悩み多き哲学者の災難 の商品レビュー
誘拐殺人の疑いをかけられた哲学教授の物語。話はその教授と同僚、家族を中心にした心の動きを追っていく。事件そのものではなく、疑われるということと、哲学者はなにを考えるのかということ。周りに疑われ始め、少しずつ変わってゆく日常。恐怖でもなく、正義でもなく、なんとなく嫌な人間の裏側を見...
誘拐殺人の疑いをかけられた哲学教授の物語。話はその教授と同僚、家族を中心にした心の動きを追っていく。事件そのものではなく、疑われるということと、哲学者はなにを考えるのかということ。周りに疑われ始め、少しずつ変わってゆく日常。恐怖でもなく、正義でもなく、なんとなく嫌な人間の裏側を見せられているような気持ちになる。疑いが晴れることによって小説は終わってしまうから、事件は解決しない。いや解決したのかもしれない。少なくともこの小説はミステリではない。今見たらミステリとは書いてなかった。どうやら僕が勝手にミステリだと思っていただけで、サスペンスのようだ。しまった。まぁ、ちまちまと、じわじわと考えてしまう粘着間がよくでております。
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大学で哲学を教えている教授がいきなり警察に連行された。容疑は少女失踪にかかわるもの。関わりを否認するも、教授の車からは少女の痕跡が発見される…。 哲学者を見舞った災難を皮肉交じりのユーモアで描く思索サスペンス。 と、紹介に書いてあるんですが、どっちかというと皮肉が強いかな。
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