現代語訳 義経記 の商品レビュー
『義経記』は、源義経の出生から生涯を閉じるまでの一代記です。 義経の死後200年程して書かれ、作者も不明です。 この物語での義経の人物像は、 世間でよく知られている義経の人物像とは、かなり違う印象です。 決してよい印象ではありませんが…、 むしろこの物語の印象の方が...
『義経記』は、源義経の出生から生涯を閉じるまでの一代記です。 義経の死後200年程して書かれ、作者も不明です。 この物語での義経の人物像は、 世間でよく知られている義経の人物像とは、かなり違う印象です。 決してよい印象ではありませんが…、 むしろこの物語の印象の方が、武将・人間としてはリアルかも…。 物語の構成は、個々の言い伝えを無理やり1つにまとめたので 継ぎ接ぎだらけになってしましました、という感じでしょうか…。 作品としての評価は難しいですが…、 現代語訳としては、優しく読み進めることができました。 ちなみに、『義経記』に比較的近いかなと思う小説としては、 司馬遼太郎氏の『義経』があげられるでしょうか。
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「義経記」は吾妻鏡と違い、義経が英雄化した後に書かれた作品で 史料、戦記ものとして読むより単純に"義経の痛快逃亡劇"として読んだ方が楽しめるかと思います。 個人的に「ちょwwwよしつねwww」というツッコミが頻発してます(笑) 巻末の解説にも書かれている通り...
「義経記」は吾妻鏡と違い、義経が英雄化した後に書かれた作品で 史料、戦記ものとして読むより単純に"義経の痛快逃亡劇"として読んだ方が楽しめるかと思います。 個人的に「ちょwwwよしつねwww」というツッコミが頻発してます(笑) 巻末の解説にも書かれている通り、現代語訳なのですが手に汗握る鍔ぜり合いなどは現代に書かれた内容なのではないかと驚いてしまうくらい当時筆を執ったひとの感性にひっくり返った! 文字を読むのが苦手なのですがさくさく読めてしまう不思議な一品です。
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現代の歴史小説の原点とも言われる義経記が現代語訳された本です。 私たちの知る平家相手に常勝の義経ではなく、兄頼朝との対立、逃亡劇など悲劇の英雄義経が書かれています。 興味のある人は是非読んで下さい。
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日本人が判官びいきしてきた義経像のもとはここにある? 最初の方は平家物語ともだぶる内容ですが、義経はとにかく美形!と書かれています。 それに「おそろしい」とも何度も書かれているのは、庶民から見て強い武士というのが特異な存在だということでしょうか。 本当に怖いという書き方ではないれ...
日本人が判官びいきしてきた義経像のもとはここにある? 最初の方は平家物語ともだぶる内容ですが、義経はとにかく美形!と書かれています。 それに「おそろしい」とも何度も書かれているのは、庶民から見て強い武士というのが特異な存在だということでしょうか。 本当に怖いという書き方ではないれど、誇り高く、猛々しく、ややエキセントリック。 弁慶との有名なエピソードなども確かにすべて原型は書かれています。 600ページもあるうちの三分の一までが腰越状のあたり。 壇ノ浦などは簡単に他の人の口から語られて終わり、成功した武将として描きたいのではないらしい。 その後がむしろノリノリで、現代の小説のよう。 義経一行の流浪と逃亡、主な人物の最後の戦いがいきいきと繰り広げられるのです。 しんがりに残った忠信の戦いなんか長い長い〜 陰鬱な感じではなく、俳優の見せ場のよう、悲壮美を感じました。 成立年代は鎌倉時代後期から室町時代初期のことで、西暦で言えば1330年前後。時代は移り変わり、政治不信があったのか、政治には敗れたが忠臣には慕われた悲劇の貴公子が美化されたんですね。
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