉広の乱が起こり天下は乱れ、許負の予言は当たり田儋は王となる・・・ 裏切りを続ける劉邦、殺戮を続ける項羽、その中で1人信義を守る田横。 激動の秦末・楚漢戦争を李斯、章邯、黥布、項梁、項羽、劉邦、彭越、陳余、曹参・・・数多の英雄等を交え、斉という第3の視点でえがかれてます。 最後の食客500人全員が田横に殉じる場面は目頭が熱くなります。 諸侯が項王にそむいたとき、斉が城陽で項羽にはむかったからこそ、漢はその隙をついて彭城に入場できた。ゆえに田儋列伝第三十四を作る―――太史公自序    太史公曰く、田横は高い節義をもった人であり、食客は彼の節義を慕い、後をおって死んだ。すばらしい人間ではないか。わたしはだから列伝にのせたのである。それにしても(食客の中に)策略の上手なものがいなかったわけではないのに、(田横等の最期を)どうすることもできなかったのは、なぜであろうか。          史記田儋列伝より

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2009/10/04

 全体的に散漫な印象を受ける。田横の描写はもっと緻密であって欲しいし、他の人物の描写には、もっと解説口調が入ってもいい。「なんでそうなるの?」というシーンがやたらと多い。作者の解釈を差し挟むスタイルが、この人の作品の醍醐味だったはずなのに。好きな作家の作品を面白いと思えないのは切...

 全体的に散漫な印象を受ける。田横の描写はもっと緻密であって欲しいし、他の人物の描写には、もっと解説口調が入ってもいい。「なんでそうなるの?」というシーンがやたらと多い。作者の解釈を差し挟むスタイルが、この人の作品の醍醐味だったはずなのに。好きな作家の作品を面白いと思えないのは切ないなぁ……。全く面白くないわけじゃないけど、この人の作品に期待しているものは、この作品の中に見つけられない。

Posted byブクログ

2009/10/04

宮城谷作品大好きなワタクシにとっては、かなり辛かった。どうしても『劉邦』を好きになれないせいか、この時代の空気が苦痛だった。でも読むとやっぱり面白いのです…。

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2009/10/04

 この本は、秦末から前漢初期に活躍した田横について書かれた小説です。 本の帯には、田横は僕の理想像です。反権力的で、どんな相手にも屈しない。こんなに男らしい男っていない。デビュー以来、夏王朝から時代を下って書き進み、そうすればいつか田横に至るだろうだろうなと思っていた。やっと田横...

 この本は、秦末から前漢初期に活躍した田横について書かれた小説です。 本の帯には、田横は僕の理想像です。反権力的で、どんな相手にも屈しない。こんなに男らしい男っていない。デビュー以来、夏王朝から時代を下って書き進み、そうすればいつか田横に至るだろうだろうなと思っていた。やっと田横にたどり着くことができました。と有ります。  が、史書に現れている事跡を読むと、彼ら田氏兄弟が斉で何度も項籍(楚)に抵抗したおかげで(連敗続き)、劉邦(漢)側の勝利に功があったということ。結局劉邦の下風に立てず自殺したが、彼の客の態度が立派だったこと。以上のようにそれほどの人物には思えないです。  しかし、宮城谷昌光氏の描く人物は清涼さがあるのでこれから話がどう展開するかが興味深いです。

Posted byブクログ

2009/10/04

上中下巻。秦が倒れた混乱の時代。項羽や劉邦がいたこの時代に埋もれてしまった、眩しいばかりの輝きを放っていた三兄弟のお話。…感想はまた後日、ということで…。

Posted byブクログ