白い巨塔(第1巻) の商品レビュー
人が多くて頭がこんがらがってしまった、、、 人を救うという病院であんなパワーゲームが繰り広げられてるなんて、知りたくないと思いつつ 先輩に勧められて2巻へすすむ! 純粋に助けたいとか、そんなお医者さんばかりではないのかねー。
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全巻感想。 長かったけど面白かった。とにかく財前っていう欲も実力も人以上にあるキャラクターが面白い、嫌な奴だけどラストは痺れた。 医学的知識が殆どない状態からスタートしたとあとがきで書いてあったけど、そこからここまでの話を作った事に驚く。
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華麗なる一族に続いて、本作も読了。4、5巻は読者の声に押される形で執筆したとのことを後で知る。医療、裁判シーンの表現には、著者の並々ならぬ勉強が感じられ、どのシーンも気を抜けない描かれ方をしていた。非常に読み応えのある作品。
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再読。 時代の流れを感じさせない筆力。 「文化アパート」があったり、携帯電話の描写がないことから昭和であることは分かるけれど、古い時代の物語という印象はない。 1巻は教授選前半まで。 唐沢・江口ドラマからももう20年くらい経つかな。観たいけれど今のところDVD購入しか方法が...
再読。 時代の流れを感じさせない筆力。 「文化アパート」があったり、携帯電話の描写がないことから昭和であることは分かるけれど、古い時代の物語という印象はない。 1巻は教授選前半まで。 唐沢・江口ドラマからももう20年くらい経つかな。観たいけれど今のところDVD購入しか方法がない。 ※唐沢・江口ドラマは2003年、15年前でした。
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1-3巻が元の"白い巨塔"、4-5巻が"続・白い巨塔"。 大学病院内での教授の座をめぐる権力争いとその渦中で起こる医療ミスをめぐる裁判を描く。教授選挙の決着と医療ミス第一審判決までが本編、学術会議会員選挙と控訴審判決までが続編。 昭和の金...
1-3巻が元の"白い巨塔"、4-5巻が"続・白い巨塔"。 大学病院内での教授の座をめぐる権力争いとその渦中で起こる医療ミスをめぐる裁判を描く。教授選挙の決着と医療ミス第一審判決までが本編、学術会議会員選挙と控訴審判決までが続編。 昭和の金と力の時代を描き切った作品。その意味では本編完結までが純粋な作品。 本編の医療ミス裁判の現実社会での反響が大きく、作成された続編では、裁判と主人公の身に起こる異変が並行して進む。結末は裁判と天命により主人公の人生にけりがつけられる一方、単なる悪役ではない誇り高き医療者の一面を示して終わる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この作品は、主人公の財前は悪役として、財前を告発した患者さん家族の味方となった里見は正義として描かれているが、実際には、財前はむしろ被害者であって、本当の悪人は里見なのではないか。 物語の序盤、財前は、手術した患者さんの肺転移を見逃す。まわりはそれに気がつきつつ、誰もそれを財前に進言できないままに状態は悪化する。里見もまた、財前に「これは肺転移だ」と進言したはずだけれど、結局生検は行われることなく、患者さんは亡くなってしまう。 患者さんの経過において、もちろん責任者は主治医であった財前だけれど、患者さんは結局亡くなってしまったとはいえ、訴訟を回避できた可能性は無数にあった。肺転移した胃癌に対して、昭和40年代の医療でできることはほとんど無かっただろうから。 ところが『正義の人』である里見があの場所にいたことが、そうした可能性を閉ざしてしまった。 「対等な関係」にある誰かが「正義の人」であったとき、その組織で致命的な失敗が起きる確率は飛躍的に高まってしまう。 