魂の錬金術 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一節読むごとに自分のことが書いてあるような気がして赤面したり微笑んだり勇気づけられた、と訳者あとがきにあるがまさにそれで、人間について考察すると必ず通る道の先にいるのがエリックホッファーである、と言った感じ。翻訳も含めてとても良かった。
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痺れる箴言の数々は普遍的なものも多く、今読んでも色褪せない力強さがある。 生活や労働、人生についての言葉だけではなく、戦争や政治について語った言葉も多い。 それは決してアメリカだけに当てはまるものじゃなくて、今の日本でも危機感を持って受け入れられるような言葉で、空恐ろしくなる言...
痺れる箴言の数々は普遍的なものも多く、今読んでも色褪せない力強さがある。 生活や労働、人生についての言葉だけではなく、戦争や政治について語った言葉も多い。 それは決してアメリカだけに当てはまるものじゃなくて、今の日本でも危機感を持って受け入れられるような言葉で、空恐ろしくなる言葉も多い。 今後も生活の折にパラパラと捲りたくなるような本だった。
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魂の錬金術 エリックホッフアー 作品社 三次元時空間という摩擦界に生きるということを通して この世の真理に取り憑かれた人 社会性をもった哲学でもないし作詩でもないし宗教でもない 個人的な内面を見つめる目は東洋的でもある 情熱には自己からの逃避が潜んでいるという 確かに立ち...
魂の錬金術 エリックホッフアー 作品社 三次元時空間という摩擦界に生きるということを通して この世の真理に取り憑かれた人 社会性をもった哲学でもないし作詩でもないし宗教でもない 個人的な内面を見つめる目は東洋的でもある 情熱には自己からの逃避が潜んでいるという 確かに立ち向かう相手に集中している状態は全体観を無視している 絵を描くように言葉を並べて遊ぶ 詩という世界にさまよいこんでいるうちに 真理探究の遊びに流れ着き 閃きを記録することに喜びを発見するのは 人生の一時を消費する楽しい時間 それが表現行為 字でも絵でも粘土でも木材でも 素材は有り合わせの何でもいい 只全部の出合いが実を結べばご機嫌様だ その場限りのアフォリズムで 無限に近い調和を感じるほど満たされるし ズレを感じている間の身体は重苦しい そこに割って入る強欲というこの世の矛盾 有って無いモノとココロ 作るってことは壊すこと 短いのか長いのか 人生ってたわいないものだよね
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アフォリズムとは、格言や名言のようなものを言う。つまり、この本はエリック・ホッファーの名言集なわけだ。 日本人からしたら、エリック・ホッファー誰やねんって感じだと思う。ボクもそうだった。 だけど、この人の歴史を知れば知るほど気になってとうとうこんな本まで買ってしまった。 読ん...
アフォリズムとは、格言や名言のようなものを言う。つまり、この本はエリック・ホッファーの名言集なわけだ。 日本人からしたら、エリック・ホッファー誰やねんって感じだと思う。ボクもそうだった。 だけど、この人の歴史を知れば知るほど気になってとうとうこんな本まで買ってしまった。 読んだ感想。 マジで人間の本質的な部分を、見事に言葉にしていると思った。 しかし、そこは翻訳本。まぁ、なんというか言葉が難しい。そのせいで短い文章なのに理解するのに時間がかかる。 だから疲れている時は読まないことをおすすめする(笑)
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Twitterの原型のような短いが濃縮された言葉を集めたもの。人間の本質を抉る言葉が満載である。何かの節目にこれを読み返すたび何らかの気づきが得られると思う。
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アフォリズムというのは、特にそれが外国語で表記されているものとなれば、なかなかに翻訳が難しかろうというのは想像に難くないが、この著作についてもそれは随所に感じられた。 しかし、キラリと光る箴言も多く、どちらかと言えば練りに練って記されたものよりは、普通の文章のように記された長めの...
アフォリズムというのは、特にそれが外国語で表記されているものとなれば、なかなかに翻訳が難しかろうというのは想像に難くないが、この著作についてもそれは随所に感じられた。 しかし、キラリと光る箴言も多く、どちらかと言えば練りに練って記されたものよりは、普通の文章のように記された長めのものの方が、より筆者の考えがよくわかるような印象は、箴言集としてはいかにも皮肉であった。
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他の哲学書に比べ、すごく納得できる言葉が並んでる。 でも思うに、哲学者の言葉を読んでも、「納得」以上にはならない。 思索する、哲学する、その過程にこそ意味があるのだと、感じる
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荷を運ぶ沖仲仕(港湾労働者)の膂力(りょりょく)と思想家の冷徹な眼差しが言葉の上で交錯する。港のコンクリートを踏みしめる足の力から生まれた言葉だ。エリック・ホッファーは言葉を弄(もてあそ)ぶ軽薄さとは無縁だ。 http://sessendo.blogspot.jp/2014/07...
荷を運ぶ沖仲仕(港湾労働者)の膂力(りょりょく)と思想家の冷徹な眼差しが言葉の上で交錯する。港のコンクリートを踏みしめる足の力から生まれた言葉だ。エリック・ホッファーは言葉を弄(もてあそ)ぶ軽薄さとは無縁だ。 http://sessendo.blogspot.jp/2014/07/blog-post_74.html
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1902年ドイツ系移民の子としてニューヨークはブロンクスに生まれ、7歳で失明し15歳で視力が回復、正規の学校教育を一切受けられなかった著者。 その後、自殺未遂を経て20、30代を港湾労働者として渡り歩く傍ら、働きながら図書館に通い、独自の思想を築き上げ49歳でカリフォルニアバー...
1902年ドイツ系移民の子としてニューヨークはブロンクスに生まれ、7歳で失明し15歳で視力が回復、正規の学校教育を一切受けられなかった著者。 その後、自殺未遂を経て20、30代を港湾労働者として渡り歩く傍ら、働きながら図書館に通い、独自の思想を築き上げ49歳でカリフォルニアバークレー大学教授就任、81歳で死亡。アメリカ大統領自由勲章を受賞。正規の学校教育w 著者の経歴もさることながら、300篇以上収められたアフォリズムの数々は、喜劇であり悲劇であり、そして禅的に感じる。 以下は引用 「この世界において、若さを備えているのは人間だけである。他の被造物はみな深刻さを体現している。苦痛や恐怖の叫びは、人間も他の被造物も共通している。しかし、微笑み、笑うことができるのは人間だけである」 「完全に調和のとれた人間には、前進への衝動も、完全への向上心も欠けているのかもしれない。それゆえ、完全な社会は、つねに停滞する可能性を秘めている。」 「他人に対する不正を防ぎうるのは、正義の原則よりもむしろ思いやりである。」
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