過ぎ行く風はみどり色 の商品レビュー

倉知淳(著者)

2010/03/18

2010.02.10 (2) メイントリックと言うか伏線がしょぼい。霊媒師が浅草芸人だったことがなぜわかったのかの説明なし。なんか肩透かし。ストーリーやキャラクターの雰囲気は良いが謎解きの部分はいまいち。

2009/12/31

猫丸先輩シリーズ長編。読むのがもったいなくってとっておいたのだけれど、読まないでいることがもったいなかった（笑）。
「降霊会」といえば当然殺人が起こるに決まってるじゃん、と思っていたら予想通りだったけれど。なんでこんなにも禍々しい雰囲気を感じないかなあ。殺人事件起こるしスリルもあるし盛り上がるのに、全体が妙にすがすがしく感じちゃう。やっぱり猫丸先輩の存在のせいか～！　というか、これが倉知さんテイストの魅力かな。
一番のトリックは……思いっきしひっかかりましたっ！　何の疑問も持たずに、なんとまあ理想的な読者なんだか。

2009/10/07

猫丸先輩シリーズの長編。密室で殺害された会社社長。妻の玲を呼び出す降霊会の直前の事件。
降霊会での殺人と事件解説中の毒殺事件。
インチキ霊媒師とそれを暴こうとする研究生。事故で障害をおった少女。

2009/12/31

注；ネタバレしてます↓

叙述トリック！騙されたー。途中何回か「あれっ」って思ったのですがそこで思考がストップしてました。言われてみればけっこうわかりやすいヒントとか伏線が散らばってますね…悔しい。あーびっくりした。おもしろかった！

2010/02/25

猫丸先輩シリーズの第二弾であり初長編。なかなか猫丸先輩は登場しませんが、怪しげな霊媒師や降霊会といったオカルト要素や、左枝子という儚げな女性の存在など本格ミステリの王道といった演出が随所にされていて、読み応えがあります。猫丸先輩の破天荒な言動の合間に見せる優しさに感動してしまいました。　

2009/10/07

亡き妻に謝罪したい――引退した不動産業者・方城兵馬の願いを叶えるため、長男の直嗣が連れてきたのは霊媒だった。インチキを暴こうとする超常現象の研究者までが方城家を訪れ騒然とするなか、密室状況下で兵馬が撲殺される。霊媒は悪霊の仕業と主張、かくて行なわれた調伏のための降霊会で第二の惨劇が起こる。名探偵・猫丸先輩登場！

2009/10/04

猫丸先輩シリーズ長編。すごい長い（笑）何が素敵って「探偵が事件後に現われる」ことですよ。事件前に居たら「なんでそんなのろのろしてるんだよ防げないで」とか思うんですけども（笑）そして感動したのがラストの解決シーン。さすが猫丸先輩！警察の前で偉そうに喋り倒して犯人暴いて逮捕させるような探偵なんてくだらねーと思いました。真相語るだけじゃ「解決」にはならないんだな。長いから読むのは大変そうですが結構さらさら読めるしこの最後の猫丸先輩の粋っぷりは見て損はない。

2009/10/04

猫丸先輩の長編。トリックに関しては…内緒です(笑)。読んでください。ただ、猫丸先輩の出番は、意外と少ないですので、他の短編集等猫丸先輩をよく知ってから読むと良いでしょう。タイトル同様読後感も良い感じでした。

2009/10/04

隠退した不動産業者の死に続き、怪しげな霊媒師が行う降霊術の最中、当の霊媒師が
殺された。　相次ぐ密室状況の不可能犯罪に挑む、おなじみ猫丸先輩の名推理。
倉知淳が〈天然カー〉ぶりを発揮する、本格長編ミステリ

2011/07/18

切ない話。
最後に猫丸先輩が謎の根幹に迫る話をしたときに、胸がちょっと痛くなった。
ネタとしては卑怯な手法かもしれないけれど、なんか納得したなぁ。
それにしても猫丸先輩はいいキャラクターだなぁと思う。
降霊会の種明かしを猫丸先輩がするところは、想像したら笑ってしまった。
でもやはりこういう長くて重い話に出すよりは、軽い短編で飄々っとした活躍をして欲しいと思う。