ぶっちゃけ、「白い巨塔」の里見という人は、一緒に働くにはけっこう厳しい。 何か問題を発見すると、里見は「これは問題だ。君はこうするべきだ」といったやりかたで問題を指摘する。プレゼンテーションのありかたとして、これは微妙に挑発的で、「売り言葉に買い言葉」的な状況に陥りやすい。 里見の助言は、それを受け入れる側に「ただ負ける」のではなく「大きく負ける」ことを強要する。兵隊の位が異なっているのなら、特に相手が明らかな上役ならば、こうした言い回しは全く問題にならないけれど、対等な関係という、組織においてバランスを保つのが難しい状況において、「大きく負ける」ことを素直に呑むのは難しい。 同じ状況に置いて、里見が常にヘラヘラとした、いっそ財前に「ちゃん」付けで呼びかけるような態度の人物であったら、白い巨塔のような問題は発生しなかった。 財前に見逃しがあって、里見がそれを見つけたとして、「財前、お願いだからこの検査をやってくれないか?」とか言って、財前の肩にでも手をかけながら頭下げていれば、必要な検査が提出されて、問題はそのまま収拾したのではないかと思う。 火が嫌いな人と、火を消すのが好きな人とがいて、同じ「消す」ことを目指しても、問題に対する態度はずいぶん異なる。 火が嫌いな人は真っ先に火を消すけれど、火を消すのが好きな人は、結果的に火を大きくする方向に舵を切ることが多い。 火消しを公言する人は、火が大きくなるまで待ってしまったり、案外放火が好きでもあって、こういう人と一緒にやるのはリスクが高い。 この手のタイプは、公務員、それも学校教員に多い気がする。 大ざっぱに「クズ」と「正義」がいるとして、患者さんの状態悪化を見逃した財前は人間のクズであったのかもしれないけれど、里見も同じようなタイプのクズなら、白い巨塔の物語は成立しない。 「クズ」と「正義」には使いどころがある。対等な関係を作らざるを得ない場所に「クズ」と「正義」を配置すると、たいていろくでもないことになる。対等に組んだ「クズ」同士はうまくいく。同じことを「正義」でやると殺しあいになる。 「正義の人」は、上司と部下しかいない、対等が存在しないところに置いて、上下を「クズ」で挟むと馬車馬のように働いて、組織全体の生産性が向上する。 白い巨塔の物語というのは、財前の失敗ではなく人事の失敗であって、同僚に恵まれなかった財前の物語であったのだと思う。 #読書記録 #白い巨塔 #正義の人 #公務員 #組織内人事
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いつか読みたいと思っていた作品。 国立浪速大学附属病院の第一外科の助教授、財前五郎は医長の東教授の停年退官を受けて時期教授の有力候補とされていた。しかし東教授、財前が優秀で雑誌にも取り上げられたりと目立っていくことに不快感、嫉妬心を感じるようになり、次期教授を外部から呼んでこよ...
いつか読みたいと思っていた作品。 国立浪速大学附属病院の第一外科の助教授、財前五郎は医長の東教授の停年退官を受けて時期教授の有力候補とされていた。しかし東教授、財前が優秀で雑誌にも取り上げられたりと目立っていくことに不快感、嫉妬心を感じるようになり、次期教授を外部から呼んでこようと目論む。色んな派閥があり、大学病院内の思惑だけにとどまらず、様々な思惑がぶつかり合う。波乱の次期教授選挙が始まる。 医療系の話もちょいちょい出てくるが話の中心は権力と金と名誉...根回しや政治力、駆け引き。僕にはとことん興味のない分野ではあったのだが、うまい餌を吊るしたり、金をばら撒いたり人心を掌握するための手練手管を見てるとなるほどなぁと感心してしまう面白さがあった。全5巻なのでこれからどんな展開になっていくのか楽しみ。
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社内、院内政治とはどういうことかを示す良い例だと思う。山崎豊子の緻密さがすごい。 実力があっても、人間関係の部分が大きいというのが政治。実力があることは前提として、その上でどう立ち振る舞うか。 相手のメリットとこちらのメリットをつなぎ合わせること。財前に票を投じれば、鵜飼教授...
