哲学の饗宴 の商品レビュー
古代ギリシアの三大哲…
古代ギリシアの三大哲学者、ソクラテス・プラトン・アリストテレスの解説書です。西洋哲学の入門書としても良書であると思います。本書を読まれた方は是非、原典にチャレンジしてみてください。
文庫OFF
初心者にも読みやすく、かつ、非常にみっちりした内容。三哲をテーマにソクラテス・プラトン・アリストテレスという流れがわかりやすく、イデア論など有名な理論だけにとどまらず、倫理的な議論についても触れられています。個人的に「五つの赤いリンゴ」のたとえが面白くて夜中に爆笑していました。 ...
初心者にも読みやすく、かつ、非常にみっちりした内容。三哲をテーマにソクラテス・プラトン・アリストテレスという流れがわかりやすく、イデア論など有名な理論だけにとどまらず、倫理的な議論についても触れられています。個人的に「五つの赤いリンゴ」のたとえが面白くて夜中に爆笑していました。 それにしてもなんて人間的な学問なのだろう、哲学は。特に古代ギリシャがそうなのかもしれないけれど。 新鮮な「驚き」を契機として、自然の法則がなぜそうあるのかは「こうしたあり方が最善だからであろう」と考察します。(144ページ)世界に対する素朴な信頼がなければこの発想は出てこないし、古代人であるが故に、思索としては深くても、立ち位置がとてもシンプルです。 現代人の私は生きているうえで様々な悪と対面せざるを得ません。悪を注意深く避けて自分の善を磨き、あるいはなるべく堕落を防ごうとします。一方、古代人とて、生きる上で悪と対峙しているはずなのだけど、彼らの根底には素朴な「善」への信頼が感じられます。神々が人間の身近にいた時代だからなのかもしれません。 現代人が色々な知識や懐疑、あるいは否定に埋もれて忘れがちな、シンプルな原点に立ち返らせてくれる気がします。
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ソクラテス・プラトン・アリストテレスという古代ギリシアの3人の大哲人について扱っている。 2500年前の古代の知恵と言葉であるが、現代人にもその考え方や事例を引きつけつつ、分かりやすく明確な切り口でその思想を考えさせてくれる。 本書は、単なる事実的な知識な専門用語の叙述の...
ソクラテス・プラトン・アリストテレスという古代ギリシアの3人の大哲人について扱っている。 2500年前の古代の知恵と言葉であるが、現代人にもその考え方や事例を引きつけつつ、分かりやすく明確な切り口でその思想を考えさせてくれる。 本書は、単なる事実的な知識な専門用語の叙述のみならず、アリストテレスが「哲学は驚きによってはじまる」と言ったように、その、哲学ならではの「驚き」という醍醐味を意識的に盛り込んでいるようにも思われる。 著者は上智大学の教授。厳しい。
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ソクラテス・プラトン・アリストテレスの3人に焦点を当てた、古代ギリシア哲学の入門書。哲学史の本としてゴリゴリとした教科書っぽい重さがそれほどなく、かと言って人物伝や思想内容だけに終始せず、人物の生い立ちや時代背景が非常にコンパクト且つ十分な内容にまとめられている。更に彼らの哲学...
ソクラテス・プラトン・アリストテレスの3人に焦点を当てた、古代ギリシア哲学の入門書。哲学史の本としてゴリゴリとした教科書っぽい重さがそれほどなく、かと言って人物伝や思想内容だけに終始せず、人物の生い立ちや時代背景が非常にコンパクト且つ十分な内容にまとめられている。更に彼らの哲学を取り上げるだけでなく、彼らの思索から見る現代的な視点(善とは何か、徳の議論、環境問題など)などが考察されている。また、参考文献案内なども充実しており、古代ギリシア哲学を学ぶためにこれほどパーフェクトな本はない。思った以上に内容が充実しすぎている。
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ソクラテス・プラトン・アリストテレスの哲学について、素人にも分かりやすく説明してくれる本。「ゴルギアス」に掲載されたソクラテスとゴルギアスの議論についての詳細な解説も載っていて、非常に有益だった。
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非常に難解。特にプラトン。 ただ、面白い。個人的にはアリストテレスの行為の反復による徳の形成についてのところが非常に興味深かった。 就職マーケットでは、哲学を専攻していたような人達は低く評価されることが多いらしいが、なんだか勿体ない気がする。凄く大切なことを語っていると思うん...
非常に難解。特にプラトン。 ただ、面白い。個人的にはアリストテレスの行為の反復による徳の形成についてのところが非常に興味深かった。 就職マーケットでは、哲学を専攻していたような人達は低く評価されることが多いらしいが、なんだか勿体ない気がする。凄く大切なことを語っていると思うんだけどなぁ。
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