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東京窓景 の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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2020/12/26

なんでこんなに気持ち込めて見れるんだろうと思ったら、フィルム PORTRAだ。 う~心鷲掴みされるなあ。 既に変わってしまった風景も多々あります(街は生き物でナマモノだ) 東京オリンピック前後、街の姿は計り知れないほどの変化を遂げると思います。 今後の窓景も撮っていただきたいなあ...

なんでこんなに気持ち込めて見れるんだろうと思ったら、フィルム PORTRAだ。 う~心鷲掴みされるなあ。 既に変わってしまった風景も多々あります(街は生き物でナマモノだ) 東京オリンピック前後、街の姿は計り知れないほどの変化を遂げると思います。 今後の窓景も撮っていただきたいなあ。 【追記】2020/12/26 窓から見える景色は、人間にとって一番身近なフレーム。部屋の中の景色は、人間にとって一番身近なインスタレーション。 人間は常に選択を続ける生き物なのだと、この写真集が教えてくれます。 東京オリンピックはまだ実施されていないです(実施するのだろうか) 中止になった場合でも、街は平静を保って変わり続けるのだろうなあ。

Posted byブクログ

2015/08/17

窓の外、内側、枠……こういう切り取りをすると、見知った風景も違う物になるのね。 この感覚、不思議です。 こんなふうに撮れたらいいな。

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2015/09/12

発想は面白いと思うのだが窓が主役なのだ 日常の東京と非日常の風景 窓外の建造物は撮影当時と比べて大分変わってしまったのではないか

Posted byブクログ

2011/08/05

 中学3年生の終わり頃だったと思う。授業中、自分の席からぼんやりと窓の外を眺めていて、そうか、卒業したらこの窓から見える景色ってもう見る事ができないんだと突然気づいたのを憶えている。今思うと当り前の事だけど、その時はこの考えにずいぶん驚いた気がする。  中学生活という3年間普通...

 中学3年生の終わり頃だったと思う。授業中、自分の席からぼんやりと窓の外を眺めていて、そうか、卒業したらこの窓から見える景色ってもう見る事ができないんだと突然気づいたのを憶えている。今思うと当り前の事だけど、その時はこの考えにずいぶん驚いた気がする。  中学生活という3年間普通に目の前にあった風景が手の届かない所に離れてしまうという現実。人が持つ視点というのは無限ではなく有限であるということ。  だからこそきっと人は大切でプライベートな光景を写真という手段で残すのだろう。  『東京窓景(とうきょうまどけい)』 は、『TOKYO NOBODY』(リトル・モア)で2001年度写真家協会新人賞を受賞したフォトグラファー・中野正貴による写真集。そこに写し出されているのは、様々な部屋の窓を通した東京の風景である。  例えば表紙に使われている写真。隅田川のそばにある、あの有名なアサヒスーパードライホールの「炎のオブジェ」が窓の外に圧倒的な存在感を持って佇んでいる。でもその窓枠の内側には布団が敷かれた部屋があって、本や置物がちょこちょこと置かれている。この部屋に居住する人にとっては、その窓から見る「炎のオブジェ」こそが日常なのだろう。  日本中の人がみんな知っているあの「炎のオブジェ」なのだけど、この部屋から見るそれは、こうして写真として切り取られなければ恐らく日本中のほとんどの人が見る事はできなかった光景。  そう考えると何だか不思議だ。何もそんな特別なものがなくてもいい。今、あなたがいる場所 ―家だったり学校だったり職場だったりするだろうか― 、そこからふと顔を上げて窓から見た風景は、世界中の大半の人には見ることのできない風景なのである。十代の頃、僕が教室からぼんやり眺めていた光景のように。  そして、日本中、世界中には、あなたが一生目にすることのできない「窓景」が恐らく無限に存在している。  中野正貴自身が巻末で考察しているのだが、部屋であれ車であれ電車であれ、そこからの窓ごしの風景は、フレーム(額)付きの映像として我々の脳裏に記憶されているはずなのに、後々思い起こす時、そのフレームは大概知覚されない。そこで意識的に中野氏は「フレーム」を写真の中に焼きつける。部屋の照明、空き缶、弁当…。人々の日常生活がそこにはある。窓の外には有名な風景が広がっていたりするのだけど、日常生活ごしに見えるそれらは言いようのない異質さを持つ。  窓(フレーム)の外には大勢の人や車が存在していたりするのだけど(窓の清掃をする人まで!)、内側に人が写っている写真は一枚もない。だからこそ逆に内側に想像の余地が大量に残されているようでもある。  大学生の頃、綺麗な景色や夜景を求めていろんな場所を車で友人たちと回ったものだけど(良いデートスポットを探そうとしたのである。その努力はほぼ無駄に終わったが)、僕らのような人が、つまり誰もが行けるようなパブリックな場所からの風景なんて実は開拓され尽くしていて、本当にとっておきの美しい風景なんてのは個人の住宅とかそういう所からしか見えないのではないかと話し合ったことがある。実際その通りなのかはわからないが、そんな空想が「部屋」という小さな箱に膨らんだ。  個人的な東京の映像。私たちの知らない東京。窓(フレーム)の内と外。都市に新たな視点を加える写真集である。NHKブックス『東京から考える ―格差・郊外・ナショナリズム―』(東浩紀、北田暁大)には、装丁にこの写真集から作品が使用されている。  どうしても今の時期、何かを考える時に3月に東日本を襲った巨大災害の事を頭の隅で考えてしまうのだけど、きっとあの災害で多くのプライベートな風景が破壊され、押し流され、二度と見ることはできなくなってしまったのだろう。見る人がいなくなってしまった部屋もあるのだろう。  そう考える時、街と、人々の悲痛な叫びが聴こえてくるように思える。  一点だけ気になる点。Amazonのデータではこの本の発売日が2000年11月15日になっているのだが、奥付によれば初版発行日は2004年11月20日になっている。Amazonの単純なミスだろうか?

