自閉っ子、こういう風にできてます! の商品レビュー
本書は二人の自閉症当事者の方が語られた実体験なので順を追って想像しやすく、考えが深まりました。自閉の方の考え方や物の捉え方、反応までが実は身体機能障害の問題からきているものだと解説されています。「自閉の身体障害的側面」に目を向けたことで、これまでのなぜ?が、繋がった場面がいくつか...
本書は二人の自閉症当事者の方が語られた実体験なので順を追って想像しやすく、考えが深まりました。自閉の方の考え方や物の捉え方、反応までが実は身体機能障害の問題からきているものだと解説されています。「自閉の身体障害的側面」に目を向けたことで、これまでのなぜ?が、繋がった場面がいくつかあります。定型発達の人が無意識にできている身体機能調節を、自閉症者は毎度意識を向けて自分でコントロールしようと働きかけなければならないことに驚きました。『二十四時間ピラティス状態』と表現されていたように、身体機能調節をマニュアルでこなさなければいけないことが多いので、自閉の方はとても疲れやすく、苛立つことが増えるのかもしれないと思いました。 自閉症の方が「自分には背中がない」とずっと思っていたという表現が心に残りました。見えるものはあるが、見えない物はない、という世界観に生きる自閉の方にとっては、いかに視覚に訴えかけていくかがやはり重要です。知ることから理解に繋がるので、他の方の書かれた書籍も読んでみたいです。
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所蔵あり 493.76-ジヘ-1 300040938 「ナスやピーマン、曲ったキュウリ・・・食べられないのは”マズイ”じゃなくて”気持ち悪い・・・”。もっと早く知っていれば、居残り給食を回避できたのに・・・・。自閉っ子の不思議な”感覚”の世界が読めます。」 コメントをあり...
所蔵あり 493.76-ジヘ-1 300040938 「ナスやピーマン、曲ったキュウリ・・・食べられないのは”マズイ”じゃなくて”気持ち悪い・・・”。もっと早く知っていれば、居残り給食を回避できたのに・・・・。自閉っ子の不思議な”感覚”の世界が読めます。」 コメントをありがとうございました! (黒板書架「当事者の心を知る」特集コメント ”あなたのおススメ本を教えてください”より)
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(2013.12.15読了) 職場に変わった子がいて、もしかして…と思って読んでみました。 程度の差はありますが、思い当たることがたくさんあります。 やっぱり説得しようとしても無理なんだなぁ、と思いました。 もう少し優しくできそうな気がします。
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「社会性の障害」「コミュニケーションの障害」「想像の障害」が定型発達の人から見た障害という観点が面白い。当事者たちからすれば、そんなことよりも感覚過敏や身体的な機能不全のほうがつらく、生活していくうえで障害だということに驚いた。
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自閉の方の感じ方を少し感じることができた。偏食も、日々異世界のゲテモノが食卓に出ているのをイメージして、苦労を感じた。 また、社会性の障害といわれる自閉症に、身体の問題もあるということは初耳であった。 シリーズを続けて読んでいこうと思う。
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・最近になって、父親という概念を知った私は、少しずつ彼との関わりを自分から持つようになりました。 正直に言ってしまうと、それまでの私にとって、彼の存在は「八時になると家を出て行く人で、たまに突然帰ってきては出て行き、“ただいま”と言いながら、夕方六時ごろ帰ってきて、私が宿題してい...
・最近になって、父親という概念を知った私は、少しずつ彼との関わりを自分から持つようになりました。 正直に言ってしまうと、それまでの私にとって、彼の存在は「八時になると家を出て行く人で、たまに突然帰ってきては出て行き、“ただいま”と言いながら、夕方六時ごろ帰ってきて、私が宿題している間に寝ているので、私との共演が少ない配役」でしかありませんでした。 …父にそのことを話すと、かなりショックを受けたようで、しばらく彼はふさぎこんでしまいました。 これまでの私だったら、「…? いきなり、しょ気た」としか考えられず、しらっと部屋を出て行っただろうと思います。 でも、私は驚くべき行動に出たのです! 私はしばらく考えたあと、父に「それは、私があなたの娘で、娘の私が“お父さんの存在の意味が分からない”って言ったから、私とつながっている父親として、しょ気てるの…ですか?」とたずねました。 要するに、「私の父親だから悲しいの?」と聞いてみたわけです。 このあたりの気持ちはリサーチ中なので、私も失礼ながら、その場で父に質問返しをしてしまいました。 彼はふさぎこんでいる最中だというのに。 すると彼は、「…そう」と答えました。 びっくりしたことが、ここで二つ。 今までの彼ならば、憤慨して背中を向けて、私の質問に答えてくれることなどありませんでした。 でも、今では私が「わからないから聞いている」ということを徐々に覚えてくれているので、一言でも返事をくれる、ということ。 そして、もうひとつは、自分に対してのびっくりでした。 私はいったのです。 「でも、今から“父親”のこと知っていくから、しょ気ないで…」と。 すると父は、肩を落としたままであっても、コクリとうなずいてくれました。 自閉傾向の強い娘と、その娘の父親である彼が、ちゃんと意思疎通できた瞬間でした。 ・一時ニキさんについて、ネット上でほうぼうに書き込んでいた人がいますよね。