徳川四天王(下) の商品レビュー
歴史物で意外と書けそうで苦労しそうなのが家臣の話のような気がする。数少ない参考文献から知識を得て実話というよりもある程度の空想の世界を作り上げていかないと書けないような気がする。たとえば武田家の24将などはコミックにはなっているもののそれをすべて描ききれているわけではないし、本作...
歴史物で意外と書けそうで苦労しそうなのが家臣の話のような気がする。数少ない参考文献から知識を得て実話というよりもある程度の空想の世界を作り上げていかないと書けないような気がする。たとえば武田家の24将などはコミックにはなっているもののそれをすべて描ききれているわけではないし、本作が舞台となる徳川家にしても徳川四天王は有名ではあるが、それに12将を加えて徳川16神将などすべて名前が浮かんでくるわけではないから難しさを感じる。 「徳川四天王」 酒井忠次・本多忠勝・榊原康政・井伊直政の4将を徳川四天王と呼ぶ。 忠次は親族でありながら隠居後は信康の一件から寂しい余生を過ごし三河ではなく、京でひっそりと亡くなる。他の三将も江戸からは離れた場所で幕府ができたのちは武勇伝などなく、ひっそりと亡くなる。内容的にはほとんどがフィクションのようにも思うのだが、要所要所は押さえてあるので面白く感じる。
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徳川家康の生母・お大の方は、家康を産む際、四天王が家康を守るという約束を受けた夢を見た。 「家康に過ぎたるもの」とまで評された本多忠勝を中心に、家康の寵臣・井伊直政、榊原康政、家康の叔父・酒井忠次ら「徳川四天王」の活躍と衰退を描いた長編。
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徳川家の四天王酒井忠次・本多忠勝・榊原康政・井伊直政をテーマにした小説。 のはずなんですが、メインは本多忠勝で他の三人はサブ的な扱いです。 あまり指摘されることもありませんが、固く団結していた徳川家でも当然派閥争いはあり、豊臣家の様に武官対文官の対立はあったかもしれませんね。...
徳川家の四天王酒井忠次・本多忠勝・榊原康政・井伊直政をテーマにした小説。 のはずなんですが、メインは本多忠勝で他の三人はサブ的な扱いです。 あまり指摘されることもありませんが、固く団結していた徳川家でも当然派閥争いはあり、豊臣家の様に武官対文官の対立はあったかもしれませんね。 本作は謀将真田昌幸〈上〉や徳川御三卿など面白い本を書いている筆者にしてはなにか物足りないですね。 読んだ時に感じたのですが、なんか博物館の解説書を読んでいるような気がします。 一番盛り上がりそうな戦闘シーンも軽くふれる程度ですし、4人をまとめて扱ってしまったので焦点がしぼりきれなかったんですかね。 どうせなら一人一人を主人公にした4巻組でも面白いと思うのですが。 それだけの価値はある4人だと私は思います。 文章が簡単で説明も丁寧なので歴史小説初心者には読みやすいですが、その他の人には物足りないでしょうね。 電車の中で軽く読むにはいいのかもしれませんね。 あまり面白い本だと熱中しすぎて乗り過ごしてしまう危険性がありますからね(笑)
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