口笛の歌が聴こえる の商品レビュー
著者の自伝的な小説。…
著者の自伝的な小説。その時代の様子もわかるし、何より実名で次々と人物が登場していく。
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嵐山光三郎といえば、私にとっては、いいともの人の良さそうなオジサン・・・という印象。だったので、こんなに破天荒な若者だったのだなぁとビックリしました。 読み始めは、時代背景がよく理解できず、なかなか入り込めませんでしたが、ちょこちょこ出てくる実名の登場人物・・・ほんのちょっと出てくるだけなのに、いちいち「へーそうなんだ~。この人ってこんな風だったのか」とかこの人とこの人繋がってるんだ・・・とか読んでるうちに楽しくなって、後半はかなり面白かったです。 若者にものすごいパワーが漲っていた時代なんだなって思います。 何かを残して(それが一般的には悪いこと・・・だったとしても)、自分の生きた証をつくること、それがカッコいい時代だったんだろうなと思います。 そして、本当にその時代が残した、カッコいいものや人ってたくさんありますね。 今の若者の覇気のなさ(自分が年をとってそう思うのか)物足りない気がしてしまいました。
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