目覚めよと人魚は歌う の商品レビュー
自分、好きです。この人の文章。文字をただ追っていくことより、ページに並ぶ文字を見てるだけでも心地よくさせてくれるから。
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文章が所々好みだったのに、眠かった。 解説が角田光代だったのに、眠かった。 どうしてかわからない。 幸せは長くは続かないこと。 気がつけば壊れていること。 そこから一歩踏み出さねばならないこと。 珍しい、カメラの視点がこまめに入り交じる文体。 ヒヨと糖子の視点の入れ替わりは予...
文章が所々好みだったのに、眠かった。 解説が角田光代だったのに、眠かった。 どうしてかわからない。 幸せは長くは続かないこと。 気がつけば壊れていること。 そこから一歩踏み出さねばならないこと。 珍しい、カメラの視点がこまめに入り交じる文体。 ヒヨと糖子の視点の入れ替わりは予期なく起きることも多いのに、すんなり読める。
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「昔のこと話すと嘘ついてる気分になる。 自分じゃない人のこと話してる気分になる。 ほら、それがなま身の自分よ。 話の中でだけ生きていられる自分があるのよ。 なまの自分なんて、いつだって他人行儀なもの。 なじむためには今すごしてる干からびた夢から覚めて、 遠い自分...
「昔のこと話すと嘘ついてる気分になる。 自分じゃない人のこと話してる気分になる。 ほら、それがなま身の自分よ。 話の中でだけ生きていられる自分があるのよ。 なまの自分なんて、いつだって他人行儀なもの。 なじむためには今すごしてる干からびた夢から覚めて、 遠い自分によりそうように話すことが大事。」
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逃亡中の在日ペルー人、日曜人(ヒヨヒト)と恋人のアナはメキシコの赤砂漠に似た厚木にある糖子の家でかくまってもらう。 これを読んでさっそくアラビアータを作った。 愛する人と家族をつくるのは難しいことなのかなぁ。タイトルが超すき。 さとこ
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最初よくわからなかった。 不思議な感じ。 糖子とヒヨとあなちゃんとまるさんと蜜生と蜜夫。 赤砂漠とススキと月 2008.5.12
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濃密・爛熟・糜爛・・・。強い日差しが照りつけ、存在するもの全てが熱く、熟し、融解する夏の日。妄想癖を有する糖子が「疑似家族」と住む家に、暴走族との抗争に巻き込まれた日系ペルー人のヒヨヒトが恋人とともに逃げ込む。 糖子は現実と失った恋人との妄想との間で、またヒヨヒトは自身の不安定な...
濃密・爛熟・糜爛・・・。強い日差しが照りつけ、存在するもの全てが熱く、熟し、融解する夏の日。妄想癖を有する糖子が「疑似家族」と住む家に、暴走族との抗争に巻き込まれた日系ペルー人のヒヨヒトが恋人とともに逃げ込む。 糖子は現実と失った恋人との妄想との間で、またヒヨヒトは自身の不安定なアイデンティティのはざまで、相互にゆらぐ二人は出会い、共振し、サルサを舞いながら溶け合い人称は混濁する。 が、サルサはいずれ終わる。揺動するアイデンティティを抱きながら、一人は妄想の内に住い実体を欠いた者として存在し、もう一人は外へ、「巨大な綿の中を這うような不安」を抱きながらも外へ「歩みを早め」た。その差異。
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