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観光の哀しみ の商品レビュー

2.8

13件のお客様レビュー

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かの名門立教大学観光…

かの名門立教大学観光学部(現在名称)で学んでいらっしゃった酒井さん。観光学に対する酒井さん独自の鋭い視点がユーモラスに、そしてビシバシ伝わってくる紀行文です♪

文庫OFF

2023/05/15

わははは!と声を出して笑った箇所もいくつかあったけど、私にとっては内容(筆者の主張)がだいぶ偏屈、だいぶ無理がある、こじつけが過ぎるように感じてしまい、ディズニーの章までは頑張って読み切ったけれど、そこで挫折。 でも、この著者のように、ものごとを突き詰めて突き詰めて、掘って掘っ...

わははは!と声を出して笑った箇所もいくつかあったけど、私にとっては内容(筆者の主張)がだいぶ偏屈、だいぶ無理がある、こじつけが過ぎるように感じてしまい、ディズニーの章までは頑張って読み切ったけれど、そこで挫折。 でも、この著者のように、ものごとを突き詰めて突き詰めて、掘って掘って、一般人の肌感覚からすると「考えすぎでは…」と若干引くくらいに煮詰めて考えられるような人でないと、文筆家にはなれないんだろうなと思った。

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2021/09/15

本屋で 「旅行をしている時、ふとした瞬間にものすごく、哀しい気分に襲われることはないでしょうか。」 という最初のフレーズを見た途端「ある、わかる」とて購入、即行読んだ。 酒井さん流の面白ろうて哀しい旅にまつわるエッセイなのだ。 うーん、そうそう、などという独り言とくすくす笑...

本屋で 「旅行をしている時、ふとした瞬間にものすごく、哀しい気分に襲われることはないでしょうか。」 という最初のフレーズを見た途端「ある、わかる」とて購入、即行読んだ。 酒井さん流の面白ろうて哀しい旅にまつわるエッセイなのだ。 うーん、そうそう、などという独り言とくすくす笑いが止まらず困った。 最近「枕の草子」も書いて、平成の清少納言といわれているらしい酒井順子さん。 いろんな観光地、旅の仕方をやんわり皮肉を込めて描写し、問題を惹起させる。 でもけして否定のみではない。 フォローがうまいというか、ほんとうに旅を愛して書いているからだろう。 私も旅は好き。日常生活と離れて異空間に遊べるその醍醐味は忘れられない。 でも行くまでは楽しいが、その瞬間にふと寂しさがたちのぼって。 特に観光バスに乗って行くツアー。 出発の朝ガイドさんの華やかな第一声を聞いた途端、私は後悔。 「ああどうして来てしまったんだろうか」と途方にくれるのだ。 聴きたくないときにも聞かされる説明。歌。 名所旧跡でいっせいにバスから降ろされ「○○時集合」。 どーっと運ばれるお土産屋さん。 聞かないで寝てりゃいいのよ、降りなければいいのよ、とひとはいうがそんな失礼する勇気はないし。 旅の終いにはくたびれ果てて帰ることになる。 だから、もう10年は観光バス乗ってないけど。 まあ、ツアーでない旅もいろいろと大変なことは大変だし、めんどくさいしね。 そのうち、ツアーばっかりがいいといってるだろうね。

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2019/04/22

なかなかヒネくれた考えだなぁと思いながら読み進めたが、そんな中にも核心をついたものもあって楽しく読めた。〝見上げ物〟や〝お触りサービス〟などの表現は新鮮でこういう側面もあるんだなと感心した。

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2017/10/09

ライブのために今まで結構いろんなとこ行って、ついでに観光もしたりするけど、今までライブじゃなくてもまた行きたいと思ったところはないな。

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2017/07/24

一番しっくりしたのはまえがきだけだった。私も観光は哀しい。観光だけじゃなく出かけるだけでも「家に帰りたい」と思う。でもほとんどが悲しみというより悪口? 相変わらず過去形でもないのに使用される「〜でした」は誰か注意しないのか?

Posted byブクログ

2017/01/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「温泉」「テーマパーク」「宿泊施設」がツボにはまり、面白く読めた。2003年(底本2000年)刊行。

Posted byブクログ

2016/09/24

以前、他の著作のレビューで「この方とは美味い酒が飲めそう」とか何とか書いたような気がするのですが、ごめんなさい、やっぱり無理かも… 日本人の観光の生態をいささか皮肉っぽく、かつ克明に描き出している秀作だと思います。思いますが、その「皮肉」がどうにも生々しくまたこまごまとしていて...

