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まぶた の商品レビュー

3.6

171件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    56

  3. 3つ

    62

  4. 2つ

    10

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2009/10/04

表題作はあまり好きではないのですが、独自の世界と文章に引き込まれました。この人の作品は短編が面白いです。「匂いの収集」が好き。

Posted byブクログ

2009/10/07

八つの短編がある本です。小川さんの不思議な世界感が出ていますよ。 「飛行機で眠るのは難しい」 仕事でウィーンに向かう女性が偶然隣に座った男と話前にあった出来事を聞く話です。 「中国野菜の育て方」 共働きの主婦が家に居た時に、自転車に乗ったおばちゃんから、野菜を買っておま...

八つの短編がある本です。小川さんの不思議な世界感が出ていますよ。 「飛行機で眠るのは難しい」 仕事でウィーンに向かう女性が偶然隣に座った男と話前にあった出来事を聞く話です。 「中国野菜の育て方」 共働きの主婦が家に居た時に、自転車に乗ったおばちゃんから、野菜を買っておまけでもらった、種を家で育てる話です。 「まぶた」 15歳の少女が高級料理屋の裏で出会った中年男との逢瀬を重ねる話です。 「お料理教室」 一軒家のお料理教室に初めて行ってみたら、自分ひとりで・・。そこで起きる不思議な出来事の話でしす。 「匂いの収集」 匂いを集めるのが趣味の彼女。ふいに知らない匂いを感じると、夢中になりその匂いを収集する。彼女の隠された秘密とは? 「バックストローク」 弟は、背泳ぎで強化選手になってたが、ある日左腕が耳で沿って伸ばしたまま固まってしまって・・・。 「詩人の卵巣」 不眠症を治そうとヨーロッパに着いた。薬の力を借りないで寝ようとしたが、眠れずに一夜を過ごした。その次の日に寂れた詩人の記念館に入って、そこで・・・・。 「リンデンバウム通りの双子」 ある作家が、翻訳者を訪ねて行くと、双子の片割れだった。そこで聞かせれた話は・・・。 てな、感じで小川さんの不思議な世界です。

Posted byブクログ

2010/05/07

「博士の愛した〜」が良かったので読んでみた。 ほほぅ、全然テイストが違いますね。こちらは短編集。 怖くて、毒もあって、不思議な世界。 しかし、人物描写がうまいですね。他の作品も読んでみようっと! 私は「リンデンバウム通りの双子」が好きです。

Posted byブクログ

2010/04/17

『薬指の標本』に引き続き、幻想的な小川ワールドにどっぷりつかれる短編集。 一つ一つの話はとても短く、まるで“階段から落ちる夢”のよう。 すとんと落ちてはっとさせられるのに、現実には落ちていないという。ただ何かがかすかに残るのです。すーっと血の気がひくような不安感や、どことない所在...

『薬指の標本』に引き続き、幻想的な小川ワールドにどっぷりつかれる短編集。 一つ一つの話はとても短く、まるで“階段から落ちる夢”のよう。 すとんと落ちてはっとさせられるのに、現実には落ちていないという。ただ何かがかすかに残るのです。すーっと血の気がひくような不安感や、どことない所在なさ、淋しさ・・・。 背泳ぎの姿勢のまま腕が固まってしまった弟、匂いを収集する恋人、夜になると光り出す謎の植物を置いていった老婆・・・世にも不思議な登場人物たちと世にも不思議な物語たち。 読後、なかなか現実に戻って来られませんでした。

Posted byブクログ

2009/10/04

独特で面白かったです。 私は好きだったけど、好き嫌いわかれるだろうなぁ、と思いました。 匂いの収集が一番好き。

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2009/10/04

小川洋子のちょっと奇怪でグロッキーでミステリアスな部分が凝縮されてる感じ。 一度読んだだけではちょっとよくわからない作品もあるので、そのうちまた読んでみる予定。

Posted byブクログ

2009/10/07

どの短編も好き〜。と言うかもう小川さんの書く文章が好きなのかな。淡々としたほの薄暗い空気がたまらん。

Posted byブクログ

2009/10/04

この短編集の中では「リンデンバウム通りの双子」が好きだな。「匂いの収集」のラストはぞぞっとした。主人公はあの後どうなったのかなぁ。

Posted byブクログ

2009/10/07

〜15歳のわたしは、高級レストランの裏手で出会った中年男と、不釣合いな逢瀬を重ねている。男の部屋でいつも感じる奇妙な視線の持ち主は?―「まぶた」。母のお気に入りの弟は背泳ぎの強化選手だったが、ある日突然左腕が耳に沿って伸ばした格好で固まってしまった―「バックストローク」など、現実...

〜15歳のわたしは、高級レストランの裏手で出会った中年男と、不釣合いな逢瀬を重ねている。男の部屋でいつも感じる奇妙な視線の持ち主は?―「まぶた」。母のお気に入りの弟は背泳ぎの強化選手だったが、ある日突然左腕が耳に沿って伸ばした格好で固まってしまった―「バックストローク」など、現実と悪夢の間を揺れ動く不思議なリアリティで、読者の心をつかんで離さない8編を収録〜短編集ですが、どの作品にも、独特な時間の流れをともなった不思議な世界が広がっています。内容的には様々で、未完結だと感じた納得の出来ない作品から、ぞっとする様な話までさまざま。良いと思った作品もあれば、納得できないと思った作品もありました。しかし全体的に著者の文章力の上手さが感じられ、引き込まれました。何だか不思議な短編集でした。妙な読後感が残りました。

Posted byブクログ

2009/10/04

2007.6.22 バックストローク 知ってる、と思いながら読み進めました ああ、これは 偶然の祝福の(盗作)につながっているのですね 中国野菜の育て方 バックストローク が良かったです。 なんだか。匂いがして。

Posted byブクログ