イタリア古寺巡礼 の商品レビュー
和辻哲郎による、昭和2年のイタリア旅行と美術観察記。この時期、欧州留学をしていた氏が、1年半をかけてイタリア各地を巡っている。 ギリシア文化の美術品とローマのそれとの比較。さらには日本とイタリアの気候の違いからくると思われる、美術品の違いなど、鋭い指摘が多い。 ただ、絵画や彫刻の...
和辻哲郎による、昭和2年のイタリア旅行と美術観察記。この時期、欧州留学をしていた氏が、1年半をかけてイタリア各地を巡っている。 ギリシア文化の美術品とローマのそれとの比較。さらには日本とイタリアの気候の違いからくると思われる、美術品の違いなど、鋭い指摘が多い。 ただ、絵画や彫刻の写真は少なく、文章によるものがほとんどなので、少し理解するのは難しい。
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これは別にイタリア案内本ではなく、旅行記でもない。 和辻哲郎という一時代を築いた哲学者が、イタリアという文明をいかにとらえ、いかに考えたか。その軌跡を追う書である。 旅行記としてはあまりに中途半端だし、随筆としても、あまりにとりとめがなさすぎる。そのようなものを期待して読むと書...
これは別にイタリア案内本ではなく、旅行記でもない。 和辻哲郎という一時代を築いた哲学者が、イタリアという文明をいかにとらえ、いかに考えたか。その軌跡を追う書である。 旅行記としてはあまりに中途半端だし、随筆としても、あまりにとりとめがなさすぎる。そのようなものを期待して読むと書籍も読者もフラストレーションがたまるんじゃなかろうか。 でも一哲学者の思索を追跡するとなると俄然面白くなる。 そういう本でした。
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イタリアを旅すると,大きな町には必ず中央にドゥオモと呼ばれる大聖堂が建っていることに気づく.また,郊外にも歴史ある修道院がたくさんある.和辻の思索を追いながら,旅行するのも一興である (2010:小林茂之先生 推薦)
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イタリアいくぞ! ということで行く前に買って、飛行機の中で読んだ一冊。 和辻哲郎がイタリアを周遊した時の日記みたいな、メモみたいなものだけれど、メインは有名な絵画や彫刻の論評になっていて、 「実際にイタリアで芸術を見るにあたって見る目を鍛えることができるぞー!」 と思っ...
イタリアいくぞ! ということで行く前に買って、飛行機の中で読んだ一冊。 和辻哲郎がイタリアを周遊した時の日記みたいな、メモみたいなものだけれど、メインは有名な絵画や彫刻の論評になっていて、 「実際にイタリアで芸術を見るにあたって見る目を鍛えることができるぞー!」 と思ったものの、そんな実行力はない自分に乾杯。 この本自体は読む価値があるかとも思うが、個人的にはこういうエッセイ的につらつらと書かれるのは苦手なのだ。
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異国の地を踏み、過ごすことで得られる感覚。 80年前の記録であっても、その瑞々しさは現代の私達の誰しもと通じている、 と実感を持って読んだ本。 (自分も旅行した南仏に関しても触れられていたと言うのもあり) 特に旅行する人、留学する人にオススメします。 知識と言うより、感受性と言う...
異国の地を踏み、過ごすことで得られる感覚。 80年前の記録であっても、その瑞々しさは現代の私達の誰しもと通じている、 と実感を持って読んだ本。 (自分も旅行した南仏に関しても触れられていたと言うのもあり) 特に旅行する人、留学する人にオススメします。 知識と言うより、感受性と言う点で。
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時代が変わっても魅力の絶えないイタリアの底力と渡欧者の少ない時代にここまで書き記した著者の見識の両方に驚かされる。これを片手にイタリア各地を巡るほど贅沢な旅行はない。
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