以前、他の著作のレビューで「この方とは美味い酒が飲めそう」とか何とか書いたような気がするのですが、ごめんなさい、やっぱり無理かも… 日本人の観光の生態をいささか皮肉っぽく、かつ克明に描き出している秀作だと思います。思いますが、その「皮肉」がどうにも生々しくまたこまごまとしていて、どうにも肌に合わなかった感があります。 うん、言いたい事はよく分かるのですけどね。そんなに斜に構えなくても良いのに…と終始苦笑しながら読み進めてしまいました。まあ、その「苦笑」感こそが酒井さんの文章の面白さなのかもしれませんけれど。 あれこれ考えず、緩みきった頭で湯船に使って「温泉はいいね、リリスのうみだした文化の~」などと呆けていれば良いんじゃないですかね。それが旅ってもんです。 しかしまあ、ここまでディズニーに喧嘩売る著名人も珍しいですよねえ(笑)。

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2014/06/07

子どもの頃から、みんなで旅行に行くことにとても気乗りがしないタチでした。 そこにあるものを観ることよりも、一緒に行く人とのおしゃべりなんかに気を使わなくてはならず、結局そこにあるものを観ることができないで帰ってくる。 写真を撮りに行くわけでも、お土産を買いに行くでもないのに・...

子どもの頃から、みんなで旅行に行くことにとても気乗りがしないタチでした。 そこにあるものを観ることよりも、一緒に行く人とのおしゃべりなんかに気を使わなくてはならず、結局そこにあるものを観ることができないで帰ってくる。 写真を撮りに行くわけでも、お土産を買いに行くでもないのに・・!と、悶々と違和感を抱いていて、そんなこと思う自分はひねくれているなぁ・・と思った・・。 これが旅、これが楽しさ、旅っていいよね!というパッケージの中に入って、「楽しい」ような気がしているだけというか・・。実は楽しくもなんともなかったりして。 そうした違和感をうまく書いてくれている1冊。 ワカルワカル!!!前半はばっさり、観光についてぶった切っているところがいいんですが、後半は、酒井さんの旅にまつわるエッセイという感じ。 ディズニー批判も展開しているから、ディズ二ー好きの人は要注意。 でも、ディズニーが好きという人は、そこに何ら違和感も抱かないと思うし、この本にも行き着かないのではないかと思った。 ソーシャルメディアの登場もあり、旅も自分を演出するための手段となっているな~と思う。(旅先で写真をひたすら撮る人々を観ると思う)旅している自分を評価されたい、こんな旅をしている自分って素敵的な演出としての旅。(あ、でも、私も旅行に行くとフェイスブックにアップしちゃったりするから、自分もそうかもしれない) そうした違和感は、人が感じていながら、そこには触れられないもの。「旅」の楽しさの中で楽しい振りをしているアナタはぜひ。

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2012/03/11

酒井順子さんの『負け犬の遠吠え』が面白かったなー と思い出したので他のエッセイも読んでみました。 結論ですが、良くなかった。 この方は全編 「自分は皆さんと違って旅を楽しめない、  いわゆる旅というよりパック旅行の観光者にすぎない、  しかし旅に憧れもあるのでテンション高く入り...

酒井順子さんの『負け犬の遠吠え』が面白かったなー と思い出したので他のエッセイも読んでみました。 結論ですが、良くなかった。 この方は全編 「自分は皆さんと違って旅を楽しめない、  いわゆる旅というよりパック旅行の観光者にすぎない、  しかし旅に憧れもあるのでテンション高く入り込めない敗者」 という視点で旅なり観光地を綴っているのだが、 それって結局上から目線DA・YO・NE~(キャピ という気持ち。 嫌なら行くなよ!楽しいから行くんでしょ! とそういう声にもニヤニヤしながら 「あ~やっぱりそう来ますよね~」 とのらりくらり交わされそうですよね。 負け犬も今読んだらつまんないかしら。 単行本で読んだ記憶があるので調べてみたら 2003年…9年前ですか。私が年取っただけかもしれません。

Posted byブクログ