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空腹の技法 の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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70年代、オースター…

70年代、オースターがまだ無名だった頃、習作のように書いた文章を集めたものである。第一部は評論集、第二部は序文集、第三部はインタビュー集。詩人の言葉で語られる文章は難解だが、示唆に富み、この後のオースターの片鱗を窺わせる。

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著者やそのほか全ての…

著者やそのほか全ての詩人たち、文筆家たちが、いかにストイックに、真面目に、時に人生を狂わしてまで“言葉”というものに取り組んできたか。“表現”すると言うことにいかに真摯に臨んできたか。文字を書くことの面白さ、書かれたものを読むことの面白さを再認識させてくれる一冊です。

文庫OFF

エッセイ、序文、イン…

エッセイ、序文、インタビューなどが収録された一冊。著者のファンなら面白く読める一冊です。

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2026/01/31

100冊の紹介本の1冊である。詩についての批評が主なものであるので、かなり詩を読み込んでいないと理解するのが難しいと思える。学生に薦められるかどうかは疑問。

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2024/09/07

オースターは実に誠実に、かつ知的に対象と対峙する。その姿勢は決して器用なものではない。読んでいるとオースターは自分自身の問題系に作家たちを惹きつけて読んでいるのではないかという問いが拭い去れない。どの作家を論じてもアイデンティティ(とりわけユダヤ性)や言語の可能性/不可能性といっ...

オースターは実に誠実に、かつ知的に対象と対峙する。その姿勢は決して器用なものではない。読んでいるとオースターは自分自身の問題系に作家たちを惹きつけて読んでいるのではないかという問いが拭い去れない。どの作家を論じてもアイデンティティ(とりわけユダヤ性)や言語の可能性/不可能性といった問題に行き着くのではないか、ならばオースターにとっては(少なくともかつては)こうした読解・批評の作業は自分の問題を問い詰めるための方便であったのではないか、とも。ひと口で言えば若書きということになろうか。その若さをぼくは敬愛する

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2013/05/31

「物語を語るということは、それを失うということだと思う。たとえば私が自分の人生について、君に詳しく語るとしよう。そうすると私の人生は、私が語ることを選んだ、その細部において失われてしまうんだ。現実の人生には選ぶも選ばないもない。何が一番重要か、どうやってわかる?物語は一人の人間の...

「物語を語るということは、それを失うということだと思う。たとえば私が自分の人生について、君に詳しく語るとしよう。そうすると私の人生は、私が語ることを選んだ、その細部において失われてしまうんだ。現実の人生には選ぶも選ばないもない。何が一番重要か、どうやってわかる?物語は一人の人間の人生を、誰か他人がその人について言いうることに限定してしまう。」ポール・オースターマニアしか読まない作品だな。知らない作品の彼の評論ばかりで、ピンとこず。残念!彼の小説を読もう。

Posted byブクログ

2013/04/20

なんでかすごいよかった。 読みすぎると病みそうだからちょっと距離を置きたい感じではあるけど。 本の中にでてきたウルフソンのLe Schizo et les langues読みたいけどフランス語か-。 めも ウィリアムブロンク ジャックデュバン

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2011/11/11

 オースターが作家になる前の、書評や翻訳の序文やインタビューを集めた本、というところまでは知っていたんだけど・・・、気軽な気持ちで読んでみたら全然興味が持てなくて驚いた。知らない作家の作家論・詩人論は、レトリックや比喩を多用した文体もあって、なかなか頭に入ってこない。翻訳の序文も...

 オースターが作家になる前の、書評や翻訳の序文やインタビューを集めた本、というところまでは知っていたんだけど・・・、気軽な気持ちで読んでみたら全然興味が持てなくて驚いた。知らない作家の作家論・詩人論は、レトリックや比喩を多用した文体もあって、なかなか頭に入ってこない。翻訳の序文も知識がないと意味がわからない。  作家としてのオースターとは別の、新しい一面を見ることはできるが、訳者あとがきにもある通り、作家の前史としてだけの読み方は難しそう。実際半分以上は目を通しただけになってしまった。  手っ取り早くルーツを感じ取りたいなら『トゥルー・ストーリーズ』の方がずっと読みやすく理解しやすい。他の著作を隅々まで読んで、さらにオースターのことが知りたいとなったときに再読したい。

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2011/07/06

初めて読むポール・オースターがこの文書録であったことに運命を感じずにおれない! 短い中での熱烈なまでのラブコールにこうも続くとうなされかける・・・ この男の人がどれほど物語を愛し、それを紡ぐやさしい人を愛し、偶然を、世界を、孤独を愛するのか。 痛いほどに伝わってくる。 そして訳者...

初めて読むポール・オースターがこの文書録であったことに運命を感じずにおれない! 短い中での熱烈なまでのラブコールにこうも続くとうなされかける・・・ この男の人がどれほど物語を愛し、それを紡ぐやさしい人を愛し、偶然を、世界を、孤独を愛するのか。 痛いほどに伝わってくる。 そして訳者の注釈やインタビューから、訳者のオースターへの愛も。 こんなにも、物語を信じ、愛するものたちがいるのだというなんともいえない幸福感が最後に残るのだった。 個人的に、やっとの転機を与えてくれたような大切な本になった。 オースターへの思い入れが半端ないです。 ※なぜ☆が一個足りないかというと途中の方はうなされたからです。

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2011/01/24

オースターの趣味が分かる本。映像に対する思い入れの強さ、映画スモークやルルオンザブリッジをまた観たくなりました。 摂理─エドモン・ジャべスとの対話は特に印象に残りました。 ー問うことによって、戯曲的な語りによって、私はひとつの物語を語りたかった──自分のうちに感じられる物語を、...

オースターの趣味が分かる本。映像に対する思い入れの強さ、映画スモークやルルオンザブリッジをまた観たくなりました。 摂理─エドモン・ジャべスとの対話は特に印象に残りました。 ー問うことによって、戯曲的な語りによって、私はひとつの物語を語りたかった──自分のうちに感じられる物語を、感じられるそのままの形で、本当に語ってしまうことなく語りたかった。語られなくても知られ、理解されうる物語もこの世にはあるように思えた。 彼らは収容所に送られた、と言えば、それだけでユダヤ人には物語全体がわかる・・・・あるとき、収容所で家族を失った男にあったことがある。逃げたのはその男と、息子だけだった。男はそういって、それから全然別の話をはじめた。「私の家族全員が収容所に送られました。息子と私だけが逃げました」、そう言われただけで、私には彼の人生全体を、過去も現在も、未来までもすべて聞かされた気がした。この会話でとりわけ深く印象に残ったのは、それにつづいて男が息子の話を聞かせてくれたからだ。エルサレムが封鎖されて、エルサレムへ向かう物資供給トラックがシリア軍に攻撃されている時期、当時まだ十五か十六だった息子が、そうしたトラックの運転手になりたいと言って、父親に許可を求めた。父は許可した。そして息子は殺された。そのあと、父は息子の名を名のることにした。ベン・ズヴィという名で<摂理─エドモン・ジャべスとの対話より>

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