ルチアさん の商品レビュー
「たそがれ屋敷」と呼ばれるお屋敷にすむ姉妹のお嬢様たちのところへ、 ある日ルチアさんというお手伝いさんがやってきます。 物語はこのあたりから始まります。 姉妹のおとうさんは船にのって世界中をまわっていますから なかなか姉妹のところには帰れません。 姉妹にとってたまに帰るお父さん...
「たそがれ屋敷」と呼ばれるお屋敷にすむ姉妹のお嬢様たちのところへ、 ある日ルチアさんというお手伝いさんがやってきます。 物語はこのあたりから始まります。 姉妹のおとうさんは船にのって世界中をまわっていますから なかなか姉妹のところには帰れません。 姉妹にとってたまに帰るお父さんから聞く外国の話は 何物にもかえられない宝物でした。 そしてこのお手伝いのルチアさんが、 姉妹の宝物に共通する何かを持っていることに気がつくのです。 キーワードは水色。 姉妹の宝物の水色の宝石のような石と ルチアさんの秘密の食べ物。 やはりどこかでつながっているのでしょう。 幼少の頃に夢中になっていたものや 幼いころの思い出に通じるもの、 そこから未来への夢を感じた大事なもの そんなかけがえのないものを 慈しむ純粋な気持ちを思い出させる本でした。
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ここにレビューを書きました。 http://blog.goo.ne.jp/luar_28/e/3dcb501ebc9c094f49a810240e59ed4d
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私の好きな世界です。どことなく不思議な可笑しさがあり、また、絵もすごく合っています。絵と物語の世界が溶け合って、とてもいいです。
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「ねえ、ルチアさん、なにかを飲んでるんでしょう?そんなふうに光る水色のもの」〈たそがれ屋敷〉と呼ばれる大きなお屋敷に、奥様と二人の娘、二人のお手伝いさんが住んでいました。そこにある日、3人目のお手伝いさん、ルチアさんがやってきます。子どもたちには見えていました。ルチアさんのたまご...
「ねえ、ルチアさん、なにかを飲んでるんでしょう?そんなふうに光る水色のもの」〈たそがれ屋敷〉と呼ばれる大きなお屋敷に、奥様と二人の娘、二人のお手伝いさんが住んでいました。そこにある日、3人目のお手伝いさん、ルチアさんがやってきます。子どもたちには見えていました。ルチアさんのたまごのような体が、水色にぴかぴか光るのが。
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恥ずかしながら初高楼方子。雰囲気のある語りで、でも雰囲気だけでとどめずに、幸福ってなんだろう、深く思いを致すこととはどういうことなんだろう、ということを、少しの苦みを交えながら描いてゆくのがすごいと思った。べつの作品も読みます。
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「どこか遠くのきらきらしたところ」を探す夢追い人も、「ここ」でしっかり生きていく人も、どちらを向いているかの差はあれど、幸せになりうる。 でも、その「どこか」が「ここ」だったら、いつも幸せでいられるのかもしれない。 といいつつ、幸せの形は人それぞれで、「どこか」を「ここ」にでき...
「どこか遠くのきらきらしたところ」を探す夢追い人も、「ここ」でしっかり生きていく人も、どちらを向いているかの差はあれど、幸せになりうる。 でも、その「どこか」が「ここ」だったら、いつも幸せでいられるのかもしれない。 といいつつ、幸せの形は人それぞれで、「どこか」を「ここ」にできる才能をもって幸せになる人だけが正しいのではなく、「どこか」はどこなんだろうかと「ここ」で考えつづける幸せもあったりする。 という寛容さが良いです。 詳しい感想⇒http://melancholidea.seesaa.net/article/14819741.html
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