「心」はあるのか の商品レビュー
読みやすいです
タイトルの問いに対する結論はともかく、考えていくプロセスはためになりました。
cltom
社会学・人間学の見地…
社会学・人間学の見地から「心」の存在を問う。
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社会学者として著名な…
社会学者として著名な著者が、様々な社会問題を糸口に人々の心の闇を探っていきます。
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心という言葉だけでわかる気になるのはやめようと橋爪先生に怒られているような感じでした。ヴィトゲンシュタインの言語ゲームに準えて心の実体は存在しないという論説はわかりやすかったです。
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2017.9.10 言語哲学を社会学に応用している著者による、心の哲学。このシリーズは様々な著者がいろんな角度から分かりやすく心について書いてくれているから好きである。 ただ、あまりピンと来たところはなかったようにも思える。もうこのレベルの入門書では満足できなくなって来ているのか...
2017.9.10 言語哲学を社会学に応用している著者による、心の哲学。このシリーズは様々な著者がいろんな角度から分かりやすく心について書いてくれているから好きである。 ただ、あまりピンと来たところはなかったようにも思える。もうこのレベルの入門書では満足できなくなって来ているのかもしれない。言語ゲームは偉大である。
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ウィトゲンシュタインの言語ゲーム論の考え方に基づいて、心を実体とみなすことの誤りを説明しています。 さらに著者の専門である社会学の領域に話を引き寄せて、性や約束、教育などの問題に絡めて議論が展開されています。また、カトリックの告解の制度によって、自由意志の主体が形成されたという...
ウィトゲンシュタインの言語ゲーム論の考え方に基づいて、心を実体とみなすことの誤りを説明しています。 さらに著者の専門である社会学の領域に話を引き寄せて、性や約束、教育などの問題に絡めて議論が展開されています。また、カトリックの告解の制度によって、自由意志の主体が形成されたというフーコーの考え方も、同じ観点から統一的に理解されています。 哲学から社会学の基礎理論へと話をつないでいるのですが、そのことをもっとはっきり打ち出して解説してほしかったように思います。
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現代思想の、特に言葉と世界を巡る思想史をこの著者らしく極めて平明な言葉で解説しようとする。ヴィトゲンシュタインの前期後期の思想の変遷が簡潔にまとめられているとことは良し。しかし、自身を棚に上げてみても、社会学の言葉が出てくると途端に論がつまらなくなるのは、この学問の拙さによるもの...
現代思想の、特に言葉と世界を巡る思想史をこの著者らしく極めて平明な言葉で解説しようとする。ヴィトゲンシュタインの前期後期の思想の変遷が簡潔にまとめられているとことは良し。しかし、自身を棚に上げてみても、社会学の言葉が出てくると途端に論がつまらなくなるのは、この学問の拙さによるものとしか思えないが。
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著者は東工大教授の橋爪大三郎さん。専門は社会学。ウィトゲンシュタイン等が得意な方のようです。 本書は麻布学園の心とテーマとした複数講師による連続講座をもとに書き下ろしたとのこと。こういう講義を基に書いた本、読みやすいのはいいのですが、内容が少々薄いものが多い気がします。 本書...
著者は東工大教授の橋爪大三郎さん。専門は社会学。ウィトゲンシュタイン等が得意な方のようです。 本書は麻布学園の心とテーマとした複数講師による連続講座をもとに書き下ろしたとのこと。こういう講義を基に書いた本、読みやすいのはいいのですが、内容が少々薄いものが多い気がします。 本書のテーマは「心はあるのか?」。著者はウィトゲンシュタインの言語ゲームをベースに、心はあるのかないのかわからない、というか、どちらかというとないといってよいのでは、ということで話を進めているようです。結論はあまり明確になっていないような気がします。まあ簡単に結論がでるような問題ではないですが。 著者は、例えば、心があって言葉が出てくるという考えはおかしい、むしろ言葉があってこころが出てくるのでは、とか、愛情はむしろ愛情表現があるところに愛情という感情が出てくるのでは、といったことを主張しています。つまり、心という実体があり、心→言葉、行動、と我々が何となく思っているイメージは逆で、むしろ、言葉、行動、といったものから、心といったことが感じられるのでは、といったことかと思います。 確かにそうかもしれませんね。我々がなんとなく心と思っているものは言葉で構造化されているように思います。言葉がなければ我々が普段こころと思っているものは成り立たない気がします。
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[ 内容 ] 自分の気持ちが理解してもらえない、相手が何を考えているのか分からない。 そんな悩みを抱えている人は少なくない。 これらの悩みはみな、「心」の問題だと思われがちだが、その大半は、政治や経済、社会など、もっと広がりのある問題として考えるべきではないか。 そもそも「心」と...
[ 内容 ] 自分の気持ちが理解してもらえない、相手が何を考えているのか分からない。 そんな悩みを抱えている人は少なくない。 これらの悩みはみな、「心」の問題だと思われがちだが、その大半は、政治や経済、社会など、もっと広がりのある問題として考えるべきではないか。 そもそも「心」という概念を、根本から問い直す必要があるのではないか。 本書は、こうした問題意識から、これまで当然と思われてきた「心」の存在を多角的に検証し、私たちの常識を鮮やかに覆す。 明晰かつスリリングな、社会学の試みだ。 [ 目次 ] 1 人は「心」をどう論じてきたか(「心」はどう論じられてきたか なぜ「心」があると思うのか 言葉はなぜ通じるのか ほか) 2 「心」を解く鍵―言語ゲーム(言語ゲームとは何か 言語ゲームは価値相対主義か 言語ゲームと「心」の働き ほか) 3 「心」の問題を解き明かす(愛と性を考える 言葉と倫理 美の感動と言葉 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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「話すというふるまいの中に、出来事が宿る」 相手の目を見て、真剣に「好き」と10回ぐらい言えば、その相手を好きになる。 「好き」という言葉を発することによって、愛情という感情が実存するのだ。
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