彼方の微笑 の商品レビュー
ラストがあっけなさ過…
ラストがあっけなさ過ぎるのが不満ですが、独特の浮遊するような孤独の世界に惹きこまれました。
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子どもの頃の幻視がき…
子どもの頃の幻視がきっかけで死に惹かれていく主人公。異国情緒と幻想がうまく融合されています。
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子供の頃に幻視体験を…
子供の頃に幻視体験をした主人公。身近な人の死に直面して、死に魅了されていきます。「死」について、いろいろ考えてしまいました。
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死と幻想の物語。物語…
死と幻想の物語。物語は淡々と進みますが、幻視の世界に魅力があります。高橋たか子っぽい感じです。
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目に映る光景の、遥か…
目に映る光景の、遥か彼方に見える微笑。ふっと遠い気分にさせられる物語でした。
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皆川博子先生の初期長編幻想小説。 色々な部分がまだ皆川博子先生であっても荒削りで、先生も人間なんだな…って思ったよね。
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※このレビューにはネタバレを含みます
つい先日「風配図 WIND ROSE」が出版された皆川博子さん、1929年生まれで、2023年現在93歳。 最愛の現役作家の、1980年=50歳頃の作品を、ようやく読んだ。 遅めのデビュー1972年「海と十字架」、1974年「トマト・ゲーム」以降、書きたい題材と、編集者から求められる題材の乖離に、苦しんでいた頃の作品であろう。 1978年「光の廃墟」に続く海外モノ第2作だが、その意味での第3作「死の泉」は1997年なので、本作以降、当人の意に沿わぬ作品に注力しなければならない十年程度があったということは、皆川博子の作家生活において、いかばかりだったろうか。 そして本作の屈託……読みづらさ……が、皆川博子のその後十年を決定づけたのではないか(時代劇モノに疎いのでそちらには手を伸ばせていないが)。 宮崎駿における「ルパン三世 カリオストロの城」とか、押井守における「天使のたまご」のような、当時はパッとしなかったけど後から振り返ると大事な作品、という印象を持った。 実際、本作は1980年単行本、2003年文庫化、以降、20年近く動きがない。web上での感想を漁ってみたが、軒並み微妙。手放しでよかったと言っている人は、いない。 解説の篠田真由美も、びみょーな書きぶり。 私も正直、主人公が好かんなーと感じた。 もちろんいけ好かない人物を読む面白さは充分にわかっているつもりだが、でもこの環の、どこか酔っている感じが、うーん。 いわゆる中二病と言えば、そういう側の底の浅さを露呈するかもしれないが。 この社会には染まれないという、最初から分かり切ったことを、何度も再確認するばかりなので、内面のドラマとしてもつまらない。 あとはまあ、ネクロフィリアって、動きがないから、つまらないのが道理。当然。 娯楽作にするなら、あれやこれやの事件を起こして主人公を変えるだろう。 が、ネクロフィリアという性的嗜好を、それに気付く自身の内面として描くということに、忠実に描けば、これくらいつまらくて当然。むしろ誠実なつまらなさなのだ。 生きながら死んでいることを描くと、これくらいつまらないものになるわけだ。 と、頑張って考えてみた。 また現代的に解釈する余地としては、性的に求められることへの嫌悪。 もうとにかくほとんどの男性が、環にちょっかいをかけてくる。 そして環も環でOKしてしまうのだ。 もちろん互いに嫌悪し合う。これぞ不毛。 さらに考える余地としては、学生運動への思い。 北森は学生運動の挫折組。 皆川博子の運動への思いは、随筆集で書かれていたので、この人物設定は意義がある。 が、この北森、また皆川的にこじれているので、ややこしい。 むしろ意外と面白いのは、酔ってる環・冬人・北森ではなく、大島だと感じた。 ドストエフスキーとかバルザックとかが描いた脇役みたいな面白み。 彼の長広舌をラストに持ってきて、さらにぶつ切りな終わり方にしているので、この人物にも意味があるはず。 で、2002年「冬の旅人」で似た名前で似た造詣の環を主人公に据えて、時代も場所も違うが、少し通じるものがある。 作家研究において重要になるであろう、割り切れなさを含んだ、一作。
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全然分からなかった… 最初は文章に慣れてないだけかと思ったけど、最後まで読んでも分からなかった。 結局なんの話だったの…? 気付かない内に過ぎていた時間を、伸びた爪を使って表すのは凄いと思った。
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皆川さんなのにダメだった・・・。途中で断念。全然理解できない。 環が康雄の死体を抱えて居たい気持ちもわからないし、イタリアでなんの儀式をしていたのかもわからないし、冬人の気持ちとか何もかも理解できない。
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皆川博子の作品は好きなものも多いのですが、これは初期の頃の作品のようで、最後まで作品の世界に入り込めませんでした。 巻末で篠田真由美が「皆川作品は読者を選ぶ」と解説していました。自分は選ばれなかったようです。表紙は誰が描かれたのかわかりませんが、とても美しいです。
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