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2009/10/04

部屋の窓から写した風景なんだけど、初めてこの写真集を見た時、なぜか懐かしいような不思議な気持ちになりました!!

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2009/10/04

とにかく東京の景色を写した写真集がすきです。 多分、北海道の建物よりも古い建物が多くカオスを感じるからだと思います。

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2009/10/04

こんな景色を観ながら東京で暮らしている人がいる。東京観光ガイド2004版。第30回木村伊兵衛写真賞受賞

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2009/10/04

第30回木村伊兵衛賞。視点と世界の関係なんていう思想的な見方もできるけど、ただ窓を通して変な風景に出会う愉しさを見るほうが、素直に驚けて楽しい。

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2009/10/04

誰一人いない都心を写した『TOKYO NOBODY』、香港の煌めく夜を撮った『SHADOWS』に続く本作品は、私見では一番成功している作品ではないかと思う。六本木ヒルズや東京タワー、都庁、渋谷のスクランブル交差点といった東京のランドマークを窓枠の写った風景として、ある種の生活空間...

誰一人いない都心を写した『TOKYO NOBODY』、香港の煌めく夜を撮った『SHADOWS』に続く本作品は、私見では一番成功している作品ではないかと思う。六本木ヒルズや東京タワー、都庁、渋谷のスクランブル交差点といった東京のランドマークを窓枠の写った風景として、ある種の生活空間を通した風景として提示されている。窓枠がなければ、単なる名所を写した写真になってしまうだろう。しかし、東京タワーやアサヒビールの本社の写った写真を見ても分かるように、確かに居住空間を通して撮影されたのだが、まさに目の前にドーンと建物が現れ、遠近感を失ってしまいそうな風景が、果たして「日常」生活的なのかと困惑してしまう。居住空間とランドマークが並立することがある種のシュルレアリスム的効果を産み出していると言えなくもない。居住空間とランドマークとの乖離。ランドマークとは一体何なのか。どの土地を表しているのか。ランドマークも地面に根を生やしている。だが、一方で浮遊してもいる。街を歩いていると、ビルの間からひょっこり顔を覗かせる東京タワー、六本木ヒルズ、都庁……。ランドマークは神出鬼没なのである。居住空間を捨象したランドマークのイメージ。それが現在の東京である。

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2009/10/04

遥かUSへと旅立ってしまう親友へ送る。彼女はたぶん、東京が好き。楽しいもの、おしゃれなもの、おいしいものが、何でも揃ってて不自由しない東京。彼女がいっぱい恋した東京。この東京が恋しくなったら、心だけでもいつでももどってこられるように。ここに私がいることを、いつでも思い出してもらえ...

遥かUSへと旅立ってしまう親友へ送る。彼女はたぶん、東京が好き。楽しいもの、おしゃれなもの、おいしいものが、何でも揃ってて不自由しない東京。彼女がいっぱい恋した東京。この東京が恋しくなったら、心だけでもいつでももどってこられるように。ここに私がいることを、いつでも思い出してもらえるように。[2004.11.09]

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