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戦下のレシピ の商品レビュー

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17件のお客様レビュー

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2012/05/18

内容はタイトル通り。 奇抜&切羽つまった感あふれる工夫料理の数々。実際、レシピなんてあるようでなかったんだろうな~…ってのが分かる。 一番の衝撃:「うどんかん」 ネバネバもっちり「里芋お萩」は、「おいしそう!食べてみたい!」と横から覗き読んでた友人が言ってました。

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2012/04/16

婦人雑誌のレシピから戦争当時の状況を知る興味深い本でした。 普段、何を食べていたのか?日常のこと故に、その苦しさが見えてきました。面白い切り口です。 日本の状況がわるくなるほど、レシピというか、材料もやばくなる。想像越えてました。

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2011/12/15

戦前から発行され、戦時中も休刊・廃刊に追い込まれなかった婦人雑誌の料理ページをもとに、戦下の食生活をひもとく、という一冊。漠然とただ「食糧難」の一語でしかイメージしていなかったが、さまざまな側面が見えて興味深く読んだ。 難を云えば、本文と雑誌記事からの抜粋で構成された段組みの紙面...

戦前から発行され、戦時中も休刊・廃刊に追い込まれなかった婦人雑誌の料理ページをもとに、戦下の食生活をひもとく、という一冊。漠然とただ「食糧難」の一語でしかイメージしていなかったが、さまざまな側面が見えて興味深く読んだ。 難を云えば、本文と雑誌記事からの抜粋で構成された段組みの紙面が読みにくい。 印象に深く残ったのは、社会がどんなに困窮し、食糧が不足して料理ページが貧相になっても「素晴らしいお味です」「お客様にも大いばりで出せます」「お子様も満足です」と品をとりつくろって書いている婦人雑誌の語調・論調だ。誌面に取り上げられる料理が開戦時から徐々に質の低いものになってゆき、終戦前後には芋のツルや雑草混じりの雑炊といったものになるにつれ、虚勢ともとれるその語調は次第に悲しささえ感じさせるものになってくる。 しかし不況の現代で節約レシピを説いたり、原発事故以降節電を声高に主張したりしつつも、懸命に明るく努めている昨今のマスメディアも、本質的に似たようなものかも知れない。

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2010/11/21

婦人雑誌は日本の誇る近代文学で栄養の大切さを婦人たちに教えた。 戦争が厳しくなるにつれて、それらの雑誌のページ数も少なくなったしカラーでなくなった。 「我が地方」の料理として朝鮮、満州の料理も紹介されていた。当時は日本だったのだ。 節米の呼びかけで、穀物を米に混ぜていた。 コメ不...

婦人雑誌は日本の誇る近代文学で栄養の大切さを婦人たちに教えた。 戦争が厳しくなるにつれて、それらの雑誌のページ数も少なくなったしカラーでなくなった。 「我が地方」の料理として朝鮮、満州の料理も紹介されていた。当時は日本だったのだ。 節米の呼びかけで、穀物を米に混ぜていた。 コメ不足の原因は、朝鮮の凶作にあった。 祖母は戦後にもう砂糖は食べられないんじゃないか、と言っていた。祖父は戦争中にカボチャばっかり食べていたから、カボチャが嫌いだった。 父も餓え死に寸前だったそうだ。母も痩せているのは、戦争の食糧不足だ。だから、私も痩せているのか。。 もう戦争は絶対にダメだね。日本人のアイディアと戦後復興はすごい。 美味しい料理が腹いっぱい食べられる現代日本に感謝。

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2010/07/01

[ 内容 ] 雑炊、すいとんだけではなかった戦争中の多彩なメニュー。 米がない! 食料がない!そのとき人々はどうしたか。 日中戦争、太平洋戦争、敗戦までの食生活史を網羅。 こんなものまで食べていた! 究極の非常食を再現。 戦争中の味がリアルに体験できるレシピ満載。 写真で見る戦争...

[ 内容 ] 雑炊、すいとんだけではなかった戦争中の多彩なメニュー。 米がない! 食料がない!そのとき人々はどうしたか。 日中戦争、太平洋戦争、敗戦までの食生活史を網羅。 こんなものまで食べていた! 究極の非常食を再現。 戦争中の味がリアルに体験できるレシピ満載。 写真で見る戦争中の暮らし。 食べられる野草図鑑つき。 「ぜいたくは敵だ」の時代の台所と食卓に迫る読めて使えるガイドブック初登場。 [ 目次 ] 1 昭和のモダンな食文化(戦前のレシピ)(農村の食と都市の食;婦人雑誌と家庭の料理) 2 総力戦は節米から(日中戦争下のレシピ)(料理にも大東亜共栄圏の影;節米料理ってなんだ ほか) 3 お台所の戦闘配置(太平洋戦争下のレシピ)(配給時代の食生活戦争;たんぱく源を結集させろ! ほか) 4 壮絶な決戦非常食(空襲下のレシピ)(戦争末期はサバイバル;いもとかぼちゃの下剋上 ほか) 5 戦争と食生活(焼け跡のレシピ)(戦下のレシピから見えるもの;なぜ戦争は食糧難を招くのか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2009/10/04

戦争末期の食糧難の時にも料理レシピが載っている婦人雑誌が出ていたことがおどろき わら半紙で薄く綴じることになっても出版するのは主婦啓蒙への執念かな。。 それもちょっとこわいけど だんだんと食料が乏しくなっていくのがわかりやすく、 乏しくなるほど手間がかかっていく過程にもうなずける...

戦争末期の食糧難の時にも料理レシピが載っている婦人雑誌が出ていたことがおどろき わら半紙で薄く綴じることになっても出版するのは主婦啓蒙への執念かな。。 それもちょっとこわいけど だんだんと食料が乏しくなっていくのがわかりやすく、 乏しくなるほど手間がかかっていく過程にもうなずける あとがきの作者の言葉に同感です

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2011/08/06

太平洋戦争中に婦人雑誌に掲載されたレシピ?!えっと、戦争中にも雑誌って発行されてたの?お料理記事なんてのんきなページもあったの??ええ、あったんです。のんきでも何でもなく、大真面目で。祖父母やおじおば、両親がこんな時代を生きてきたのかと考えただけで、涙がでてきます。全国民必読の一...

太平洋戦争中に婦人雑誌に掲載されたレシピ?!えっと、戦争中にも雑誌って発行されてたの?お料理記事なんてのんきなページもあったの??ええ、あったんです。のんきでも何でもなく、大真面目で。祖父母やおじおば、両親がこんな時代を生きてきたのかと考えただけで、涙がでてきます。全国民必読の一冊。

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