戦争のつくりかた の商品レビュー
少し前に沖縄に行って、ひめゆりの塔・ひめゆり平和祈念資料館を訪問してきました。 戦争の悲惨さを記録した映像や運よく生き残った人達の言葉を聞き、当時の様子を再認識したばかりでもあり、この冊子を読んでみようと思った次第です。 「戦争をしない国」と決めたはずの日本が「戦争できる国」に...
少し前に沖縄に行って、ひめゆりの塔・ひめゆり平和祈念資料館を訪問してきました。 戦争の悲惨さを記録した映像や運よく生き残った人達の言葉を聞き、当時の様子を再認識したばかりでもあり、この冊子を読んでみようと思った次第です。 「戦争をしない国」と決めたはずの日本が「戦争できる国」になってきています。 少しずつ変わってきた様子を30ページ程の絵本にして、子供たちにも理解できるようになっています。 新版もあったので、両方読むことにしました。 絵は書き換えられていますが、絵本の文章は「新・戦争のつくりかた」も同じでした。 本書発行後の2004年以降の情報が詳しいので、読むなら「新・戦争のつくりかた」だけでもいいと思います。
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他の方の投稿にもあるように子どものための絵本ではない、実は、大人のための絵本だと感じました。 日々の断片的な報道や論説などからは伝わりにくい戦争への道すじを、大局的に、平易なことばで、要点をついて、分かりやすく書かれています。 『「いそがしい」とか言って、こういうことになかなか...
他の方の投稿にもあるように子どものための絵本ではない、実は、大人のための絵本だと感じました。 日々の断片的な報道や論説などからは伝わりにくい戦争への道すじを、大局的に、平易なことばで、要点をついて、分かりやすく書かれています。 『「いそがしい」とか言って、こういうことになかなか気づこうとし』なかった大人(つまり私)に向けた絵本です。 反戦アレルギーなのかどうか分かりませんが、公平性を装って好戦的ともとられかねない意見、感想を述べる方もいらしゃいます。この本に書かれているように、戦争から利益だけを得られる人たちが存在することにも気づかせてくれます。
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えっと、、、 ”おとな”であるぼくたちは、”こども”達に、このことを伝えなくちゃいけない。 ぼくのおじいちゃんが関わった戦争のこと。。 今、日本が関わっている世界との関わり方のこと。。 きっと、この本は、そのキッカケになる。。
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再読です。これも10年前、左一色の学生時代に買ったもの。 今読むとわかることがある。平和は大切だし、自分も享受してきた。憲法9条だって素晴らしい。 たしかに本に書いてあるような国はまっぴらゴメンだし、言ってることは正しい。 でもなんでまっぴらゴメンだと言えるのか? それは...
再読です。これも10年前、左一色の学生時代に買ったもの。 今読むとわかることがある。平和は大切だし、自分も享受してきた。憲法9条だって素晴らしい。 たしかに本に書いてあるような国はまっぴらゴメンだし、言ってることは正しい。 でもなんでまっぴらゴメンだと言えるのか? それは当たり前のように最悪な社会だし、最低な国がここには描かれているからだ。最低最悪に決まっているのだ。 しかし、こんなことを子どもたちに一方的に発信し続けていては、考えるも何も、逆に思考停止に陥ってしまう。 大切なことはもっと「考えること」であり、右から左まで多様な意見があることを知ることであり、自分とは違う考え方や意見であっても、その逆の立場に立って発言してみること、すなわちトレーニングすることではないかと。 こういう最低な国にならない(既になっているとする主張があるのは知ってる)ためには何を為すべきなのか?そのことを考えることが大切なことなのに、本書がちょっと残念なのは「考えるきっかけ」にならないことなのだと。平和をPRし戦争を糾弾するだけではもはや本当の平和は築くことができないのかもしれない・・・ 「考えるきっかけ」になるという意味ではフランク・パウロヴの『茶色の朝』のほうが良くできていると思う。
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児童向けの棚にあった。言葉も漢字も児童向けで、子どもが手にとって読もうと思うに躊躇しない薄さ。 今の国が戦争に向かっているという内容で書かれている本書。「このまま声をあげなければこんな世界になりますよ。怖いと思いませんか?こんな国にしないために、私たちが出来ることをやりましょう...
児童向けの棚にあった。言葉も漢字も児童向けで、子どもが手にとって読もうと思うに躊躇しない薄さ。 今の国が戦争に向かっているという内容で書かれている本書。「このまま声をあげなければこんな世界になりますよ。怖いと思いませんか?こんな国にしないために、私たちが出来ることをやりましょう」 言ってることは正しいし、こんな世の中にしちゃダメだとも思う。 ただ、書いてある内容が一方的過ぎる。 誰もが明らかに良くないと思うことしか書かれていない。純粋な子どもがこれを読んだら国の反対派しか生まれないのは目に見えている。 もちろん子どもに国際社会だなんだなんて言ったところでわからないかもしれないけど、自分たちで判断出来ない子ども向けに書かれてるならもっと公正に書くべきだと思う。
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恐怖に戦慄した。 もしも太平洋戦争が、本当にこのような感覚で 始まってしまったのだとしたら。 現代もその渦中にいるのかもしれませんね。 穏やかな語り口だけど、良いところを突いている。 本で平和を訴えようとした作り手さんたちの、 その情熱に感謝したい。
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2013現在、安部政権の一連の動きはまさにこの本で警告されている「戦争ができる国」になるまでに起こることそのもの。 2004年出版の本ですが今でもリーダブル。むしろ今こそたくさんの人に手にとってもらいたい、今の歴史的状況に意識を向けるきっかけになりうる本だと思います。
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反戦派または護憲派が語る戦争がコレだとするなら、方向性が違うだけで戦前の戦意押し付けと同質ではないだろうか。確かに日本が戦争状態に入った場合、ここに描かれている部分をなぞる事は有るだろう。しかし余りに一方通行でリアルではない。 そもそも戦争は一国ではできない。テロリストにしろ国家...
反戦派または護憲派が語る戦争がコレだとするなら、方向性が違うだけで戦前の戦意押し付けと同質ではないだろうか。確かに日本が戦争状態に入った場合、ここに描かれている部分をなぞる事は有るだろう。しかし余りに一方通行でリアルではない。 そもそも戦争は一国ではできない。テロリストにしろ国家にしろ、相手が必要になる。そして、自然発生はせず必ず大きな理由が存在する。そこいらをすっ飛ばして「9条変えたら日本はまた侵略戦争に進むぞ」というのはあまりに物事を簡略化しすぎてないだろうか。 先の大戦を真に反省するなら、この本に感心していてもしょうがない。むしろ、反戦・護憲派こそツッコミを入れるべきだ。 ちなみに反戦プロパガンダとしてもかなり駄な一冊ですが、絵本としてみても最悪の部類に入ります。何一つ、子供を楽しませる気が無く脅すばかり。平和の価値を教えたいにしても、子供の理解力を舐めすぎてます。家族や友達との平穏を貴び、かつ面白い物語であれば、子供たちはこんな本よりもよっぽどその素晴らしさを感じ取ってくれますよ。
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学生希美頃;小泉政権の頃、日本は危ないと思って読んだ絵本。これが全てとはいえないけれど。ただこの絵本の中の世界は殆ど現実になっているように思います。
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