阿修羅ガール の商品レビュー
凄い作品読んだなって感じです。映像的でテンポも良く、高校生の日常の話から、ここまでキテレツにぶっ飛ぶか!とびっくりしながら読み進めました。 特に、主人公の高校生の心理が延々と続くラストは、「身勝手なセリフを良く飽きさせもせずに読ませるよ!」と感服いたしました。 この本一発で舞城フ...
凄い作品読んだなって感じです。映像的でテンポも良く、高校生の日常の話から、ここまでキテレツにぶっ飛ぶか!とびっくりしながら読み進めました。 特に、主人公の高校生の心理が延々と続くラストは、「身勝手なセリフを良く飽きさせもせずに読ませるよ!」と感服いたしました。 この本一発で舞城ファンになりました。
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最初はなんだ、現代の女子高生の恋愛話か!と思っていたのが一変なんだか怖いミステリーに。おまけに中間のオッレの話は恐ろしい展開に。今の高校生から異国の子供まで描写が素晴らしい。読者を、どゆこと!?っていうパニックに誘いながらもちゃんと落ちる場所には落ちる、というすごい作品。
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初の舞城作品。 「減るもんじゃねーだろとか言われたので…。」 少女のくだけた一人語りで、ストーリーは唐突に始まる。 この出だしの一文は、けっこう印象的でいいと、私は思う。 わりと普通に恋愛ものか、ミステリかという始まりだったのだけど、 物語はどんどん展開して、それとはかけ離れ...
初の舞城作品。 「減るもんじゃねーだろとか言われたので…。」 少女のくだけた一人語りで、ストーリーは唐突に始まる。 この出だしの一文は、けっこう印象的でいいと、私は思う。 わりと普通に恋愛ものか、ミステリかという始まりだったのだけど、 物語はどんどん展開して、それとはかけ離れたものになっていった。 インスパイアされたという「やかまし村」シリーズは、 「長靴下のピッピ」で有名なリンドグレーンによる名作を 映画化したもので、美しく、心温まる作品のはずなのに、 そこからあの「森」の発想が出てくるのは、なんというか、すごい。 短文と、超長文が混ざり合い、独特の緩急ある文体を成している。 「斬新だがメチャクチャ。まさにカオス」 という書評で気になっていた作品だったのだけれど、 読んでみると、そうカオスでもないかと。 ところどころいい台詞があったり、ところどころ笑えたりもする。 ただ、いろいろ詰め込んだ感はあるかと思う。 2ちゃんねるとか、新世紀エヴァンゲリオンの精神回を思わせる描写とか。 悪ノリっぽい箇所もある。 そのスピード感ゆえに、最後までするっと読んでしまったけれど。
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主人公が、生き方がやたらと危なかっしい。現実の世界にも、主人公と同じように、すごく危なっかしい人がいたりする。 たぶんそういう人たちは、自分を壊そうとすることで、 自分を表現しようとしてるんだなと、この本を読んで思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
≪内容覚書≫ 「BOOK」データベースより。 恋するアイコがガーリッシュに悩んでる間も世界は大混乱!殺人鬼はグルグルだし子供は街で大爆発!魔界天界巻き込んで、怒涛の傑作、今ここに降臨。 …内容を覚書きできなかった。 ≪感想≫ 森見登見彦の強化版だと思った。 独特の文体と突飛な世界への飛翔。 他にも書いている方がいたが、 第2部からついていけなくなった。 全体を通して、面白くないわけじゃないのだけれど、 なんとなく「アイコ」の思考・言動が不愉快な気分にさせてくれる。 確かにこういう子、いそう、かな。 だからこそ、現実にいたら、私があまり関わらないタイプなので、 最後まで興味を持って読むことができなかった。 不愉快な気分を押さえこんで読み切り、 うんうん、確かに、と思う点もあるし、 そう言う見方もあるんだー、という発見もあった。 が、やはり、大きな印象としては、 「不愉快」が残っている。 「女」として嫌いなタイプだったからだろうか。 なぜ「不愉快」と感じたかを追求するのも、 面白い作業だ、と気づかせてくれた作品。
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アイムプリティファッキンファーフロムOK 舞城さんの作品をまだまだ読みたい 是非川を泳ぐ蛇見たいのだけど、実際にはいないのかな?
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衝撃的だった。最初はリアルすぎて読むの躊躇した。森のところはほんとに怖い。しかしいろいろ考えさせられる。深い。読んだ後の余韻がとても良い。
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おいおいこんな作家居るのかよ。というのが第一印象。バイオレンス、エロティック、オカルティズム、そして大抵の人は未知の世界な筈なのに迫り来る人間臭さ。チャラチャラした文章で下品な言葉がずらずらと並べられグチャグチャしている筈なのに重要な部分だけはもの凄い勢いで頭に叩き込まれる。見て...
おいおいこんな作家居るのかよ。というのが第一印象。バイオレンス、エロティック、オカルティズム、そして大抵の人は未知の世界な筈なのに迫り来る人間臭さ。チャラチャラした文章で下品な言葉がずらずらと並べられグチャグチャしている筈なのに重要な部分だけはもの凄い勢いで頭に叩き込まれる。見ていて美しさは感じないが鮮烈に心に残る作品だ。初めての舞城がこの作品であったのだが、これをきっかけに本の世界の幅が広がった。
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三部構成の第一章は良かった。 独特のチャライ文章が気持ちいいくらいに暴走してて、 初・舞城王太郎はとてつもなく素晴らしい出会いになりそう... とか思えた。 第二章で早速雲行きが怪しくなった。 後々効いてくるんだろう、というのは分かってても こういう妄想の世界はきつい。完全に萎...
三部構成の第一章は良かった。 独特のチャライ文章が気持ちいいくらいに暴走してて、 初・舞城王太郎はとてつもなく素晴らしい出会いになりそう... とか思えた。 第二章で早速雲行きが怪しくなった。 後々効いてくるんだろう、というのは分かってても こういう妄想の世界はきつい。完全に萎えた。 で、これがどういう風に効いてくるのかと期待して読んだ第三章には、 更に追い討ちをかけられた。 前の二章を全然消化せずに、は?っと思ってるうちに終わった。 何これ?何の話よ? 読み始めたときの興奮を返して欲しいな。
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こういう文体好きだな。 図書館で何気なく手に取った本で、最初は恋愛小説かなと思ったけれど全然違った。話自体はおもしろいんだけれど、読後感もあるんだけれど、結局アレはなんだったの?ということが多くて、うやむやにされてる感がいなめない。
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