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フランサフリック の商品レビュー

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2011/12/22

国際政治のレポートのための資料として。 フランスがアフリカの旧植民地諸国に対する支配関係を独立後も継続するため、長年にわたり行なってきた悪行を暴き立てる、という告発本。 日本に住んでいると、フランスと言えばシャンゼリゼ、クロワッサンにカフェオレ、花の都パリ!などの洒落たプラス・...

国際政治のレポートのための資料として。 フランスがアフリカの旧植民地諸国に対する支配関係を独立後も継続するため、長年にわたり行なってきた悪行を暴き立てる、という告発本。 日本に住んでいると、フランスと言えばシャンゼリゼ、クロワッサンにカフェオレ、花の都パリ!などの洒落たプラス・イメージばかりが先行するのではないだろうか。そうした中で、その裏に今なお潜む植民地主義の影にスポットを当てた本書はなかなかの衝撃だった。ほんとに汚い。フランスは自ら「自由・平等・博愛」という旗印を掲げているわけだから、なおさら皮肉に感じられた。 一方で印象的だったのは、これほど赤裸々なスキャンダルの暴露が当のフランス国内(のNGO)から出てくるということ。自浄作用が完全には失われていないのだなぁ、とある種感心。 これからレポートまとめに入るが、興味深いものにできそうだ。

Posted byブクログ