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完璧な病室 の商品レビュー

3.6

100件のお客様レビュー

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2012/05/05

2012.04.27. 球技大会の観覧席で読む。小川さんのモチーフはずっと変わらないのだと、改めて思う。久しぶりで、記憶の中よりも、少女たちは残酷で少しだけ驚く。こういう潔癖さって、どこかで置き去りにしてしまうのかな。特に「ダイヴィング・プール」。中毒になりそうな空気。 200...

2012.04.27. 球技大会の観覧席で読む。小川さんのモチーフはずっと変わらないのだと、改めて思う。久しぶりで、記憶の中よりも、少女たちは残酷で少しだけ驚く。こういう潔癖さって、どこかで置き去りにしてしまうのかな。特に「ダイヴィング・プール」。中毒になりそうな空気。 2007.03. 小川さんは根本が変わっていなくて、同じテーマをずっとずっとつきつめていっているんだな。デビュー作「揚羽蝶の壊れる時」を読んでそう思った。少しずつずれていく様な世界、じりじりする主人公や柔らかな周りの風景と静かな時間。やっぱり小川さんはいい。★5つ

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2009/10/07

中編が4つ収まったもの。どのお話も独特の不思議空間を作り出しています。キーワードは死、筋肉、水、有機物、そして孤児院。かなり生々しいことが語られていたりしますが、全くわざとらしい感じがしないので、さらり、と読めてしまいます。そのさらり感が、却って恐ろしいかも。

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2010/07/30

小川洋子さんの初期短編集。 「博士の愛した数式」のイメージで読んだら、ちょっとグロテスクな表現が意外。 透き通るような綺麗な文体で“グロテスク”と言っても気持ち悪さは感じないし、 人の脆さや残酷さが痛いほどに描かれている… けど、どれも明るさのない終わり方。 「博士−」のように、...

小川洋子さんの初期短編集。 「博士の愛した数式」のイメージで読んだら、ちょっとグロテスクな表現が意外。 透き通るような綺麗な文体で“グロテスク”と言っても気持ち悪さは感じないし、 人の脆さや残酷さが痛いほどに描かれている… けど、どれも明るさのない終わり方。 「博士−」のように、切ないけど一筋光が射しているようなお話を 期待しちゃってたのでモヤモヤしてしまいました。

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2011/08/16

暗い・・・。短編集ですが、どの作品も主人公たちの感情でドロドロとしています。けれどこの本自体にとりまく空気は繊細で透明。装丁のせいなのか、それともここまで残酷で醜い感情を露わにすると、読み手の心がドロリとするからそう感じるのか。後味は悪。

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2009/10/04

本屋大賞受賞したりしたけど、これが一番すきだなぁ。氏の特徴である繊細さや静謐といったものが良く出ている、と思う。 絶版なのがもったいない。文庫落ちをものすごく期待しているのに。

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2009/10/04

病に冒された弟のもとへ毎日通う姉の話。なんだかちょっと悲しくて、心に染みてきます。 なぜなんだか泣きました。

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2009/10/07

レビューはブログにて。 http://tempo.seesaa.net/article/15107597.html

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2009/10/04

病に冒された弟と静かな病室で過ごした思い出…透明で美しい物語。現実と非現実がいつのまにか混ざっていく不思議な感覚に惹かれた。

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2009/10/04

繊細だけどグロテスク。病室と弟の描写がきれい。でも筋肉に興味がないわたしに、筋肉の描写はちょっとつらい…(笑)

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2009/10/04

昔は佐藤正午とこの人が、一番の春樹継承者だと思ってた。初期作品ほどその傾向は強い。本人もその影響を認める春樹ファン?その美しい文章はカポーティや三島さえ思い浮かべる。

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