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レイチェル の商品レビュー

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28件のお客様レビュー

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カタルシス

主人公の男が阿呆としか思えず読んでて苛っとするものの、一気に読ませるものがある。ラストの唐突感がレベッカと良く似ており余韻を残す。

匿名

「レベッカ」と対にな…

「レベッカ」と対になっているような作品。亡くなった従兄の妻の魅力に取り憑かれてしまった男の末路を描く。冒頭で男の運命は読者に知らされるが、最後まで緊張感を持って読ませる。

文庫OFF

2024/06/30

流石のデュ・モーリア、裏切らない。スピード感、余韻の深さ。レベッカも凄かったが、色々考えてしまう。あれはどうだったのか、、、これは一体何というかジャンルなんだ。モーリアの世界。イーデン・フィルポッツにも似た感じを受けなくもない。コーンウォール小説とでも言おうか。

Posted byブクログ

2022/07/21

時代は19世紀後半か、自動車は無く移動は馬車。部屋に電気は無いようだ。舞台はイギリス・コーンウォル地方。幼くして両親を亡くしたフィリップを育ててくれた従兄のアンブローズが、冬の療養先のイタリアでレイチェルと結婚した。最初は幸せそうだったが、「レイチェルに殺される」という手紙を最後...

時代は19世紀後半か、自動車は無く移動は馬車。部屋に電気は無いようだ。舞台はイギリス・コーンウォル地方。幼くして両親を亡くしたフィリップを育ててくれた従兄のアンブローズが、冬の療養先のイタリアでレイチェルと結婚した。最初は幸せそうだったが、「レイチェルに殺される」という手紙を最後に、イタリアで本当に死んでしまった。従兄との親密な生活を壊したレイチェルに敵愾心を持つフィリップだったが、イギリスにやってきたレイチェルをみるなり、心を奪われてしまう。やがて結婚したいと思うようになるフィリップだが、フィリップもまた体調が悪くなってゆき・・ 解説には「レベッカ」の姉妹作品とも書いてある。レベッカはかなり前に読んで、とても面白かった。レベッカもレイチェルも、主人公をおびやかす存在としての女性。レベッカは夫の死んだ前妻の幻影で、女性が女性に、レイチェルは生きた実体で、男性が女性に、という関係。しかしレイチェルも、「親のように親しんだ亡くなった従兄の愛した女性」の幻影なのだ。 大半が主人公フィリップの心理を描いている。レベッカもレイチェルも幻影が崩れさる、という点で最後は同じだが、レベッカのほうが緊張感があるかな。だんだん体調が悪くなる時も、きっとそうかな? という感じがして、なによりレイチェルがあまり魅力的には感じられなかったからか。でも映画にしたらおもしろそう。フィリップを 好きだった幼馴染のルイーズとは、その後どうなるんだろう? などと思ってしまう。 1951発表 2004.6.30初版 図書館

Posted byブクログ

2022/04/17

 1951年作。  とても充実した、良い小説だった。  なにしろこのところ『聊斎志異』や江戸時代の草双紙集を読んでシンプルな「物語」の楽しさを味わい、次いで西村京太郎さんの今風のスカスカな小説世界を『スーパー北斗殺人事件』でざっくりと走り抜けてきた私は、本書のページをめくりたちま...

 1951年作。  とても充実した、良い小説だった。  なにしろこのところ『聊斎志異』や江戸時代の草双紙集を読んでシンプルな「物語」の楽しさを味わい、次いで西村京太郎さんの今風のスカスカな小説世界を『スーパー北斗殺人事件』でざっくりと走り抜けてきた私は、本書のページをめくりたちまちにして<西洋近代小説>の重厚で濃密な文学世界に放り込まれたのだった。  主にサスペンス系、すなわちエンタメ・サイドの作家と思われるだろうが、このダフネ・デュ・モーリアの文学作品は恐ろしく緻密に描き込まれた心情や情景が鮮やかな、エモーショナルに充実した作品世界なのである。この音調は、西欧19世紀後半の後期ロマン派の調性音楽を思わせる。さらに言えば、このほとんど過度なまでに書き込まれた描写の重さ・そしてある意味「まどろっこしさ」は、セザール・フランクの交響曲のそれに似ている。もちろん20世紀半ばの本作なので、「遅れてきたロマン主義者」「頑なな伝統主義者」に分類されることだろうが。  本作のような濃密な情緒性と「まどろっこしさ」は、現代の、スピードを至上のものと据える情報消費社会の読者には「重苦しくてつまらない」「読むのに時間がかかりすぎる」等といった不評の種となることだろう。どこまでもgraveなこの文学世界を味わい尽くすには、現代人の心は多忙に過ぎることだろう。  本作は20代男性の「わたし」の1人称として、その眼前に現れる謎の女性(絶対他者としての異性)レイチェルの実体を掌握しようともがくその焦燥感の物語である。女性の作家が男性の視点を通して、女性という謎を追究するという倒錯したこの構図は、素晴らしく上手くいっている。ナイーブなタイプの主人公男性をよく捉えており、その心理描写は濃やかで実にリアルだ。  圧倒的な心理描写のストリームに「他者」レイチェルの像がちらつき、近づき、遠ざかり、やがて破局へと向かう。本当に後期ロマン派音楽の圧倒的クライマックスを思わせる。  ここでは肉も情感も過剰であり、その過剰さによる息苦しさがそのまま、この文学世界の価値となっている。かけがえのない値打ちのある小説と思う。