「ニキ・リンコは実在しない。花風社のでっちあげで、花風社の社長がニキ・リンコを演じている」って。あのときはどう思いました? 「そうか、私はいないのか」って思ってしまいました。それで、浅見さんから電話がかかってくるのが怖かったです。自分は浅見さんのはずなのにどうして自分から電話がかかるのだろう、って混乱して、浅見さんが出た大学のキャンパスの様子とか思い出そうとしたけれども思い出せなくて、どうしてだろう、って思ったり。 ・講演に行った先でも、自閉の子どもが「殺す」とか口走って困る、というお母様からの質問を受けたことがあります。そのときも「どこかで聞いた言葉を繰り返しているだけかもしれない」と答えました。一つ問題だなぁと思うのは、多大なストレスを受けて、それを表す言葉が、「殺す」になってしまっている世の中の現状だな、と。 ・想像力の障害って、不便だけど。「有料放送無料!」とか書いてあると、キャンペーン期間だってわかるまではうろたえるし。ホテルの部屋に入って「お客様のお声をお聞かせ下さい」っていうカードがあると「わーっ」とか叫んで、しばらくして、なんかちがうな、って気づいたりするし。 ・抗うつ剤(SSRI)をさぼらずに飲んでいるときには、たとえばスーパーに行って同じBGMが繰り返されていたりしてもあまり腹が立たなくなります。
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職場の先輩にお借りした。 高機能自閉症やアスペルガー症候群のから見た、世間というか世の中が、座談会の形で述べられている。 目からウロコ…を超えて、石ころでも落ちてきそうな衝撃だった。 これまで、よかれと思って行った何気ない指導が間違っていたこと。生徒に多大な苦痛を与えていたこ...
職場の先輩にお借りした。 高機能自閉症やアスペルガー症候群のから見た、世間というか世の中が、座談会の形で述べられている。 目からウロコ…を超えて、石ころでも落ちてきそうな衝撃だった。 これまで、よかれと思って行った何気ない指導が間違っていたこと。生徒に多大な苦痛を与えていたことを知った。 このシリーズ、癖になりそう。 教育関係者にはぜひ目を通していただきたい一冊。
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自閉症当事者の二人と、提携発達一人の対話で成り立つ自閉症の世界が語られた本。 さらっと読める。 異星人ってワードなど際どい表現や聞き方も多いけど、お二人が気にしている様子がないのと、信頼関係がしっかりできている様子を見ると、気にしてるのは周りばかりなのかなと感じる。 考え方の枠組...
自閉症当事者の二人と、提携発達一人の対話で成り立つ自閉症の世界が語られた本。 さらっと読める。 異星人ってワードなど際どい表現や聞き方も多いけど、お二人が気にしている様子がないのと、信頼関係がしっかりできている様子を見ると、気にしてるのは周りばかりなのかなと感じる。 考え方の枠組みを言葉で説明してもらえるのは、本当貴重なことだと思う。 もちろん個人差はあるだろうけど、自閉症の方の世界を知るための大切な手がかりとなると感じた。 思考の流れが違いすぎて、言葉で説明されてもしばらく理解できないところがあったのが印象的。 提携発達のひとはこんな感動も味わえないのか、つまらない。生まれ変わっても自閉っ子でありたい。といった発言がこころに残った。 自分の普通を世界の常識と思い込まないように気をつけたい。
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自閉症の漫画家と翻訳家の経験談・・ってとこかな。 発達障害に詳しい、知合いの医師に聞いたら、何やら有名な作者さんらしい。専門家の眼から見たら、自閉症かどうか怪しいところだそうだ。 それはさておき、書いてあることを全て鵜呑みにするとして・・面白い本だと思う。 ダウン症やADの子の...
自閉症の漫画家と翻訳家の経験談・・ってとこかな。 発達障害に詳しい、知合いの医師に聞いたら、何やら有名な作者さんらしい。専門家の眼から見たら、自閉症かどうか怪しいところだそうだ。 それはさておき、書いてあることを全て鵜呑みにするとして・・面白い本だと思う。 ダウン症やADの子のかてきょをしたことがあるが、相手がどう考えているか?それにはずっと興味があった。 この本ではもう成人になった人の経験談だけれども、幼少期の話なども有り「はぁ~ そういう風に捉えるのか」「ほぉ~ 考え自体浮かばないわけか」等と感心するばかり。 非常に悪い言い方をすると、異星人の考え方をしることの出来る本。
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小説の登場人物にちょっと変わった空気がよめないけど魅力的なキャラクターとして自閉症スペクトラムらしき人物がよく出てきます.でもその人物の描かれかたはあくまでも定型発達者からみた人物描写であるという限界がありました. この本では2人の自閉症スペクトラムの人が定型発達者の編集者との対...
小説の登場人物にちょっと変わった空気がよめないけど魅力的なキャラクターとして自閉症スペクトラムらしき人物がよく出てきます.でもその人物の描かれかたはあくまでも定型発達者からみた人物描写であるという限界がありました. この本では2人の自閉症スペクトラムの人が定型発達者の編集者との対談、インタビューを通して自閉症スペクトラムの人たちの世界を豊かな言語表現で教えてくれます. 編集者の問いかけやまとめも要領を得ていて非常にわかりやすい. 自閉症スペクトラムの人達と接する際に、彼らの世界のルールについて知っておくことは非常に重要. 教科書では得られないナマの情報が得られるのでとても新鮮であった.
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