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阿修羅ガール の商品レビュー

3.4

129件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    38

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

    5

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2022/04/01

冒頭からいきなり女子高生(それもとびきりエキセントリック、でも等身大)の頭の中に叩き込まれ、そのまま彼女の濁流のごとき語りに息つく暇もなく飲み込まれていく。。 ここで、乗り切れずにリタイアしてしまう人、結構いるのでは。かなり好き嫌いが別れそうですが、私は思わずえいやっと飛び込み身...

冒頭からいきなり女子高生(それもとびきりエキセントリック、でも等身大)の頭の中に叩き込まれ、そのまま彼女の濁流のごとき語りに息つく暇もなく飲み込まれていく。。 ここで、乗り切れずにリタイアしてしまう人、結構いるのでは。かなり好き嫌いが別れそうですが、私は思わずえいやっと飛び込み身を任せ、摩訶不思議ワールドにどっぷり浸かりました。読後ひとこと、すごい。 感情移入巧みな共感型の小説の感動とは全く違う、訳分からんさを突き詰めた面白さ。 もちろん、主人公・アイコの持つ普遍的な願いは感じ取れますが、それ以上の圧倒的物量のカオス。熱出しそうです。 これは一体何なのだー、と思いながらも読み終えると確かに一つに繋がる物語と思わせるのはただただ、すごい。 この感想自体も訳が分からなくなってきたのでこのあたりで。

Posted byブクログ

2020/05/21

前から名前だけは見たことのあった舞城王太郎さん。どこかで高評価だったのを見て買ったやつだ。 まず独特の文体。若者の話し言葉で書かれており、若干読みにくさを感じる。そして中身までそれを忠実に反映されている。 第一部。好きでもない相手とヤッた女子高生アイコ。その相手が翌日から行方...

前から名前だけは見たことのあった舞城王太郎さん。どこかで高評価だったのを見て買ったやつだ。 まず独特の文体。若者の話し言葉で書かれており、若干読みにくさを感じる。そして中身までそれを忠実に反映されている。 第一部。好きでもない相手とヤッた女子高生アイコ。その相手が翌日から行方不明に。その相手のウチに指が送り付けられる。 から始まっての第二部の三門。アイコは三途の川辺りにいる。謎の能力を持つ桜月淡雪なる人物の出現。森での化け物。更にグルグル魔人。はい、この時点で頭はこじらせております。 そして三部。阿修羅には参った。リアルアシュラマン作る?アイコの深層心理?それとも人の真理? 何故だか他の作品も読んでみたくなる。んー、評価が難しい。

Posted byブクログ

2019/11/10

煙か土か食い物ぶり2冊目の舞城王太郎。彼の本は癖になる。1部はぶっ飛んだ女子高生愛子の生々しい語り。リアルにこんな子が存在しそうな気にさせる弾丸騙り。2部の序盤は句読点と改行少なくでも読むのを止められない疾走感とリズム感。既視感がある。煙か土か食い物で味わった感覚だ!からの突然の...

煙か土か食い物ぶり2冊目の舞城王太郎。彼の本は癖になる。1部はぶっ飛んだ女子高生愛子の生々しい語り。リアルにこんな子が存在しそうな気にさせる弾丸騙り。2部の序盤は句読点と改行少なくでも読むのを止められない疾走感とリズム感。既視感がある。煙か土か食い物で味わった感覚だ!からの突然の大文字。からの突然の死。からの残酷恐怖メルヘン。からのグルグル魔人。3部は1部に比べ落ち着き成長した愛子の語りでの〆。よくわからない。よくわからないけど読むのが止まらない。描き殴られているようできっと計算されてる。舞城王太郎凄い。

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2019/02/09

とりあえず読み終わりましたが…なんですか、これ? 一人称小説をそんなに読んだ記憶が無いので、読み方がわるいのかもしれませんが、何がなんだかよくわかりません。 主人公の頭の悪そうな台詞回しが苦手ですね。結構読み進めるのが辛かったです。 一章後半からの場面転換までは、ある程度つ...

とりあえず読み終わりましたが…なんですか、これ? 一人称小説をそんなに読んだ記憶が無いので、読み方がわるいのかもしれませんが、何がなんだかよくわかりません。 主人公の頭の悪そうな台詞回しが苦手ですね。結構読み進めるのが辛かったです。 一章後半からの場面転換までは、ある程度ついていけたのですが、二章に入っていきなり訳のわからん場面に転換してしまって、あれ?これ短編集?とか思うような感じでかなり混乱しました。あとがき見たら、二章はなにか元ネタがあるらしいですが。三章に入って場面が戻ってきて、ああ、ちゃんと続きなんだなとホッとする感じです。 三章に入ると落ち着いた雰囲気になって読みやすくはなりましたね。 とにかくわけが分からなかったですね。 最初の展開的にミステリーかと思ったんですが、事件はかけらも解決してないので、これはもしかしたら文学なんですかね。 場面描写については用意に想像できて、二章についてはホラーの雰囲気がばっちり出ていました。一章の後半は時々クエスチョンが出ましたけども。 とはいえ、先に何度も書いているように、結局面白さもなにもわかりませんでした。

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2018/08/26

もう、本当に頭おかしい(笑) 初めからぶっ飛んでると思ったけど、甘かった。2部、3部はもはや違う小説を読んでるのかと錯覚するぐらい。でも、なぜか全ての話が終わった時は、確かに一つのしっかりとした物語だと思えてそれが不思議で、それでいてなんだか爽快でさっぱりとしました。

Posted byブクログ

2018/05/27

こわかったああああああ 人間こわいいい 最初の30ページが一番楽しく読めた 後半こわくてちゃんと読めなかった すごい本だと思ったけどわたしには合わなかった 面白かったんだけど文章が凄過ぎて心にくるし、こわすぎた

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2017/06/22

結論は最後の章。 ハチャメチャな展開だけど、意外と人間の本質的な、どうしょもない自分と付き合っていかなきゃならない自分ファイト!的なメッセージがある。 仏教ちょい絡めのまとめ方。慈愛の精神。

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2016/09/18

2016/09/18 読了 これほど引き込まれる小説は『新世界より』以来。エンタメと人間の生き方の考察を巧みに織り交ぜる小説は、やっぱり理想的だと思う。 女子高生の口調もわざとらしくないと思ったし、ナレーションとストーリー進行に調和していてすごいなあと。

Posted byブクログ

2016/01/20

「減るもんじゃねーだろとか言われたのでとりあえずやってみたらちゃんと減った。私の自尊心」 なんてシビれる一行目‼︎ 勢いで読み終えましたが、よく意味がわからなかった(笑)再読必須⁉︎

Posted byブクログ

2015/11/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

好きでもない人と寝てしまったことへの罪悪感と その日をきっかけに佐野は行方不明になってしまい 愛子は初恋の人、陽治が好きだと気づいた。 調布の街では中学生暴行のアルマゲドンがはじまって いよいよ街もネットも荒れに荒れているときに 愛子は自作自演で自分を窮地に追い込むカキコをして クラスメートに襲撃される。 街に潜む邪悪な殺人鬼と被害者、 森のなかにいた怪物 どれも不気味で自分勝手で、だけどそれは愛子のなかにある暗くて悪意を持ったものと何ら変わりなかった。 話がぶっ飛びすぎてびっくり仰天。 やたらと「私」という言葉が出てくるので 自意識過剰で自己愛に溢れている感じがもうそれだけで にじみ出ていて、 よしもとばななの話を感じさせた。)^o^(

Posted byブクログ