1,800円以上の注文で送料無料

屋上物語 の商品レビュー

3.5

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

あるデパートの屋上で…

あるデパートの屋上で展開される様々な人間模様。

文庫OFF

デパートの屋上にある…

デパートの屋上にある立ち食いうどん屋さんの店主・さくら婆ァが事件を解決してゆく連作短編集。 一人称で語っているのは、屋上にある観覧車、ベンチ、お地蔵さんなどのモノたち。語り部が短編ごとに変わっていくのも楽しいです。その楽しさとは逆に、事件の結末はどれも痛いものばかり…。

文庫OFF

デパートの屋上にはス…

デパートの屋上にはスタンドでうどんを売る名物ばあさんがいる。デパートで起きる事件から、客が持ち込む事件まで解決するばあさんの手腕は見事。短編集でありながら、シリーズで全体に厚みがある、そしてやっぱり出てくるうどんが美味しそう。北森さんの得意分野満載のミステリー

文庫OFF

一風変った短編集です…

一風変った短編集です。さくら婆の「うどん」が食べたくなりました。私もデパートの屋上でバイトしてましたが、あそこって結構ヒューマニズム溢れる場所なんですよね。物憂げな顔をした大人の人が結構、頻繁に来ていたのを思い出しました。あの人たちもこの小説のような悩みを抱えていたのかしら・・・

文庫OFF

短編ともいえるし、長…

短編ともいえるし、長編ともいえる、前回の短編の後をひいた連作です。名物婆と、興行師のでこぼこコンビが人情っぽい解決を導き出す。

文庫OFF

うどんスタンドの主さ…

うどんスタンドの主さくら婆、やくざの杜田、高校生のタクがデパートの屋上を舞台に活躍する連作ミステリィ。

文庫OFF

2024/05/29

〈再登録〉デパートの屋上で起きる数々の事件を解決するのは「屋上の主」こと、うどん屋の店主・さくら婆ぁだった… 一つの事件が別の事件の引き金になる…という構成は、「メイン・ディッシュ」などと似ています。この作品では語り手が稲荷神社の狐だったりベンチや観覧車だったりしますが。 デパー...

〈再登録〉デパートの屋上で起きる数々の事件を解決するのは「屋上の主」こと、うどん屋の店主・さくら婆ぁだった… 一つの事件が別の事件の引き金になる…という構成は、「メイン・ディッシュ」などと似ています。この作品では語り手が稲荷神社の狐だったりベンチや観覧車だったりしますが。 デパートの屋上という特殊な空間に集まった人間ドラマという感じがしました。明かされる真実は残酷なものばかりですが、さくら婆ぁの内に秘めた優しさに救われます。 〈追記〉令和の今ではデパートの屋上も失われた風景になってしまいました。屋上が憩いの場であった時代を忘れずにいたいものです。

Posted byブクログ

2019/12/17

デパートの屋上が舞台の連作短篇集。 主人公は屋上名物のうどんを作る店主さくら婆ア。 けれど語りは、屋上にある物たちである。 稲荷社のお狐様や観覧車や地蔵尊だったりする。 屋上の風景を見てはいるけれど、何もできない。 中心にいるのが、酷いダミ声のさくら婆アで、探偵役。 その後、興行...

デパートの屋上が舞台の連作短篇集。 主人公は屋上名物のうどんを作る店主さくら婆ア。 けれど語りは、屋上にある物たちである。 稲荷社のお狐様や観覧車や地蔵尊だったりする。 屋上の風景を見てはいるけれど、何もできない。 中心にいるのが、酷いダミ声のさくら婆アで、探偵役。 その後、興行師の杜田と高校生のタクが ある意味、助手的な役割でメインキャラになってくる。 が、どうにも苦しいのですよ。 いたるところに悪意がにじみ出ていて そういうのを読むのは、本当に苦痛なのですよ。 こういう作品もあったのですねぇ・・・

Posted byブクログ

2016/07/20

北森さんの作品の中では軽めですが、キャラと背景がよいです。時代に取り残されたような屋上と、他の人だったら描かないようなうどんスタンドにいる過去にわけありの頭のきれるおばさんが主人公。杜田とタク、その他の登場人物も世の中の主流から外れた感じで全体的にたそがれた感じがよかったです。

Posted byブクログ

2016/07/03

北森作品コンプのラスト1冊!ということで力んで臨んだところ「んむむ?読んだことあるぞこれ?」と焦るw きっと最初の1篇だけ、なにかのアンソロジーに収録されてたのね~。ふぅ、冷や汗モンだわよww さて、本書はとあるデパートの屋上が舞台。 探偵役はさくら婆ァw うどんスタンドの主で...

北森作品コンプのラスト1冊!ということで力んで臨んだところ「んむむ?読んだことあるぞこれ?」と焦るw きっと最初の1篇だけ、なにかのアンソロジーに収録されてたのね~。ふぅ、冷や汗モンだわよww さて、本書はとあるデパートの屋上が舞台。 探偵役はさくら婆ァw うどんスタンドの主である。 助手は常連客で興行師の杜田と高校生のタク。 それにしても、人が死ぬ事件多すぎw このデパートに人が寄り付かなくなりそうだよ、と余計な心配をしたくなるww まぁ、それはおいといて・・・そうやって次々と発生する事件を,屋上に鎮座まします稲荷社の使い狐,観覧車,ベンチなどのモノたちが1話ごとに語り手となり、それぞれの視点をまじえての連作短篇集。 ラスト1篇は番外編。 盛岡のデパートの屋上で事件に遭遇したタクが主人公に。 どれもなんだかやるせないお話。 でも美味しいうどんを食べに、池袋に行ってみよう!w

Posted byブクログ