活動寫眞の女 の商品レビュー
舞台は昭和四十年代の…
舞台は昭和四十年代の京都。古き良き映画の都を舞台に現れる美女は三十年も前に亡くなった大部屋女優「伏見夕霞」・・・。劇的なストーリー展開はありませんが、雰囲気で読ませる作品という感じがしました。中高年の読者には何ともいえぬ懐かしさを感じさせるのではないでしょうか。
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恋愛もよいですが、登…
恋愛もよいですが、登場人物それぞれの心情に共感できた。浅田氏は、人の心を素直に書き出して下さる。
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「地下鉄に乗って」と…
「地下鉄に乗って」と同じような雰囲気の本です。怖いけれども嫌悪しない感じです。
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学生運動花盛りの40…
学生運動花盛りの40年代の京都の雰囲気、テレビに押され、斜陽化して行く太秦周辺の映画撮影所の雰囲気、そして映画産業の歴史など、興味深い風俗が描かれているが、終わり方が・・・平凡で残念。
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学生運動の激化により東大受験をあきらめた主人公は、京大に入学する。ある日、偶然に出会った同じ京大生に映画の撮影所でのアルバイトを紹介される。エキストラをつとめた時に見かけたのは、ずっと昔に死んだはずの美しい女優であった。 まず、最初にことわっておきます。ごめんなさい。この作品に出...
学生運動の激化により東大受験をあきらめた主人公は、京大に入学する。ある日、偶然に出会った同じ京大生に映画の撮影所でのアルバイトを紹介される。エキストラをつとめた時に見かけたのは、ずっと昔に死んだはずの美しい女優であった。 まず、最初にことわっておきます。ごめんなさい。この作品に出てくる映画のほとんどがぼくにはわかりません。見たことあるのかもしれないけれど、題名から1カットでも思い出せるのはほんの数えるほどです。 でも、それにもかかわらず、食い入るように読んでしまうのですよね。読んでいるうちに、その時代の映画にこめられていたものが、自分にも乗り移ってくるような気がする。また、そのような映画であるからこそ、思いを残して死んだ女優というものにもしぜんと納得いくわけで……。こういう物語、好きですね。喪ってしまった時代やものが、ここには何重にもかさねてあります。こういう物語を読み了えたとき、自分自身のそれを振り返ってしまいませんか?甘さが勝っても苦さが勝ってもいけない、ほんとうに微妙な味わいがしなければ、時代をこえて自分の経験と重ねることはできませんよね。
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日本映画草創期から現代にかけて、映画を愛する人達の物悲しい物語。 京都という場所もまた良い。 昭和13年のニュースフィルムに映り込んだ二人のラストシーンは凄く印象深かった。
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昭和44年という、まさに自分が生まれた年の京都の映画界が舞台の作品。 序盤はまるで森見登美彦氏の作品のような京大生の下宿生活から始まり、徐々に妖しい雰囲気になっていく。 この頃の映画にあまり興味を持っていなかったため、この業界の隆盛に対してさほど感慨がないものの、この僅か20年弱...
昭和44年という、まさに自分が生まれた年の京都の映画界が舞台の作品。 序盤はまるで森見登美彦氏の作品のような京大生の下宿生活から始まり、徐々に妖しい雰囲気になっていく。 この頃の映画にあまり興味を持っていなかったため、この業界の隆盛に対してさほど感慨がないものの、この僅か20年弱後に京都大学に入学したので懐かしい雰囲気を感じることができました。 いったいどのように締めくくるのだろうと思っていましたが、美しいラストで良かったです。
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日本映画の歴史を知ることができつつ、 映画愛に満ちた作品でした。 映画を愛して、 映画のためにすべてを犠牲にした女、 戦時中の映画館や、 映画の時代から テレビの時代への移り変わる時の 哀愁など伝わってきます。
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どちらかというとファンタジーの域になるのだろうけど、昭和四十年代の移りゆく時代の中でのそこに生きる人々の葛藤と、映画という失われつつある文化への郷愁とが交差して、リアリティを感じる。 不思議な作品でした。 京都の街を舞台にしていて、そこがまた良い。 喫茶店で長々とお話ししたい。 三谷、早苗さん、そしてとうの昔に亡くなった大部屋女優と恋に落ちる清家。 ストーリーは現実味がないはずなのになんだか懐かしい匂いのする青春の物語でした。
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京都を舞台に、映画を愛する青年のお話。 主人公の青年は、私と同年代で、青春時代を振り返った想い出を綴る。 浅田次郎氏特有の優しい心持ちの主人公が、揺れる愛の気持ちを伝える。 合わせるBGMは、ベース奏者のレジェンドであるチャリー・ヘイデンのもとに集ったボーカリスト淑女達との録音。...
京都を舞台に、映画を愛する青年のお話。 主人公の青年は、私と同年代で、青春時代を振り返った想い出を綴る。 浅田次郎氏特有の優しい心持ちの主人公が、揺れる愛の気持ちを伝える。 合わせるBGMは、ベース奏者のレジェンドであるチャリー・ヘイデンのもとに集ったボーカリスト淑女達との録音。 昭和の退廃的ロマンス漂う大人のブルースが、懐かしい想いをいやが上にも呼び起こす。
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