リトル・バイ・リトル の商品レビュー
ジェーン・オースチンや夏目漱石にも通ずる、コレといって何も起こらない日常が淡々と流れていくのが好きだな。
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主人公のふみちゃんが淡々としてていいな。あっけらかんとしてる風なお母さんもいいし、優しい周も素敵だし、そのお姉さんもいい。
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島本理生さんは、初めて読んだ「ナラタージュ」の印象のお陰で、内向的な主人公が素直な恋愛感情を間違った方向に向ける様を淡々と語る心がときめくも読後に非人道的な設定にときめいた自分に幻滅させられる話を書く人だと思ってた。 会社の隣に日々負のオーラをまき散らしてる人がいる今日このごろ、...
島本理生さんは、初めて読んだ「ナラタージュ」の印象のお陰で、内向的な主人公が素直な恋愛感情を間違った方向に向ける様を淡々と語る心がときめくも読後に非人道的な設定にときめいた自分に幻滅させられる話を書く人だと思ってた。 会社の隣に日々負のオーラをまき散らしてる人がいる今日このごろ、せめて本だけは気分が晴れる本を読みたかったので、購入するかどうかすっごい迷ったんだけど、買ってよかった! 周君、かわいい~~~!!!敬語で話すおっとりした年下男子(でも強い)とかやばい。自分も欲しい。周君。 ふみと長年連れ添った夫婦みたいなスローな感じもよい。あのカップルが可愛すぎる! 3人姉妹みたいなふみの家族の雰囲気もすごくいい。ふみは多少不満を持ってるみたいだけど、お母さんが幼いながらもしっかりしてたり、奔放ながらもちゃんと考えてたりで良い。 今思えば、話の頭では、ふみはお母さんのことをすごく否定的に見てたけど、中盤からは良いところを中心に協力的に見るように変わってた。すごい!そんなトリックが隠されてたなんて。 人物描写が全然無いのにもかかわらず、登場人物がお互いに関わっていく様のみで誰がどういう人間かわかるのも良い。 本自体は短いのに、内容もスローで特にイベントもなく淡々と進んでいくのに、読み終わったら妙に満足感がある良作。買ってよかった。
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★★★☆☆ すこしずつ 【内容】 母と、父親の違う妹と三人で暮らす主人公が、姿を消した父を待つ時間を抜けて歩き出す姿を、清新な筆致で描く力作小説 【感想】 コレといった感想はない。 ただ主人公が毎日ちょっとずつ成長している感じだった。 どうやら芥川賞の候補作だったらしい。どー...
★★★☆☆ すこしずつ 【内容】 母と、父親の違う妹と三人で暮らす主人公が、姿を消した父を待つ時間を抜けて歩き出す姿を、清新な筆致で描く力作小説 【感想】 コレといった感想はない。 ただ主人公が毎日ちょっとずつ成長している感じだった。 どうやら芥川賞の候補作だったらしい。どーりで国語の教科書を読んでる気がするわけだ。
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母と、父親の違う妹と三人で暮らす主人公が、姿を消した父を待つ時間を抜けて歩き出す姿を、清新な筆致で描く力作小説。 ------- 主人公の独特な感じが好み。 淡々としてるというか、それに惹かれる男の子がいるというか。 頼りない母親というところも、世界観のひとつ。 ただ、あまりパン...
母と、父親の違う妹と三人で暮らす主人公が、姿を消した父を待つ時間を抜けて歩き出す姿を、清新な筆致で描く力作小説。 ------- 主人公の独特な感じが好み。 淡々としてるというか、それに惹かれる男の子がいるというか。 頼りない母親というところも、世界観のひとつ。 ただ、あまりパンチがなかったのが残念。
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内容はいたって溢れかえっているようなものだが、文体は柔らかく優しい。甘いものではないが、辛いものでもない。スラスラと文章は読めてしまうため苦痛もなく次のページに進めることが出来た。 腑に落ちなかったことは、何もかもが中途半端に感じられた。逆にそれが魅力なのと、あとがきの通り「明る...
内容はいたって溢れかえっているようなものだが、文体は柔らかく優しい。甘いものではないが、辛いものでもない。スラスラと文章は読めてしまうため苦痛もなく次のページに進めることが出来た。 腑に落ちなかったことは、何もかもが中途半端に感じられた。逆にそれが魅力なのと、あとがきの通り「明るい小説にしようと、最初から最後までそれだけを考えていた。」とのことを加えて考えると、結果はあまり関係ないのかもしれない。それとも、あえて曖昧に、「あとは読者の想像に委ねます」という選択を取ったのかもしれない。 ただ、人によっては無駄と思うであろうが、個人的には妹の額に傷を付けた男の子のことについてもう少し掘り下げて欲しかった。
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島本理生さんを初めて読みました。すごく読みやすくいっきにすらすら読めました。ゆっくり読んでもう少しその世界にひたったらよかった!
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ふみは高校卒業後、母が失業したこともありバイトをし、たまに柳さんに習字を習いに行く日々。母の紹介で知り合った周と出かけるようになり立ち止まっていた時間が動き出していく。淡々とゆっくりした印象。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
母と異父妹のゆうちゃんと、私。 近所の習字教室の柳さん、ボーイフレンドの周、かつての父。 高校を卒業してから、アルバイトをしながら過ごす日々で 私はあれからいったいどれくらい成長できたか、時折押し寄せる不安を抱えながら 遠ざかっていく人、近づく距離感、出会い別れをゆらゆらと繰り返していく日常。 あるよね、あれから自分はきちんと成長できているかな、って、ふと首を傾げたくなる気持ち。 エアガンで打たれたとかやはり著者特有のひそかな暴力が眠っていた)^o^(
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彼女の文体すきだなぁ。 とか思ってたら、解説に文体の話が出てきた。 話すように書く、ってことができている作家なんだって。うーん、確かにその通りかもしれない。 彼女の独特な、でも癖のない話し方が、すらすらーって文章になって、さらさらーって読めちゃう感じ。 だからこんなに...
彼女の文体すきだなぁ。 とか思ってたら、解説に文体の話が出てきた。 話すように書く、ってことができている作家なんだって。うーん、確かにその通りかもしれない。 彼女の独特な、でも癖のない話し方が、すらすらーって文章になって、さらさらーって読めちゃう感じ。 だからこんなにリアリティがあるのかなぁ。 このお話は、恋愛だけの話でもなければ、家族だけの話でもない。バイトとか趣味とか、いろんなものがいっしょになって、少しずつ成長していく女の子の話。 すごいインパクトとか感動とかないけど、読んでて気持ちいい。 習字の先生の言葉はぐっときたけど。 「こんなことになるなら、百歳まで一緒に生きようと言えば良かった」ってやつ。
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