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リトル・バイ・リトル の商品レビュー

3.6

169件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

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  3. 3つ

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優しさ染み渡る一冊

第25回「野間文芸新人賞」を受賞した家族小説。主人公のふみ、母親、異父妹のユウ。複雑な家庭環境で育ちながら、時間と言葉を重ねて、ふみは少しずつ前進する。やわらかな優しさが全編に染みわたった一冊です。

なかがわ

2024/04/20

何気無い日常が書かれた物語。 あとがきに、「ささやかな日常の中にたくさんの光を見つけ出せるような小説」とあり、全くその通りだと思う。 それにしてもこの作者の小説の中には、必ず映画や音楽、小説の題名が、入っているの。いつ読んで、聞いてみたい。

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2023/11/20

日常を淡々と描かれた物語だった。 ほっとする反面、大きな出来事もなくてちょっと物足りなさを感じる。 主人公の恋の行方も知りたかったな でも、全体的に優しいお話でした

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2023/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

P134 ふみちゃんが期待するような人間性は、もうあの人の中で壊死しているも同然なんだよ あとがき P154 大変な時に笑っていられるだろうかと思われるかもしれないが、大変な時こそ笑っているべきだと、笑うこと以上に人間を裕福にできるものはないと、私は信じている。 ささやかな日常の中にたくさんの光を見つけ出せるような小説をこれからもずっと書いていけたらよいと思う。 2003年1月

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2019/11/11

こうやってゆっくりゆっくり恋に落ちてくる感覚っていいな。今死んでもいいかもって思うのってきっとすごく幸福なこと。周くんがかっこよい。

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2019/09/08

いなくなった父親の事を忘れられないふみ。 どんなにひどい父親でも、子供にとっては唯一無二の存在なんだろうか。 自分は親から暴力を受けた事はないが、親からの暴力はずっと記憶に残るものだろうと想像する。 ふみは、周と出会い、穏やかな楽しい時を一緒に過ごすことになる。 爽やかな2人の...

いなくなった父親の事を忘れられないふみ。 どんなにひどい父親でも、子供にとっては唯一無二の存在なんだろうか。 自分は親から暴力を受けた事はないが、親からの暴力はずっと記憶に残るものだろうと想像する。 ふみは、周と出会い、穏やかな楽しい時を一緒に過ごすことになる。 爽やかな2人の恋愛は、懐かしい気持ちを思い出させてくれる。

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2019/07/27

「私はもう何も待たなくて良かった。私が待っていたものは、もうとっくの昔に失われていた。そんなこと、本当はずっと分かっていた。」

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2020/12/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ふみのマイペースでフラットな頭の中を読ませてもらって心地がいい。つまりふみの生きている感覚は幸福に限りなく近いんだろうと思う。 いろんな辛いことをその都度心の中で受け止めながら、無理せず漠然と明るく暮らしてる、その考え方が好きだった。 ふいに言葉がスッと入り込んできて涙が溢れるようなシーンがいくつかあった。適度な距離を感じる人間関係が安心できる。この生活をずっと見ていたい。

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2018/09/15

最近、胸に突き刺さるような鋭利な小説を読んだりしていたので、この作品から漂ってくるようなふんわりとした明るさは、僕にとって非常に心地よいものでした。かといって決して甘いだけの世界ではなく、薄暗い部分があるのに、それが物語を引きずらない。それは「あとがき」で作者の書いているように、...

最近、胸に突き刺さるような鋭利な小説を読んだりしていたので、この作品から漂ってくるようなふんわりとした明るさは、僕にとって非常に心地よいものでした。かといって決して甘いだけの世界ではなく、薄暗い部分があるのに、それが物語を引きずらない。それは「あとがき」で作者の書いているように、物語を明るくしようという気持ちの表れで、そして確かに僕はそのおかげで、深夜だったのにも関わらずひだまりにいるような気持ちで本を閉じることができました。

Posted byブクログ

2018/09/06

みずみずしい。 作者が二十歳前に書いたと思えば、 その感性に惚れ惚れ。同年代とは思えない鋭さだなぁと。 発売当初読んでいたら、そんなこと思えなかったのだろうけど。

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