十二夜 の商品レビュー
シェイクスピア版とり…
シェイクスピア版とりかえばや物語。ロマンスコメディ。
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男装の麗人がお好きな…
男装の麗人がお好きな方、おすすめ。(笑)
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さまざまな取り違いをもとにした喜劇。取り違いは喜劇にもつながるし、悲劇にもなる。 「オセロー」では、イアーゴーの策略によりオセローはデズデモーナが浮気をしているのではないかと「取り違える」。その嫉妬の結果、オセローがデズデモーナを殺すという取り返しのつかない事態になった後、取り...
さまざまな取り違いをもとにした喜劇。取り違いは喜劇にもつながるし、悲劇にもなる。 「オセロー」では、イアーゴーの策略によりオセローはデズデモーナが浮気をしているのではないかと「取り違える」。その嫉妬の結果、オセローがデズデモーナを殺すという取り返しのつかない事態になった後、取り違いに気づく。 「十二夜」では、(何故だかわからないけど)オリヴィアが自ら男装するこによって「取り違い」が生まれる。オーシーノウがヴァイオラに求婚するなか、ヴァイオラは男装したオリヴィアに恋をし、オリヴィアはオーシーノウに恋をする。男装したオリヴィアに瓜二つのセバスチャン登場し、取り違いは幸せな形で回収される。 そして、道化は案外いいことを言う。 「味方てえものは、あっしの阿呆ぶりが巧いとほめちゃ、あっしを馬鹿にいたします。ところが、敵ははっきりあっしを馬鹿だと言ってくれます。つまり、敵のお陰であっしは自分てえものがよくわかりますし、味方のお陰で自分を見失います。」 自分で自分を「取り違える」。自らの分に不相応な「取り違い」。これほど滑稽なことはない。まわりからみればまさしく喜劇。 実際、執事のマルヴォーリオだけは罠にはめられてヴァイオラが自分のことを好きだと「取り違え」、ひどい目にあう。彼目線でみたら悲劇以外の何物でない。 気を付けないとね。
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宝塚にて十二夜を原作とした舞台が上演されるため、予習のために読んでみた。 内容については正直「ふーん」という感じで、、 ただ舞台で上演している姿はすごい想像できた。 ちくま翻訳とすごい悩んだのだが、決め手は一幕一場でキューリオと公爵の会話の中に、シカを掛けた部分があり、岩波...
宝塚にて十二夜を原作とした舞台が上演されるため、予習のために読んでみた。 内容については正直「ふーん」という感じで、、 ただ舞台で上演している姿はすごい想像できた。 ちくま翻訳とすごい悩んだのだが、決め手は一幕一場でキューリオと公爵の会話の中に、シカを掛けた部分があり、岩波の方はしっかり(ギャグではない)掛かっていたがちくまの方はスルーされていたからだ。 1960年の翻訳なので分からなかったらどうしようと不安に思う気持ちもあったが、古さを感じさせない、だが平易すぎない翻訳で非常に良かった。 注釈も充実していて、翻訳にあたって納得いかない部分も書いてあり面白い。 そして語彙に感動する。 「恋をしている」ことを表すのにそんな表現があるのか〜!!!と面白かった。 オリヴィアがヴァイオラに「あなたのような悪魔なら、あたしの魂は地獄までもついて行ってしまいそうね。」と言ったセリフが素敵すぎて、現実でも使いたい。 そしてこの時代についてまったく前提知識がないので注釈があり本当に助かった。とはいえまだ理解不足だが… 時代背景を知った上で読んだらまた感じ方が変わりそう。
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シェイクスピア 「 十二夜 」 勘違いが笑いを生み、結婚が未来の幸せを感じさせる祝宴的な喜劇。悲劇と喜劇の振り幅の大きさにシェイクスピアの凄さを感じる。 一人芝居と大袈裟なセリフの悲劇と異なり、喜劇は登場人物が多くて 軽妙なセリフ回し。人間の広がりと軽さが人生をハッピーにする...
シェイクスピア 「 十二夜 」 勘違いが笑いを生み、結婚が未来の幸せを感じさせる祝宴的な喜劇。悲劇と喜劇の振り幅の大きさにシェイクスピアの凄さを感じる。 一人芝居と大袈裟なセリフの悲劇と異なり、喜劇は登場人物が多くて 軽妙なセリフ回し。人間の広がりと軽さが人生をハッピーにするというメッセージだろうか 見たことないけど、舞台演劇のドタバタ的な面白さ、後味の良さは、演じる側も共同作業で楽しいだろうし、観客側も幸せにするのだろうと思う ジェンダーロールやピューリタン嘲笑などのテーマは興味ないので読みとらなかった。 阿呆と蔑まれる道化に何か意味があるのかも。太鼓持ちでも 敵でもない。自己対話や内省に近い存在? 道化の名言「敵のおかげで自分がよくわかり、味方のおかげで自分を見失う」 ヴィオラの名言「ああ時よ、これを解きほぐすのはお前だわ〜こんな難しいもつれは〜わたしには解けない」
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名作。シェイクスピア作品からの引用でよく見るフレーズがたくさん出てきていた。一見ただの喜劇だが、振り返ってみるととても深い意味にもとれる、一言一言に深みがあった。シェイクスピア最高の喜劇と謳われるだけはある。
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だいたいフーンという感じで読んでるけど,ときどきハッとする一節が出てくる。 しかし,結婚に至るまでがあまりに早すぎるな笑 トウビーと道化がいい味出してる。
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シェークスピア生誕450周年の記念に再読。十二夜は小津次郎訳に限るという辻邦生さんの批評を鵜呑みにしてますが、全く古さを感じませんでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ぇー?これ、喜劇なの? っていう感想が一番強いんですけど 笑 昔の人の感覚はよぉ分からん。笑 双子の兄妹が難破してはぐれて、でも実は同じ町に漂着して。それぞれの人生を歩みながら、すれ違って、遭遇する。不思議なお話。
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読了後もタイトルの意味はよくわからなかったのだが、解説によれば1月6日の3聖王礼拝の日の前日のことであるらしい。つまり、すこぶるおめでたい日のおめでたいお話ということなのだろう。劇は基本的には舞台向きかと思われる。すなわち、見方を変えれば戯曲として読んだのでは、今一つ面白さが伝わ...
読了後もタイトルの意味はよくわからなかったのだが、解説によれば1月6日の3聖王礼拝の日の前日のことであるらしい。つまり、すこぶるおめでたい日のおめでたいお話ということなのだろう。劇は基本的には舞台向きかと思われる。すなわち、見方を変えれば戯曲として読んだのでは、今一つ面白さが伝わらないということでもある。双子の取り違えによる混乱という趣向では「間違いの喜劇」もあるし、この作品固有のものでもない。また、「とりかえばや物語」のような面白さもあるものの、「シェイクスピア最高の喜劇」というのはいかがなものか。
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