のっぽのサラ の商品レビュー
善き。 児童書として素晴らしい。長さといい、短さの中での起承転結も素晴らしい。 子どもが新しく来てくれたサラが地元の海を懐かしんで立ち去ってしまわないかドキドキする感じ。 サラがまた男勝りに活動的で思慮深いステキな女性である事。 アメリカの大きな大地の感じとまた、メイン州の海辺の...
善き。 児童書として素晴らしい。長さといい、短さの中での起承転結も素晴らしい。 子どもが新しく来てくれたサラが地元の海を懐かしんで立ち去ってしまわないかドキドキする感じ。 サラがまた男勝りに活動的で思慮深いステキな女性である事。 アメリカの大きな大地の感じとまた、メイン州の海辺ののんびりした感じといい、日本にないものを子どもながらに感じられるところもまたとても良い。 続きを読みたい。
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弟が生まれた翌日お母さんが亡くなったという衝撃の始まりだったけれど、代わりになってくれるかもしれない人を新聞広告を通じて探し、それを見た人と手紙をやりとりする様子がほほえましく、特に子どもたちが、自分たちを嫌いにならないか心配する様子がいじらしかったです。 挿絵もすてき。 中高...
弟が生まれた翌日お母さんが亡くなったという衝撃の始まりだったけれど、代わりになってくれるかもしれない人を新聞広告を通じて探し、それを見た人と手紙をやりとりする様子がほほえましく、特に子どもたちが、自分たちを嫌いにならないか心配する様子がいじらしかったです。 挿絵もすてき。 中高学年の子に読んでほしい。
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パパが新聞広告を出し、アンナとケイレブのママになってくれる人を募集する。その広告に返事をくれたのが、のっぽでぶさいくなサラだった。1ヶ月間は、一緒に過ごしてみるお試し期間。果たしてサラはママになってくれるのか。短いけれども素朴で温かい物語だった。 「サラがうちに来てほしい」という子供たちの願いが、いつの間にか自分の願いになっていた。「来てくれるのか、帰っちゃうのか」と不安になりながらも、サラと過ごす時間がかけがえのないもののように感じながら読んでいた。恋をしている気持ちと同じではないけど、遠からずというような。嫌われたくない、自分たちやこの家を好きになってほしい。故郷に帰ってほしくない、ここに残ってほしい、という気持ち。 サラにママになってほしいアンナとケイレブは、故郷の海を恋しがるサラに不安を募らせながらも、大草原の中でサラと一緒に楽しく過ごす。花を摘んだり、歌を歌ったり、干し草の山を滑り降りたり、サラの方言「あたりきよ!」をみんなで真似したり…。こうした一つ一つの時間を愛おしく思った。 そして、いつのまにか、優しくも少し破天荒なサラに惹かれ、子供たちのようにサラが「うち」にきてほしいと心から願うようになった。だから、サラが干し草の山のことを「うちの すなはま」と手紙に書いた場面では、胸が熱くなった。サラが海をもってきてくれたという結末が、本当に素敵。
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決して悪い読後感ではないのだが、あまりにもあっという間の読み終えてしまったので、少々物足りなさが残った。 もう少しサラの心情が、子供たちの言葉ではなくサラの言葉(行動)で書かれているとよかったかなあ。 子どもたちが純粋にお母さんを欲しがっている様子はよく伝わってきました。
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作者の「テディが宝石を見つけるまで」があまりにも好きだったので、30年も前に書かれたこの作品が気になって読んでみました。 パパが子どもたちのために新聞広告を出して、花嫁候補のサラがやってくることになる。 1ヶ月ほど一緒に住んだら、その後は本当のママになってくれるかもしれない。サ...
作者の「テディが宝石を見つけるまで」があまりにも好きだったので、30年も前に書かれたこの作品が気になって読んでみました。 パパが子どもたちのために新聞広告を出して、花嫁候補のサラがやってくることになる。 1ヶ月ほど一緒に住んだら、その後は本当のママになってくれるかもしれない。サラがやってくる前の、子どもたちとの手紙のやりとりから、読者もすぐにサラに夢中になってしまう。歌とか、海、とか。素敵なアイテムに惹き付けられる… ママを知らない弟のケレイブ、ママを恋しく思いながらも、サラに焦がれるアンナ。子どもたちを心から愛する素敵なパパ。優しい人たちと、どうぶつたち。厳しい自然の姿。メイン州から草原にやってきて、海を恋しがるサラを心配する子どもたちの気持ちが細やかに描かれているから、ねこのアザラシちゃんの足の、トンとした軽い重みまで手に取るように伝わってしまう。華やかではなくとも、素朴で素敵な物語でした。
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短いお話ですが、じんとくるいいお話でした。 新聞広告でお嫁さんを募集し、それに応じてくれたサラが、試しに一ヶ月ほど滞在するために、大草原に暮らす家族の元へやってきます。 サラは自分たちを好きになってくれるだろうか。この土地を、この家を、好きになってくれるだろうか。帰ってしまわない...
