アウトサイダー・アート の商品レビュー
おもしろくない・・・。アウトサイダーアートがどのようにできたかなど、批評業界の歴史の文脈が多く書かれていて、アウトサイダーアートのどこが魅力的か、についてはあまり書かれていなかった。期待はずれ><頭固い・・・・。
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アウトサイダー・アートの概要を網羅した良書。 巨匠ヘンリー・ダーガーやアドルフ・ヴェルフリ、山下清からの日本のアウトサイダー・アートの系譜まで網羅的に紹介している。
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[ 内容 ] 「アウトサイダー・アート」とは、精神病患者や幻視家など、正規の美術教育を受けていない独学自修の作り手たちによる作品を指す。 20世紀初頭にヨーロッパの精神科医たちによって「発見」されたこの芸術は、パウル・クレー、マックス・エルンスト等の前衛芸術家たちにも多大な影響を...
[ 内容 ] 「アウトサイダー・アート」とは、精神病患者や幻視家など、正規の美術教育を受けていない独学自修の作り手たちによる作品を指す。 20世紀初頭にヨーロッパの精神科医たちによって「発見」されたこの芸術は、パウル・クレー、マックス・エルンスト等の前衛芸術家たちにも多大な影響を与えた。 戦後には、フランスの画家ジャン・デュビュッフェがヨーロッパ各地から作品を収集し、それを「アール・ブリュット(生の芸術)」と呼んで賞賛したことから「価値」が高まった。 近年、日本でもそれらの作品への関心が急速に高まりつつある中、モダン・アートが置き忘れてきた「もうひとつのアート」の魅力に迫る。 [ 目次 ] 第1章 アウトサイダー・アートとは何か 第2章 ヨーロッパ前衛芸術家たちによる賞賛 第3章 アウトサイダー・アートの「発見」 第4章 日本のアウトサイダー・アート 第5章 未知の領域 第6章 描かずにはいられないから描く―五つの展示室から [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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※このレビューにはネタバレを含みます
「未知なるものへの敬意」 しばしば、「精神病患者による前衛的な芸術」と解釈される「アウトサイダー・アート」。「アウトサイダー」=「外部の者」=「社会から外れた人々」という連想がなされるためであろうが、これは全くの誤解であり、此処で言う「アウトサイダー」とは、「美術史的コンテキストの外部にいる者」という意味である。 それは、既成の価値観に縛られない生身の表現であり、その為社会から少し距離を置いた位置にいる精神疾患を抱えた人間に見出されることが多いのは事実である。 彼らは一般的な「アーティスト」達のように美術史的なコンテキストに則った戦略を以てそれを鑑賞する人々に向けて作品を描くのではなく、ただ、自分の為に、内的な衝動にしたがって描いている。 その純粋で加工されていない生身の人間の表現が、しばしば私たち鑑賞者に大きな感動を与えるからこそ「アウトサイダー・アート」というジャンルが確立したのである。 彼らは、自分の為に描いているが為に、作品を他者に積極的に見せようとはしない。それ故に、彼らに働きかけ、その才能を見出す「キュレーター」が「アウトサイダー・アート」には不可欠である。 ヨーロッパ美術においては、はじめそのキュレーターの役割を「前衛芸術の旗手」を自負するアーティスト達が担っていた。ドイツ表現主義やシュルレアリスムの画家達である。しかし、彼らはアウトサイダー達を賞賛する為というよりは、その突き抜けた前衛的作品と自らの作品の類似性を誇張することによって、自分たちがまさに前衛芸術を体現していることを権威付けようとしていたのである。その精神的不安定さを忌避して、アウトサイダー・アートの作者であるアウトサイダー達とは殆ど関わりを持とうとはしていなかったのである。このような態度はしばしば現代を生きる我々の中にも別の形でみられるのではないか。精神疾患を抱えた人間たちの一挙一動に注目し、その成果を商業主義的に盛り上げて自分たちの博愛精神を愛撫する。その反面、日常生活において彼らを尊重しているかといえば決してそうはならない。このような偽善的態度が精神病患者達の周りにはいつもつきまとっている。それが美術の世界でも同じように巻き起こっていたのである。 しかし、時が流れるにつれ、アウトサイダー達を真摯に見つめ、その作品を純粋な感動への熱意から世に広めようとする人間が増えてくる。そんな人間たちの手によって、数多くのアウトサイダーが社会にアーティストとして認知されてゆく。 たしかに、「アウトサイダー・アート」がそのままジャンルとして確立してしまうことで、そこに美術史的コンテキストが付き纏い本来の輝きが失われてしまうのではないかという懸念も筆者にはあったのではないかと思われる。しかし、彼らは「美術史的教養」に毒されていないがため、それぞれが自己完結的なアーティスト足りうるが為に、アウトサイダー・アートの純粋な芸術性は失われることはない。そう結論付けている。 本書では、筆者がアウトサイダー・アートの歴史と多くのアウトサイダー達の芸術作品を紹介している。 個人的に特別興味が湧いたのが、 フェルディナン・シュヴァルの「理想宮」や富塚純光氏の作品群。また、アドルフ・ヴェルフリの自叙伝も大変興味深い。 作品の画像が豊富に載っていて大変参考になる一冊。
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精神病の金満家が建てた不気味な建築物・二笑亭の話と交霊術を行った結果絵を描けるようになった人らのエピソードが個人的に面白いと感じた。アウトサイダー・アートの魅力と楽しみ方を解説。
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2008/1 知的障害者などによって描かれたアートについて書かれている一冊。このような作品が産まれた背景にはいろいろなことが考えられるが、一通り考察した上で、純粋に芸術を楽しもうと語っている。
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丁度、去年(2003)の秋の物思いに耽っている頃に出会った。「本来、アウトサイダー=アートなんじゃないの」とか、思わせてくれる一冊。 まー、書評は他に任せるとして、結構好きです僕は。 なんでだろう、こういう本は、本当に心地いい。 フィーリングというんだろうか。 おそらく、これから...
丁度、去年(2003)の秋の物思いに耽っている頃に出会った。「本来、アウトサイダー=アートなんじゃないの」とか、思わせてくれる一冊。 まー、書評は他に任せるとして、結構好きです僕は。 なんでだろう、こういう本は、本当に心地いい。 フィーリングというんだろうか。 おそらく、これからの僕の人生において、大いなる意義を見出さしてくれた一冊といっても過言じゃない。 とにかく、読んでほしいなー。
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