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思い出のマーニー(上) の商品レビュー

3.9

54件のお客様レビュー

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2024/03/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻だけの感想は「アニメとほぼ一緒」。アニメは日本が舞台だったけど、原作はイギリスが舞台という違いはあるけど、アンナとマーニーの名前は一緒。夏祭りシーンがアニメでは入っていたけど、原作はそれらはない。代わりに預けられた先のおじさんおばさんが『ビンゴやドミノゲームに行く』シーンがあったり、『あつけし草の酢漬け』を作るためにあつけし草を集めるシーンがある。 文化の違いが面白い。 アニメだと地域との関りがよくわからなかったけど、原作はおばさんたちが近所の家にゲームをしに行ったり、布をわけて貰ったり、あつけし草の酢漬けをおすそ分けしたり、ご近所さんがアンナが夜に海岸にいる事に気が付いて家まで連れて行ってくれたりと、地域のかかわりが深いと思わせるシーンが次々と出てくる。 だから、おばさんはご近所さんとは上手くやってほしいと思っているというのも書かれている。『ふとっちょぶた』と言って、相手を怒らせたりしないようにと。 マーニーとのやり取りも、アニメとほぼ一緒でアニメのシーンが頭に浮かんできた。『マーニーが唐突に出てくる』という事にアンナが戸惑うシーンもある。これ、アニメだと面白がっていたような記憶しかないので、原作は『戸惑い』なのかと思った。 最初、アンナはマーニーに『乞食』と思われていたというのも、原作ならでは……なのかなと。アニメだとこの辺りは規制に引っかかるのもあるだろうし、なかったような。 何回か『こじき』とマーニーがアンナをからかうシーンがあるのも目新しい。 「ふとっちょぶた」と呼ばれたサンドラは、アニメではそんなに意地悪ではなくアンナがいきなり怒り出した感じだった。けど、原作だとしっかりと意地悪な描写がされていてアンナが「ふとっちょぶた」と口にしたくなる気持ちも分かる。アンナの口調をまねたり、ひそひそ話をしたり、悪口を言ってないアンナに対して「(私の)悪口を言って」と言っている。 アニメだと信子(原作ではサンドラ)は「あんたが見えているように見えている」としか言ってなくて悪いようには見えないままに「ブタ」と言われている。アンナがどう見ても「嫌な子」になってるの、原作とは違い過ぎると思ってしまった。 他にもアニメは祭りに行くのを勧められていたりと周りがアンナにやたらと構うけど、原作は基本的にそんなに構われていない。子供であるアンナが好きに動いているのと同じように、大人も大人で好きに動いている感じで、『自由だな』と思ってしまった。 アニメを基に比べてしまうけど、実は私はこの作品はよくわかんないな……と思っている。アニメもだけど、原作も『好みではない』 原作上巻のラストは「ああ、可愛そうなマーニー! あたし、ほんとに、あなたがすきよ」というアンナの言葉が、以前マーニーがアンナに言った言葉だとアンナが気が付くところで終わった。 アンナが「マーニーがいない』事に気が付くのかなと思ったけど、これはたぶん「二人は気が合ってるね」という意味の気づきで、おかしいと思う意味ではなさそう。

Posted byブクログ

2023/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今更のごとく読んでるとか言わない。 出会えてよかったけど…胸の痛む本だな。 私そのものを見ているようでちとつらい。 (ただしアンナがそうなったいきさつは違います) そんな彼女が不思議な子に出会ったとき 運命は変わります。 まるで水が流れるかのように 彼女は動き始めるのです。 だけれども、どうやら秘密がありそうで…

Posted byブクログ

2023/06/05

ジブリの映画から原作を読んでみました。 映画では北海道になっていましたが、舞台はイギリスなのですね。 上巻では、療養に来ていたアンナが不思議な少女、マーニーに出会うまでと出会って仲良くなっていく様子が書かれています。 はたして、マーニーの正体は?