短いお話ですが、じんとくるいいお話でした。 新聞広告でお嫁さんを募集し、それに応じてくれたサラが、試しに一ヶ月ほど滞在するために、大草原に暮らす家族の元へやってきます。 サラは自分たちを好きになってくれるだろうか。この土地を、この家を、好きになってくれるだろうか。帰ってしまわないだろうか。と心配になりながらも、サラのことをどんどん好きになっていく子供たちが可愛らしくも愛おしいです。
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どこまでも広がる緑の大草原。 そこにある、小さな家にすむ幼い姉弟の元に、新聞広告の花嫁募集記事を見て、兄の結婚のため、家を出なくてはならないサラが、試験的にやってくる。 遠くの海辺に住んでいたサラは、のっぽでぶさいくであるが、とてもさわやかな女性である。 恋愛小説のヒロイン...
どこまでも広がる緑の大草原。 そこにある、小さな家にすむ幼い姉弟の元に、新聞広告の花嫁募集記事を見て、兄の結婚のため、家を出なくてはならないサラが、試験的にやってくる。 遠くの海辺に住んでいたサラは、のっぽでぶさいくであるが、とてもさわやかな女性である。 恋愛小説のヒロインにはなれないかもしれないけれど、とても、温かいぬくもりのある人物として描かれている。 ヒロインには、なれないサラの代わり?に、この物語の主人公は幼い姉弟の姉娘アンナとなっている。 そのアンナの視点からこの物語が描かれているせいか、この本は、やさしさと、切ないまでに母親を求める気持ちにあふれている。 そして、その母親を求める気持ちを、生まれてすぐ母親を亡くした弟のケレイブは「歌」という言葉で表現する。 母親は、歌を歌ってくれる人だと・・・。 そして、そんな姉弟に歌を歌ってくれたサラに、姉弟は、ずっといて欲しい、母親になって欲しいと願い、 そのことばのひとつひとつに一喜一憂する。 「冬の間」「うちのすなはま」「そのうち」・・・。 だからこそ、馬車の乗り方を覚えて、ひとりで町に出かけてしまったサラが「もう帰ってこないのでは」と、姉弟は不安になってしまう。 「どうして?」 けれど、サラは帰ってくる。自分の住みなれた海の色である青と緑を灰色を、草原の絵に加えるために・・・。 どこに住んでいても恋しいものはある。誰といても寂しい時もある。 けれど、自分の居場所は、自分が決めた場所にある。 「(自分の生まれ故郷の)海は恋しいけれど、姉弟に会えないほうが、もっと寂しい」 そんなサラの言葉が、それを象徴しているのではないだろうか? この物語で、サラが居場所を定めるまでの軌跡は描かれていない。 しかし、サラの肩肘はらない生き方から、とても自然に決めたのではないだろうかと思う。 無理をして生きても自分の居場所は見つからない、自分は自分、それ以上でもそれ以下でもない。 故郷である海への恋しさを正面からとらえ、そこから逃げず、あるがままを受け入れる彼女はとても強い。 そんなしなやかな強さをもつ女性に私もなりたいと思う。
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これは子どもたち、とりわけケイレブの可愛らしさ、健気さで、ぐっとくる小説。児童書ではあるが、本当に泣けるのは子どもを知っている大人だと思う。 子ども達の母の愛を求める姿、サラからの手紙を心待ちにする様子、サラがいなくなるのではないかという不安に胸を潰されそうな様子。それを裏切るよ...
これは子どもたち、とりわけケイレブの可愛らしさ、健気さで、ぐっとくる小説。児童書ではあるが、本当に泣けるのは子どもを知っている大人だと思う。 子ども達の母の愛を求める姿、サラからの手紙を心待ちにする様子、サラがいなくなるのではないかという不安に胸を潰されそうな様子。それを裏切るような物語だって書けただろうが、ちゃんとほっとできるように書かれている。 それにしても、新聞広告で花嫁を募集し、文通しただけの見ず知らずの人と結婚しようなんて、今では考えられない。史実に基づいてはいるのだろうが、とんでもないことになった人もいただろう。昔の人は選択肢がなかったとはいえ、勇気があったなあ。
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サラの ☆あたりき☆ は 当たり前 とは違う。 私も時々声に出して言っちゃう。 元気がでるから。
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質の良い児童文学、という印象。ちょっと物足りない感じもしましたが、普段アクの強い本ばっかり読むのが悪いのかも。いいものはいいです。
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