『食道楽』の人 村井弦斎 の商品レビュー
かつて、朝日新聞の書評で目にして、ぶったまげた。 すげーものをお書きになったんですね。 正直、アカデミックで、読み物として面白いかといわれたら、わたしには手に余る。だけど、彼女が、面白いテーマに出会い、それを必死においかけておいかけまくって、ほくそえみつつ、筆をおこしている...
かつて、朝日新聞の書評で目にして、ぶったまげた。 すげーものをお書きになったんですね。 正直、アカデミックで、読み物として面白いかといわれたら、わたしには手に余る。だけど、彼女が、面白いテーマに出会い、それを必死においかけておいかけまくって、ほくそえみつつ、筆をおこしている、そゆう物書きとしての至福みたいなものが、ちゃんと見えて、くそうらやましい。
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i文庫HDで少しだけ「食道楽」を読み始めたところで読んだのだが、実に素晴らしい研究。このような素晴らしい研究テーマを掲げ、粘り強い調査を行い、読ませる文章を書ける研究者が夭逝してしまったのは残念至極。「パンとペン」も期待大。先日読んだ「雑食動物のジレンマ」と言ってることがまるで同じで百年経ってもほとんど人間の食には進歩がないのかと驚愕。魯山人などは著書のなかで村井を相当馬鹿にしているが、売れる人に対するこういうやっかみって、今も昔も変わらんな、と。昔のほうが権威主義が強かった分、余計酷かったかも。食育が見直されてるなか、この人の著作がまた見直される気もするな。
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