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過ぎ行く風はみどり色 の商品レビュー

4.2

50件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

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2012/09/07

フーテンの名探偵、猫丸先輩。いや、日常の謎だけじゃなく本格でも活躍するとは流石。このキャラ、嫌いになれないね。

Posted byブクログ

2012/07/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

①方城兵馬→撲殺(独鈷) ②穴山慈雲斎→刺殺 ③神代知也→毒殺 完璧に騙された、と言える。 何気なく読んでいると気づけないような仕掛け。 しかし、猫丸先輩は事件発生時には現場にいないにも関わらずの考察。 他人の話からよく考えを巡らせられるものだと思う。 正直、左知枝の「神様、神様、お願いです―」というのがどうにも目障りだったのはナイショの話。 左知枝の件について気づかなかったのはそのせいもある気がする、というのは負け惜しみでしょうか。 それでも、読後感は爽やかなので話としてはよいと思う。

Posted byブクログ

2011/10/21

長かったけど読みづらくはなかった。 伏線がしっかりしているけど、すれすれのところをついているわけではないので、ちゃんと読んでいないと面白くないと思う。 猫丸先輩の探偵っぽくない振る舞いに着目するのもあり。

Posted byブクログ

2011/08/28

「あばたもえくぼ」。 「星降り山荘の殺人」に続いて、この作家の作品を読んだのは2冊目なのだけど、前作に続いて登場人物みんなが怪しくない。設定からすると霊媒師がとても怪しいんだけど、なぜか怪しく見えない。 物語では、いわゆる「視線の密室」が起きます。 部屋自体に鍵などはかかって...

「あばたもえくぼ」。 「星降り山荘の殺人」に続いて、この作家の作品を読んだのは2冊目なのだけど、前作に続いて登場人物みんなが怪しくない。設定からすると霊媒師がとても怪しいんだけど、なぜか怪しく見えない。 物語では、いわゆる「視線の密室」が起きます。 部屋自体に鍵などはかかっていないのだけど、関係者の証言から人が出入りできたはずがない、というもの。 いたるところに伏線が張り巡らせてあるので、丹念に読めば「おや?」と思うかもしれないですね。でも…いや、あまり書くとネタバレになってしまうので…控えます。ちょっと説明しづらいです。 文章量は結構あります。 少し冗長な部分もあるので、途中、ダレてしまうのは否めませんが、ヒロインのリリカルな語りが良いアクセントになって、スルスルと読めます。そういう意味では推理小説に慣れてない人でも読みやすいはず。殺人は起こっても読了感はとてもさわやかで温かい気持ちにさえなりますしね。 サスペンス感はほとんどないので、ミステリに緊迫感を求めている人には全くお勧めできませんけど、少し古めかしく、穏やかな優しい物語がお好きな方にはお勧めです。

Posted byブクログ

2016/05/01

文章がとても綺麗。読みやすい トリックは単純ながら、丁寧に細かく敷かれていて謎解きも気持ちいい シンプルに出来が良く、読後感もすっきりしているのでミステリー初心者の人に勧めたい本。

Posted byブクログ

2011/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

倉知淳の第2作目。猫丸先輩の長編。法月綸太郎の解説に「天然カー」とあって、カーなんてあの学習マンガでしか読んだことないけど、言われてみれば外国の推理小説っぽいような。ていうか、昔はこういう長いのをよく読んだよな。正統派といわれるような。夜勤で一気に読めてよかった。左枝子が目が見えない、というのは分かってたのに、神代と大内山を勘違いしてるとこまでは気づかなかった。

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2011/05/20

家族が舞台なのにどろどろせず、見えない悪意を解決。伏線も鮮やかでタイトル通り非常に爽やかな読了感です。猫丸先輩がカッコいい!面白かったです!

Posted byブクログ

2012/10/15

猫丸先輩シリーズ。長編。 タイトル通りの、さわやかでとても読後感のよい話でした。 殺人事件が起こるのですが、犯人を除いては登場人物が皆人情味溢れるいい人だったのが印象的だった。この作者の作風でしょうね。 そして今回も猫丸先輩の毒舌が冴え渡っていて痛快でした。 猫丸先輩みたいに生き...

猫丸先輩シリーズ。長編。 タイトル通りの、さわやかでとても読後感のよい話でした。 殺人事件が起こるのですが、犯人を除いては登場人物が皆人情味溢れるいい人だったのが印象的だった。この作者の作風でしょうね。 そして今回も猫丸先輩の毒舌が冴え渡っていて痛快でした。 猫丸先輩みたいに生きられたら楽しいだろうなぁ。 左枝子が神代に恋焦がれるシーンもよかった。 謎解きシーンでは多少無理があると思う場面もあったけど、散らばってた謎がスーッと元の位置に収まっていくような快感が味わえました。人は見た目が9割とはよく言ったものです(このくらいならネタバレにならんだろう) 結末が何重にも重なってるところが前作同様最後までドキドキさせられます。 前作は重なりすぎてもうお腹一杯!って感じでしたが、今回は丁度いいくらい。

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2010/09/11

猫丸先輩シリーズ長編。 騙された! ちょっとした違和感の正体に気づかなかった。 ただ、ラストの殺人者は気に入らない。

Posted byブクログ

2010/08/22

倉知淳氏の「過ぎ行く風はみどり色」を読む。 氏の初長編作品にして、猫丸先輩シリーズ。 デビュー短編で傍若無人な猫っぷりと、その推理力の高さを見せ付けた猫丸先輩が、長編でどんな活躍を?と期待するも露出は少なめ。 物語は殺人事件の起きた家族二人の視点で進み、驚愕の真相へと向か...

倉知淳氏の「過ぎ行く風はみどり色」を読む。 氏の初長編作品にして、猫丸先輩シリーズ。 デビュー短編で傍若無人な猫っぷりと、その推理力の高さを見せ付けた猫丸先輩が、長編でどんな活躍を?と期待するも露出は少なめ。 物語は殺人事件の起きた家族二人の視点で進み、驚愕の真相へと向かわせる伏線の張り方は超一流。 猫丸先輩が放ったありえない一言もファンには堪らないかも? 何より素晴らしいのが読後の清涼感。 タイトル通りにみどり色の風の過ぎ行く作品、おいらの一押しです。

Posted byブクログ