中国はなぜ「反日」になったか の商品レビュー
中国が「反日」姿勢…
中国が「反日」姿勢を鮮明にしたのは、ここ10数年、江沢民が実権を握ってからに過ぎない。中国が国内事情や国際情勢の変化によって外交方針を変えた経緯を説明。「反日」は、中国側が仕掛けた戦略だという。
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現在の中国=中華人民共和国の政治 党 首席 首相 等の支配者と 長老の意見により左右される 人民は それにより動かされている 中国の声明 でも日本の謝罪は受けられない とか 人民には意思がない? よくわからない
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※このレビューにはネタバレを含みます
江沢民が日本の歴史上の謝罪に拘りを見せた理由、そして朱鎔基首相は必ずしもそうではなかったことが実は筑紫哲弥のニュースに出演した際に分かったことなど、裏話は全く気がつきませんでした。いつまで中国は日本に謝罪させれば気が済むのか、という日本の反発も分かりますが、中国の立場になれば、これだけ謝罪したといいつつ戦争責任を否定する発言が度々飛び出すのは我慢がならないだろうなと思います。それにしても毛沢東は日本の侵略を歴史上、蛮族が度々中華を荒らしまわったのと同程度と考えていた?という記述には思わずニヤリと苦笑いでした。日中関係が中国と米国・ソ連の関係などにより、蜜月時代から隙間風の時代まで、左右されてきたことは当然でしょうが、改めて整理していただき、理解しやすかったです。それにしても胡燿邦の魅力が圧倒的ですね。
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この本は平成15年(2007年)の発行だから今回の尖閣問題については言及していない。 本書は第二次世界大戦後1972年に日中の国交が回復されてから、しかも江沢民がいわゆる反日教育を中国人民に施してからのたかだか十数年が、中国が反日姿勢を鮮明にしたと語るが果たして本当だろうか。...
この本は平成15年(2007年)の発行だから今回の尖閣問題については言及していない。 本書は第二次世界大戦後1972年に日中の国交が回復されてから、しかも江沢民がいわゆる反日教育を中国人民に施してからのたかだか十数年が、中国が反日姿勢を鮮明にしたと語るが果たして本当だろうか。 確かに筆者は国交回復してからの三十年をつぶさに検証し、その間の出来事については素晴らしい論証を加えて、中国がいかに戦略的に「反日」を仕掛けているか語っている。 しかし、果たして中国の反日戦略は本当にこの時期だけに醸成されたものだろうか。遡ること清朝時代、日清戦争開戦のおり、主戦派が「反日愛国」を錦の御旗にして政権を批判する構図を発明したのだと言われている。「反日」の激烈さは「反英」「反仏」あるいは「反米」「反露」と次元が違って、「反日愛国運動」は主戦派でさえ表立って反対できなかったという。こんな中国の反日愛国運動の特徴は清末も今日あまり変わっていないらしい。西太后のいたころの民衆の精神構造も考えてみることによって、なぜ彼らが「反日」を叫ぶのか見えてくることがあるかもしれない。 筆者の考察は鋭いが、考察する期間は短すぎないか。筆者は全土を覆うかに見える「反日」は、中国側が仕掛けた戦略なのだと言うが、それは今回の尖閣問題についても全くその通りなのだろう。
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戦時中くらいから戦後にかけての日本と中国の関係の歴史を、当時重要な役割を担っていた政治家に焦点を絞りながら解説する本。(どちらかというと中国側の解説の方が多い) 自分は中国に対してこれまで「「向こうもこっちのこと好きじゃないし、こっちもなんとなく好きになれない」というような印象を...
戦時中くらいから戦後にかけての日本と中国の関係の歴史を、当時重要な役割を担っていた政治家に焦点を絞りながら解説する本。(どちらかというと中国側の解説の方が多い) 自分は中国に対してこれまで「「向こうもこっちのこと好きじゃないし、こっちもなんとなく好きになれない」というような印象をもっていたが、この本を読んで中国に対して興味をもつことが出来た。 通常の人間関係と同じように、国家間の関係でも相互理解は重要だということに改めて気づかせてくれただけでも、読んでよかったと思う。 決して最近出版された本とは言えないが、自分のように中国のことを何も知らない人は読んでみる価値があるだろう。
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戦後中国における「反日」がいかに政治的作為によって作られてきたのかが良く分かる。 民族的感情を煽り、反日に向かわせることで国内の不満をガス抜きし、共産党政権の基盤強化につなげるようなこれまでの方法は天安門や、日本における嫌中感情の高まり、対中投資の減少などを教訓として、今後はそう...
戦後中国における「反日」がいかに政治的作為によって作られてきたのかが良く分かる。 民族的感情を煽り、反日に向かわせることで国内の不満をガス抜きし、共産党政権の基盤強化につなげるようなこれまでの方法は天安門や、日本における嫌中感情の高まり、対中投資の減少などを教訓として、今後はそういう方策はとらないのでは?との見方だが、胡錦濤政権が終わろうとする現在においてもさほど変わっていないような気がする。。 江沢民の亡霊がまだ健在だからか?
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[ 内容 ] 中国が「反日」姿勢を鮮明にしたのは、たかだか十数年、江沢民が実権を握ってからに過ぎない―。 一九七二年の国交回復以来、親愛と憎悪の間を大きく揺れ動いてきた日本と中国の関係を、歴史の遠近法で検証してみると、なぜ中国側が首相の靖国参拝を問題とし、繰り返し「歴史問題」を取...
[ 内容 ] 中国が「反日」姿勢を鮮明にしたのは、たかだか十数年、江沢民が実権を握ってからに過ぎない―。 一九七二年の国交回復以来、親愛と憎悪の間を大きく揺れ動いてきた日本と中国の関係を、歴史の遠近法で検証してみると、なぜ中国側が首相の靖国参拝を問題とし、繰り返し「歴史問題」を取り上げて謝罪を要求するのかが明確になる。 全土を覆うかにみえる「反日」は、中国側が仕掛けた戦略なのだ。 [ 目次 ] 序章 国交三十年の風景 第1章 歴史問題をめぐる中国指導部の矛盾―江沢民訪日の教訓 第2章 「日本人民を刺激すべきでない」―歴史問題で修正図った朱鎔基訪日 第3章 「皇軍に感謝する」―毛沢東・周恩来の対日戦略 第4章 「迷惑」か「謝罪」か―日中国交正常化の限界 第5章 歴史問題の浮上―「反覇権」外交の転換 第6章 天安門事件の衝撃―日本への再評価 第7章 江沢民体制と愛国主義の鼓舞―日中の相互反発 第8章 「善意をもって隣国に対処する」―胡錦濤政権と歴史問題 終章 歴史問題はどこへ行く [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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ゼミの書評で紹介した本です。中国の指導者から見た日中外交史が細かく書かれていて新たな発見もあると思います。
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