シナン(下) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
漫画『夢の雫、黄金の鳥籠』を読んで、この時代に興味を持ちたどり着いた小説。 夢枕獏さんは初ですが、この長編もぜんぜん苦にならず読みやすかった。 シナンの目で見たオスマン帝国の宮廷内のこと、一部はフィクションもあるのだろうけど、臨場感があってドキドキした。 イブラヒムやアルヴィーゼグリッティの最期を知ってとても悲しかった。ロクセラーヌにも彼女なりの正義があるんだろうけど、こんなに非情な女性だったとは、、、。漫画のほうでこれからどんなふうに描かれていくのかも楽しみ。イスタンブール行きたいー。
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スレイマニエジャーミーはトルコ赴任時に訪れたことがある。当時は数あるモスクのひとつという認識しか無かったが、装飾などは幾多あるモスクの中でも特別に美しいというものらしい(記憶なし、、)。エディルネのセリミエジャーミーしかり、久々にトルコへのノスタルジックツアーに行きたくなる本だっ...
スレイマニエジャーミーはトルコ赴任時に訪れたことがある。当時は数あるモスクのひとつという認識しか無かったが、装飾などは幾多あるモスクの中でも特別に美しいというものらしい(記憶なし、、)。エディルネのセリミエジャーミーしかり、久々にトルコへのノスタルジックツアーに行きたくなる本だった。 また、当時のオスマントルコの大奥の内情や、近隣他国との関係等も詳しく記載されており歴史認識も新たになった。
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ああ、おもしろかった! 上巻同様、この人の作品を読むのは初めてだったのですが、ずっとイスラムの歴史小説を書いていてほしい!と思うくらい面白かったです。読ませるのがうまいし、キャラクターの個性が際立っていてよかったです。 ミケランジェロとシナンの会話は、現代人の心にかなり訴えかけ...
ああ、おもしろかった! 上巻同様、この人の作品を読むのは初めてだったのですが、ずっとイスラムの歴史小説を書いていてほしい!と思うくらい面白かったです。読ませるのがうまいし、キャラクターの個性が際立っていてよかったです。 ミケランジェロとシナンの会話は、現代人の心にかなり訴えかけてくるものがありますね。私も、勇気をもらいました。
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サクサクと読めてしまった。王国の興亡とはどの国家でも終盤は悲しいものですね。イブラヒムが大好きだったので、殺されてしまうところは辛かった。 最後のチューリップ畑のシーンはうまくまとめてありますね。上巻の冒頭部に繋がるわけですか。 この本を読んでからトルコに行けば良かったと思います...
サクサクと読めてしまった。王国の興亡とはどの国家でも終盤は悲しいものですね。イブラヒムが大好きだったので、殺されてしまうところは辛かった。 最後のチューリップ畑のシーンはうまくまとめてありますね。上巻の冒頭部に繋がるわけですか。 この本を読んでからトルコに行けば良かったと思います。次はもっと良く見たいと思います。
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美しいものを作るって素晴らしい。スレイマニエ・ジャーミーを写真で見た。優美。あかるさ、やさしさ。シナンという人はこういう人だったのだろうと思った。
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100歳まで生きた天才建築家シナンの物語。 ミケランジェロとの会話が印象に残った。 「様々なことが、我々を襲ってくる。病。死。権力争い。戦。女。それこそ数え切れないほどのものが、常に我々を襲ってくるのだ。しかし、どのようなことが我々を襲ってこようとも、我々には、仕事がある。この...
100歳まで生きた天才建築家シナンの物語。 ミケランジェロとの会話が印象に残った。 「様々なことが、我々を襲ってくる。病。死。権力争い。戦。女。それこそ数え切れないほどのものが、常に我々を襲ってくるのだ。しかし、どのようなことが我々を襲ってこようとも、我々には、仕事がある。この手がある。仕事をすることだ。自分のはらわたをひり出してしまうほど、仕事をしなさい、シナン。仕事をすることだ。どのような不幸も、禍いも、我々から仕事を奪うことはできないのだ。我々が仕事を望む限りはね。仕事をしなさい。仕事をするのだ。これは、自戒の念を込めていうのだが、結局、我々にはそれしかないのだ。仕事をしなさい。きみの仕事が、きみのその問いに答えてくれるだろう。仕事が、きみにその答えをもたらしてくれるだろう。仕事をしなさい。」
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面白かったー! オスマントルコ帝国の偉大なる建築家シナンの伝記。 呼んでいる途中、獏さんの本だって忘れるほど。 8割くらいが歴史やら背景やらの解説、 2割くらいが獏さんの物語っぽいお話しって感じかな? (元々伝記好きなので無問題!) 世界史取ってなかったから、オスマントルコ帝国...
面白かったー! オスマントルコ帝国の偉大なる建築家シナンの伝記。 呼んでいる途中、獏さんの本だって忘れるほど。 8割くらいが歴史やら背景やらの解説、 2割くらいが獏さんの物語っぽいお話しって感じかな? (元々伝記好きなので無問題!) 世界史取ってなかったから、オスマントルコ帝国とかって名前くらいしか知らなかったし、トルコが地震国だってってあたりもここ数年前に知ったことだったし、そんな国に石造りの文化なのに未だ健在の素晴しく大きな建築物があったなんて知らなかったな〜。 (↑無知過ぎ?) 益々トルコに興味が湧いてきたよ。
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ビザンティン建築の最高傑作と評価されるモスク、アヤソフィアを作った男の話。さすが夢枕獏です。飽きずにさっと読んでしまいました。 絶対トルコに行きたくなります。
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●率直な感想は、『緋色のヴェネツィア / SIDEオスマン・トルコ』。え、『緋色〜』がわからんですと? タカラヅカで上演もされた天下の塩野七生作品でんがな。 ●主人公は、シナンと言う名のオスマン・トルコの天才建築家。 彼が、いかに聖ソフィアに魅了され、それを超えるジャーミー(=モ...
●率直な感想は、『緋色のヴェネツィア / SIDEオスマン・トルコ』。え、『緋色〜』がわからんですと? タカラヅカで上演もされた天下の塩野七生作品でんがな。 ●主人公は、シナンと言う名のオスマン・トルコの天才建築家。 彼が、いかに聖ソフィアに魅了され、それを超えるジャーミー(=モスク)を建造しようと夢み、活動したかを描いた小説。 で、なにゆえ塩野作品を引き合いに出したのかと言うと、同じスレイマン大帝の時代であり、同じハンガリー戦が扱われ、同じ登場人物が出て来るからなんですね。 シナンは、物語の中盤、塩野作品の主人公=マルコが果たしたのと似た役割をこなすのです。 ま、もしかしたら、私の記憶違いかもしらんけど。 でも、共通するキャラの描かれ方が、なんだか似てるんだよなあ・・・うーん・・・。
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