Posted byブクログ

2021/03/08

御多分に洩れずこの年頃ならではの葛藤や不安、大人へのモヤモヤしたものを抱えて日々内面で戦っているアンナ。そんな時に現れたマーニー。唯一の初めての親友。でもどこか不穏で。アンナがどんどん危うい方に導かれている感じがよく伝わってくる。下巻どうなるか。

Posted byブクログ

2021/02/20

子供の頃のお気に入りの作品。アンナに強く感情移入して、幻想的でサスペンスの様な雰囲気の物語に夢中になって読んだ。マーニーとのすれ違いの友情に号泣した。読書体験の思い出が大切過ぎて映像作品は観れない…。

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2018/10/29

アニメ版と原作の差異をチェックするために手に取りました。 映画公開に合わせて訳書が数種類出版されていますが、歴史があり出版当時の挿絵に惹かれ選びました。 上下巻構成です。 上巻はアンナのノーフォークへの旅立ち〜アンナが風車小屋に行く決意をするところまで。 アニメと原作の相違点...

アニメ版と原作の差異をチェックするために手に取りました。 映画公開に合わせて訳書が数種類出版されていますが、歴史があり出版当時の挿絵に惹かれ選びました。 上下巻構成です。 上巻はアンナのノーフォークへの旅立ち〜アンナが風車小屋に行く決意をするところまで。 アニメと原作の相違点 ?アニメ冒頭の「先生に絵を見せようとして発作」はオリジナル ?「ひとんちのにおい」はアニメのような厨二全開嫌悪感丸出しニュアンスでない ?「ふとっちょぶた」はそれなりの外見的な理由があった ?挿絵のマーニーは、アニメ版のようにエロくない(当然) ?アニメ版の漁師小屋へのピクニックはなく、原生林ぽいところへ行きます。 そしてマーニーの瞬間移動が。 ?アンナは、すでに他の子から、独り言を言いながら走る変な子呼ばわりされている。 全体的に、上巻では集中的にアンナとマーニーの絡みが描かれている印象。 急いで読了・返却しようと思いましたが訳書のためか中々スピードが上がりませんでした。 近隣の女児の読書活動を妨害してしまいましたw

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2018/10/08

55:ああ、これは切ない。映像化されたら泣く……かも。下巻も借りてこなきゃ。そういえば、昔読んだ児童文学の主人公はみんなアンナみたいな「ちょっとふしぎな子」だったなぁ。

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2018/07/23

最初はとっつきにくい感じを受けたけど、読み進めるうちに、どんどん夢中になっていきました。 最後はホッとアンナと同じ気持ちを共有できて、温かい気持ちで読み終えました。 最後まで、はっきりした答えは出ないけどアンナとマーニーの交流はとても掛け替えのないものだったし、アンナの成長する姿...

最初はとっつきにくい感じを受けたけど、読み進めるうちに、どんどん夢中になっていきました。 最後はホッとアンナと同じ気持ちを共有できて、温かい気持ちで読み終えました。 最後まで、はっきりした答えは出ないけどアンナとマーニーの交流はとても掛け替えのないものだったし、アンナの成長する姿も追えてとてもよかったです。 小学生や中学生の頃に出会っていたら、ワクワク、ハラハラしながらもっとアンナに感情移入して、素晴らしい読書体験ができたんじゃないかなって思いました。 ジブリ作品も観ましたが、やはり原作の方が丁寧に物事の流れが描かれているので、ジブリ好きの人も是非手にとってみてもらいたいです。

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2018/01/16

「外国の本っておもしろい! ~子どもの作文から生まれた翻訳書ガイドブック」の「3. ファンタジー・冒険」で紹介されていた10冊のうちの1冊。 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「家族・人間関係」で紹介された本。

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2017/08/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

養母の元からとある老夫婦の元へ預けられることになったアンナ。 心を開くことのできる家族も友達もいない。 そんなある日、不思議な少女、マーニーに出会う。 みるみる打ち解け、強くひかれ合う二人だったが…。 スタジオジブリで映画化、『思い出のマーニー』の原作本を読んだ。 今年は児童書を色々と読んでみたいなと思っていたので、ぴったり。 児童書…本当にあなどれない。 海外文学&上下巻の壁にドキドキしつつミーハーな気持ちから読み始めたものの…面白かった! ざっくりあらすじのようなものを読んで何となくこういうこと?と考えていたよりももっと深く、切ないお話だった。 ミステリのようなドキドキ感も味わえるので、先入観をなるべく持たずに読まれる方がおすすめ。 映画を観る前に読んでしまって失敗したかも…!と若干後悔も。 映画を観てからこの本を読んだらどんな感想を抱くのか、今となっては味わえない感覚だけにそちらも気になっている。

Posted byブクログ