ベストセラー「殺人」事件 の商品レビュー

エリザベス・ピーターズ(著者),田村義進(訳者)

一味変わった工夫が楽…

[文庫ＯＦＦ]

一味変わった工夫が楽しい、ユーモアメタミステリの傑作です。

2010/07/15

自殺の疑いがある女性作家の、ベストセラー作品の続編を書くことになったジャクリーン。執筆のために作家の故郷に滞在したところ、謎の脅迫や嫌がらせを受けることに…。昔ながらのミステリで、なかなか面白かったです。アメリカの出版事情も伺い知ることができます。主人公が辛辣で手ごわく、小悪魔のように魅力的な中年女性なので、とても頼もしい。(“やられた時は倍返し”の人なので、推理小説の探偵役なのにも関わらず、その身を心配する必要も感じないくらいなのだった)

2009/10/04

失踪した世紀のベストセラー作家の続編の出版が決定した。厳選な審査のすえ、抜擢されたジャクリーン。よりよい原稿を仕上げるげるべく、原作者が暮らしていた田舎町に拠点を移したが、過去の資料をひもとくうちに、彼女の疑問は深まるばかり。ベストセラー作家は本当に自殺したのか？誰かに殺されたのか？それとも…？しかも、ジャクリーンの身にも危険が迫るようになり…。前作『リチャード３世’殺人’事件』では司書だったジャクリーンが、ベストセラー作家になってます。しかもロマンス物の。歳もだいぶとってる模様。でももててるし。本人ももてて当然みたいだし。設定事態に？？？でした。話的にはおもしろかったです。オチも良かったですよ。でも、外国物のせいか、翻訳が下手なのか、理解できない文章とか流れとかがあって。何回読んでも，読み返しても分からなかったんで，理解放棄した所もあります。出版順に読むんじゃなくて、これより先に『ロマンス作家’殺人’事件』を読んだ方がいいです。物語の時間的流れはそうなってるので。

2011/07/31

原作者が失踪した大ベストセラーの続編を執筆することになったジャクリーン。原作者が暮らしていた街で執筆活動を開始した彼女に危険が迫る…。

ジャクリーンの初めの設定が、後半になると忘れ去られているような気がする。普通のおばさんになってしまって、話が普通に進んでいくのが残念。
失踪したベストセラーの原作者が生きていて、度々生まれた街に戻って来ていたって言うのはお約束。
謎解きが都合よすぎて、最後があっけなく感じる。もっとキャラを生かしてくれたら面白かったかも。ちょっと残念。

2009/10/04

ユーモアミステリと言うほどユーモラスか？と思うのは感性の違いでしょうか。奇抜なファッションの年齢不詳作家ジャクリーン・カービーの語り口は楽しいのですが、根底のムードが暗〜い感じ。失踪した作家の跡を継いだ途端、次々に危ない目に･･･という展開に、妙な怨念を感じます。キャスリーンの意図も分かるようで分からない。孫がいる年齢で好奇心旺盛かつ女性としての魅力も十分に持っている、というジャクリーンのイメージがなかなか湧かなかったのですが、先日C.ドヌーブがタバコを吸う姿を見てこんなかな？と想像しました。