Posted byブクログ

2022/03/03

親代わりの従兄アンブローズがイタリアで結婚した相手、レイチェル。おかしな手紙を最後に急逝した従兄の死にレイチェルへの恨みは募るもの、会った瞬間から惹かれていくフィリップ。女に慣れない男の激しい恋の行方とは。ゾクゾクする面白さ。

Posted byブクログ

2022/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

英国のコーンウォールの田舎領主の暮らしぶりが 覗えて面白かった。 主人公が従兄の二の舞にならなくて 良かった。

Posted byブクログ

2021/05/05

19世紀半ば、イギリスはコーンウォールの領地にある古い館で、両親を亡くした主人公フィリップ(わたし)は従兄アンブローズに育てられた。 教育を授けてくれ、領地の管理、小作人達の面倒をみながら暮らす領主の生活を身に付けていった。ゆくゆくは領主という肩書きと莫大な財産を受け継ぐ身の坊...

19世紀半ば、イギリスはコーンウォールの領地にある古い館で、両親を亡くした主人公フィリップ(わたし)は従兄アンブローズに育てられた。 教育を授けてくれ、領地の管理、小作人達の面倒をみながら暮らす領主の生活を身に付けていった。ゆくゆくは領主という肩書きと莫大な財産を受け継ぐ身の坊ちゃまとして。 ところが40代になった従兄アンブローズは転地療養のためイタリアに度々出かけるようになり、ある年、レイチェルという女性と結婚してしまい、急逝してしまった。 わたしは従兄アンブローズを父と思い兄と思い、愛し愛されて穏やかに暮らし誰にも邪魔されずにいたのだったから、彼の妻となったレイチェルに猛烈な恨みを抱く。 レイチェルがフィレンツェからコーンウォールの館に訪ねてきた。 田舎くさい一途な青年と、洗練された魅力的な女性。 従兄アンブローズの疑惑に満ちた手紙と、必然的にやってきた恋のせめぎあい。『わたしが恋した女性は従兄を殺したのか?』(帯) もうひとつの「レベッカ」と帯にある。同じようにそくそくと迫ってくるようなミステリの醍醐味、やはり一気に読ませる。 「レベッカ」もそうなのだが、冒頭のうまさ。結末の以外さ。 『人生はあともどりできない。引き返すことは出来ない。やり直しはきかない。』余韻が残る。

Posted byブクログ

2020/10/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

レイチェルは悪女だったのか、それとも女性特有の衝動的で気分がコロコロ変わる気質を持った普通の女性だったのか、はたまた彼女も狂わされていたのか。 真実が分からない中の唐突な幕切れは深い余韻を残す。でも、最期に呼んだのがアンブローズの名だったのはどういう意味があるのだろう。誰にも見抜けなかった真実の愛が存在していたのか、それともかつて自分が裏切った男への贖罪か。

Posted byブクログ

2020/10/08

亡くなったいとこの妻への恋に囚われていくフィリップ。どんどん深みにはまっていく様子はある意味ベタで長々しく、正直途中で読むのが嫌になりかけた。ので、最後の数十ページには素直に驚いた。読み終わったあと、思わず最初の章に戻ってしまった。 イギリスの領主は素敵だな、生まれ変わったらなっ...

亡くなったいとこの妻への恋に囚われていくフィリップ。どんどん深みにはまっていく様子はある意味ベタで長々しく、正直途中で読むのが嫌になりかけた。ので、最後の数十ページには素直に驚いた。読み終わったあと、思わず最初の章に戻ってしまった。 イギリスの領主は素敵だな、生まれ変わったらなってみたいかも。

Posted byブクログ