社内、院内政治とはどういうことかを示す良い例だと思う。山崎豊子の緻密さがすごい。 実力があっても、人間関係の部分が大きいというのが政治。実力があることは前提として、その上でどう立ち振る舞うか。 相手のメリットとこちらのメリットをつなぎ合わせること。財前に票を投じれば、鵜飼教授にとって鵜飼派が一人できるし、今後医師会の支援も得られる。財前が教授になれば、金子は助教授になれる。菊川が教授になれば、東都大の枠が広がる。 自分にツンツンする態度を取ったり、蔑ろにされれば嫌がらせもする。これが人間だよなあ。
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他の本と並行しながらですが、2ヶ月弱もかかって読みました!もう全ての語彙力を圧倒的という言葉に置き換えたい所存でございます。去年五話連続でやってたドラマのキャストでイメージして読んだので、財前は岡田くん。里見は松山ケンイチ。ケイ子は沢尻エリカ。東佐枝子は飯豊まりえちゃん。などなど...
他の本と並行しながらですが、2ヶ月弱もかかって読みました!もう全ての語彙力を圧倒的という言葉に置き換えたい所存でございます。去年五話連続でやってたドラマのキャストでイメージして読んだので、財前は岡田くん。里見は松山ケンイチ。ケイ子は沢尻エリカ。東佐枝子は飯豊まりえちゃん。などなどが頭の中で物語を展開してくれました! 人間の命の尊厳さと地位や権力への欲望の共存する「白い巨塔」。この白い巨塔に敗北したのは里見や地方へ飛ばされた医局員ではなく財前だった。本当に圧巻。実際医学会がここまでのものかは分かはないけど、少なからずこういう風潮はあると思う。 全ての登場人物がこの物語を考えさせるのに必要な人物で、こういう人間がいたらどうだろうと思うキーパーソーンが本当に全て揃ってるなぁと。里見先生がなんだかんだ財前を尊敬してるところがめちゃくちゃ良くないですか?? 個人的に1番好きなのはケイ子。最後の方でこの人花森って名字だったんだとかしょうもないこと思ったのはさておき、結局財前のことを一番理解してたのがこの人。自分の語彙力でこのケイ子の凄さを文字で表現できない笑。とにかく聡明で物事の本質を見抜いていた感じがしてカッコ良かった。 あとは里見と東佐枝子の関係。佐枝子があの両親に染まらず純粋で真っ直ぐな里見に惚れるのがいい。でも友人によってできた壁をお互いが意識して、最後は佐枝子の方から会わないと決意するところが切ないけど意志の強さを感じてとても良かった。普通あんな両親に育てられたら、無理してでも地位を築きたいと思うけどなー。意志が本当に強い証拠だと思った。ここもあっぱれ。 またこの小説、里見が財前と正反対で焦点当てられがちだけど、関口弁護士もなかなか逸材というか憧れるべき人だと思った。患者の泣き寝入りを防ぐために、医学に素人な弱い立場にもかかわらず佐々木家族のために、むちゃくちゃ勉強して国平弁護士に立ち向かうところとか。里見が医者としてのあるべき姿を見せつけたなら、関口は弁護士としてのって感じがした。というか、財前側に立たずに証言した方々皆すごいよ。柳原くんもよくがんばったよ。運が悪かったねー。 この小説では医学という人を救うための学問においても人間のいろいろな欲望が絡まり合って、プロとしてのあるべき姿を見失ってしまう設定だけど、医学界以外にももちろん通ずるものがあると思いました。やはり人間。技術があっても人情がなければダメ。逆も然り。本当の意味で敬われる存在になるためには両方兼ね備えないとなと!医学の基礎知識に加えて、医療裁判の難しさ、人間のあり方など多くを学べた最高の小説でした! 里見先生目指します!
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昔ドラマやってたなぁ、見てないけど。 医者の世界もこんな派閥や出世欲に満ちているのか、、、 人は大人になるにつれてよく深くなっていくものかもしれない。 続きがたのしみ。
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