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植民地近代の視座 の商品レビュー

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2009/10/07

「植民地の憂鬱」で、併合後生まれの農村青年S君が、しばらく都会に出た後で農村に戻って来てからというもの憂鬱になって、日記の中で「時間の浪費」とか「鬱」という言葉をよく書いていたという点がとても面白いと思った。近代的な時間観の無い併合前の世代からしたら、S君は新人類だったんだろう。...

「植民地の憂鬱」で、併合後生まれの農村青年S君が、しばらく都会に出た後で農村に戻って来てからというもの憂鬱になって、日記の中で「時間の浪費」とか「鬱」という言葉をよく書いていたという点がとても面白いと思った。近代的な時間観の無い併合前の世代からしたら、S君は新人類だったんだろう。日本は当時の朝鮮人の考え方や人生観もずいぶん変えたんだろうなと思った。どの論文も勉強になったり示唆的だったりする本でした。

Posted byブクログ