俳人漱石 の商品レビュー
漱石が作った俳句を、…
漱石が作った俳句を、初期のものから後期のものまでピックアップして評して下さいます。なんと、著者と漱石と子規の対談で!過去のことを振り返り振り返り批評や会話を交わす漱石・子規と、彼らに現代人として絡み、ツッコミを入れる著者。時代を超えた掛け合いがとても面白かったです。
文庫OFF
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漱石、子規、著者の架空鼎談を通じて、漱石の膨大な俳句のなかから百句を論評したもの。架空鼎談は失敗作も多いけど(一人は相槌を打ってるだけ、とか)、本書は3者が突っ込みを入れ合ったりしていて、とても面白い。 「俳人漱石」はユーモアや余裕に溢れていたのに、そうした側面は、小説では後期...
漱石、子規、著者の架空鼎談を通じて、漱石の膨大な俳句のなかから百句を論評したもの。架空鼎談は失敗作も多いけど(一人は相槌を打ってるだけ、とか)、本書は3者が突っ込みを入れ合ったりしていて、とても面白い。 「俳人漱石」はユーモアや余裕に溢れていたのに、そうした側面は、小説では後期3部作から失われていくようにも思われた。
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現代俳句の代表作家の一人である著者が、漱石の俳句をフィクションながら、漱石、子規、著者の鼎談方式で鑑賞する(野心的な?)取り組みである。 小説家漱石になる前に既に俳人漱石としてデビューしていたとは知らなかった。もっとも漱石の親友である子規が選者となり、新聞その他に掲載したので、...
現代俳句の代表作家の一人である著者が、漱石の俳句をフィクションながら、漱石、子規、著者の鼎談方式で鑑賞する(野心的な?)取り組みである。 小説家漱石になる前に既に俳人漱石としてデビューしていたとは知らなかった。もっとも漱石の親友である子規が選者となり、新聞その他に掲載したので、子規の贔屓の引き倒しと思いしや・・・子規は漱石の着想力を評価していたようである。 「明治29年の俳句界」という子規の評論が新聞「日本」に掲載された中で、子規は碧梧桐、虚子等の新派の俳人達を大々的に紹介したあと、漱石についても「漱石は明治28年始めて俳句を作る。始めて作る時より既に意匠において句法において特色をあらわせり。その意匠極めて斬新なる者、奇想天外より来りし者多し」 斬新さを好んだ子規は従来の発想法から飛躍した漱石の発想を評価していたのだろう。 ・・・等々漱石の俳句の背景や当時の情況を色んな文献からの引用もふんだんに盛り込み、それを子規の口を借り、また著者自ら喋り、俳人漱石像を浮かび上がらせようとする試みは面白い。漱石の俳句に興味のある方は一読をお勧めします。
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[ 内容 ] 夏目漱石は作家になる前は俳人だった。 特に英語の教師として赴任した松山時代から熊本時代にかけて、友人・正岡子規の影響もあって、句作に熱中し、新進の俳人として時めいていた。 二千五百をこえる漱石の俳句から百句を選び、滑稽、ユーモア、ことばあそびにあふれる漱石俳句の世界...
[ 内容 ] 夏目漱石は作家になる前は俳人だった。 特に英語の教師として赴任した松山時代から熊本時代にかけて、友人・正岡子規の影響もあって、句作に熱中し、新進の俳人として時めいていた。 二千五百をこえる漱石の俳句から百句を選び、滑稽、ユーモア、ことばあそびにあふれる漱石俳句の世界を、漱石・子規と対話しながら紹介する。 [ 目次 ] 1 俳人になるまで 2 俳人・愚陀仏 3 二人句会 4 ときめきの俳人・漱石 5 俳人から小説家へ [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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