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カラシニコフ の商品レビュー

4.1

23件のお客様レビュー

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2013/06/10

今、家にあるのは文庫全2巻だけど、 先に読んだこっちの単行本を登録。 扱いやすいから子供でも持てる→子供が兵士にさせられてしまう、 という図式に戦慄した、渾身のルポ。

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2011/02/13

フォトリーディング&高速リーディング。地球の裏側の残酷な現実について。その現実にはいつもカラシニコフ銃がある。でももしカラシニコフ氏がAK47を開発しなかったとしても、状況は同じだったでしょう。日本人もAKB48などにうつつを抜かさずに、こんな現実も知らなければならない。

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2011/02/04

カラシニコフ、悪魔の銃。 アフリカで、 戦争をしたがっているのは、いったい誰? 私はやっぱり、偽善だろうがなんだろうが、戦争には反対します。

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2010/11/07

世界中の紛争地帯で必ず出会うカラシニコフ銃。アメリカやドイツやイギリスの銃ではなく、ロシアのAK47。「悪魔の銃」とも呼ばれるAK47が今現在世界中で何を引き起こしているのか、ルポする。少年兵が存在するのは簡単に扱えて故障も少ないAK47があるからである。内戦が終わっても、彼らを...

世界中の紛争地帯で必ず出会うカラシニコフ銃。アメリカやドイツやイギリスの銃ではなく、ロシアのAK47。「悪魔の銃」とも呼ばれるAK47が今現在世界中で何を引き起こしているのか、ルポする。少年兵が存在するのは簡単に扱えて故障も少ないAK47があるからである。内戦が終わっても、彼らを取り巻く状況は厳しすぎる。人を殺した経験のある少年や、家族が目の前で殺される光景を目の当たりにした少年がどうやって生きていくのか、現実は僕の想像を超えて、厳しすぎる。 「国家の力の根源にあるのは武力である」というのは現実である。「失敗した国家」はそのコントロールが出来ないため「武力」が拡散され、紛争が継続する。武器をコントロールし、安全を保障することが国家の最大の義務である。そのことが出来ない、そうする意思もない「失敗した国家」が世界には数十もあるという。 世界の紛争地帯に日本製の銃はない、ということは僕らは誇ってもいいだろう。しかし一方、「失敗した国家」に対する多額のODAでその腐敗した政府を援助している実態もある。誰を援助すべきか、ODAの使い方にもっと僕らは関心を持つ必要があるだろう。 最終章のソマリランドのレポートき希望である。人類には英知があるということを思い出させてくれる。

Posted byブクログ

2011/07/16

子ども兵にされ、自身も性暴力被害にあいながら、人を射殺した記憶に苦しむ少女のことを新聞連載時に読んだときの衝撃は忘れられない。ロシアの天才技術者がナチスに対抗するためにつくったライフル銃は、その後冷戦構造の中で「貧者の武器」として世界各地に流れ込み、核兵器よりも多くの死者をもたら...

子ども兵にされ、自身も性暴力被害にあいながら、人を射殺した記憶に苦しむ少女のことを新聞連載時に読んだときの衝撃は忘れられない。ロシアの天才技術者がナチスに対抗するためにつくったライフル銃は、その後冷戦構造の中で「貧者の武器」として世界各地に流れ込み、核兵器よりも多くの死者をもたらしてきた。ある銃をめぐって、私たちが知らない世界の姿を見せてくれるルポルタージュだ。表紙に使われている子ども兵の写真が、この世界の残酷さを雄弁に物語っている。まるで天使のように見えるTシャツの『タイタニック』を、この子は一生見ることはないのだろう。

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2010/08/10

必需だからこそ信頼性の高いAK。自然淘汰とも言える世界の選択にリアルな恐怖を覚える。銃を減らさなければいけない。

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2009/10/07

★切り口が抜群★あとがきにもあるように、ロシア人カラシニコフへのインタビューが成功した段階で本書はすでに成立したのだろう。まだ存命中とのAP通信の小さな記事を元に、インタビューに動き出した著者のセンスが群を抜いている。壊れにくいために少年にまで広がったカラシニコフという銃に、アフ...

★切り口が抜群★あとがきにもあるように、ロシア人カラシニコフへのインタビューが成功した段階で本書はすでに成立したのだろう。まだ存命中とのAP通信の小さな記事を元に、インタビューに動き出した著者のセンスが群を抜いている。壊れにくいために少年にまで広がったカラシニコフという銃に、アフリカの混乱を代表させる切り口が素晴らしい。  国家として失敗したアフリカの国々ばかり出てくるが、最後のソマリランドで救われる。銃を管理し国を再建する能力も手だてもある。そしてこの辺境の地で活躍するNGOにも頭が下がる。失敗していない国家とは、警察と教師に給与がきちんと支払われる国という指摘に納得。腐敗した政府ではなくNGOを通してODAを提供するという米国のアイデアは確かに説得力がある。

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2009/10/07

 朝日新聞の記者、ジャーナリストが朝日新聞で連載した記事。ジャーナリストらしく正義感たっぷりで、自分のやっていることは正しいと信じて、真に平和を望んで、それでいながら自分は汚い戦場や現実を見る。60近い、ジジイが書いた内容とは思えない本でした。「それは偽善だろ?」とか「自分を正当...

 朝日新聞の記者、ジャーナリストが朝日新聞で連載した記事。ジャーナリストらしく正義感たっぷりで、自分のやっていることは正しいと信じて、真に平和を望んで、それでいながら自分は汚い戦場や現実を見る。60近い、ジジイが書いた内容とは思えない本でした。「それは偽善だろ?」とか「自分を正当化するな」とか一カ所だけ感じたけど、そもそもそういった気概がないとジャーナリストなんて勤まらないのかもね。カラシニコフ、現代の最高の最小兵器、そして悪魔についての興味深いルポ。

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2009/10/04

単一の工業製品としては史上最も大量に生産された「製品」である自動小銃、カラシニコフ。存命中の設計者カラシニコフのインタビューは収穫。トカレフが師匠にあたるとは知らなかった。設計に取り組んだ動機や、名高い耐久性と故障の少なさはどこから来ているのかという解説も面白い。 しかし何より「...

単一の工業製品としては史上最も大量に生産された「製品」である自動小銃、カラシニコフ。存命中の設計者カラシニコフのインタビューは収穫。トカレフが師匠にあたるとは知らなかった。設計に取り組んだ動機や、名高い耐久性と故障の少なさはどこから来ているのかという解説も面白い。 しかし何より「失敗国家」の悲惨とそれを支える国際社会の構造にAK47という自動小銃を切り口にして描いたのが朝日新聞連載とは思えない面白さ。

Posted byブクログ

2009/10/04

小型武器こそ大量破壊兵器であるといわれる。 その代表こそ、このカラシニコフ。 少年や少女がこの銃によって、どのような生活を送っているのか。 日本で生活するぶんには想像もつかない世界が、ここにはある。

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